氣の呼吸法 (幻冬舎文庫)

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  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411777

作品紹介・あらすじ

細胞から酸素が不足すると、病氣にかかりやすくなる。現代人はストレスで毛細血管を縮ませ、姿勢の悪さで血流を阻害している。このひずみを取り除き、身体のすみずみまで酸素を行き渡らせ、生命力を充満させる技術が「氣の呼吸法」である。心身統一合氣道会を創設し、「氣の原理」を提唱する第一人者が、美容と長寿に欠かせない呼吸術を伝授する。

感想・レビュー・書評

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  • 正しい呼吸法と姿勢に興味があり読みました
    読んで正解でした

    臍下の一点
    氣のテスト
    氣の呼吸法

    感想をうまく書けない、まだ落とし込めていないのですが、とにかく肺の中の空気の入れ替えだけの呼吸ではなく、全身をめぐらせる呼吸法ができるように日々訓練が大切だと感じました!

  • 食事や運動、睡眠の大切さは認識していたけれど、呼吸も健康に過ごすための大切な要素だということは今まで意識することがなかったので、目から鱗だった。

    姿勢の大切さについても述べられていて、「ダラっとすること≠リラックスすること」で、適切にリラックスした姿勢だと健康で楽に過ごせることも学んだ。
    まずは姿勢を意識することを実践していきたい。

  •  中村天風と植芝盛平に師事した、心身統一合気道の創設者である著者。その著者による、氣の呼吸法の入門書。

     おそらく、氣の研究会の道場で教えられているだろう内容のうち、本でも伝えられる基本の基本を厳選していると思われ、非常に読みやすくわかりやすいです。が、それでも身体実感がないとなかなか理解できない表現があるのも確かだと言えます。
     例えば、「争わざるの理」という節の話などは、普通に考えたら「そんなことできるか!」と否定されそうです。ただ、私自身合気道の練習をしていて全身が緩んで協働する状態になっていても、相手に力を入れて握られたときに相手の力に反応し自分の体が固まってしまう、ということがあります。コミュニケーションでもこの「力を入れられて固まってしまう」ということがあり、マイナス思考の言葉を投げかけられるとそれだけで気持ちが固まってしまうということがあります。一つ一つは大したことがないのですが、その蓄積がやがて人間関係の破綻に発展するわけで、著者が他のところで述べていたプラス思考と言葉遣いの大切さと合わせて、かなり本質を突いた話だと思います。

     今回再読して気がついたのは、著者が臍下丹田と言わず「臍下の一点」と言うのは、武道的に言えば腹筋を入れさせないようにするためだということ。骨ストレッチの松村卓先生の講座で「腹筋を固めてしまうと大腰筋(インナーマッスル)が使えなくなり、体幹部を動かすことが出来なくなる」と習ったのと自分の中で繋がりました。
     他にも、骨ストレッチを習って自分の体と対話するようになってから読むと「ああ、そうか」という気づきをそこここで発見することができました。今まで理解していたつもりのこと、特に著者の考え方(プラス思考)についても、腑に落ちたことが沢山ありました。
     しばらく呼吸法から離れていましたが、これを機にもう一度取り組んでみるつもりです。

     これはどの本でも言えることですが、メソッドの細かいノウハウについては、本というメディアの限界があって伝わらない部分もあります。本で身体実感を伝えようとするのはそれ自体がある種の矛盾を孕んでおり、わからない部分については道場に行くなりして実際に体験してみないとわかりません。
     ただ、本書に限らずノウハウ本は全て自分で試してみないと絶対に理解できません。この点、解説で広岡達朗さんが述べていることが非常に的を射ているので、ご紹介しておきます。

    《 最近は、どうすれば苦労せずに修得できるかということばかりに目が向けられているようです。ですが、正しい理論を教わって、その理論が無意識に出せるようになるには、やはり相当な練習が必要です。
     監督時代、選手たちに理論を説明してから、「わかるか?」ときくと、彼らは「わかりました!」と答えたものです。ですが、彼らは頭でわかったにすぎません。だから私はそのようなときにはこう説いていました。
    「頭の中には、大脳、小脳とある。聞いたことに対して『なるほど、そうか』と論理的に考えて受け答えをしている場所を大脳という。次に、毎日反復練習して、暗記し、大脳を通り越して、小脳が消化しだした、これは運動神経にすりこまれる。そうすれば理屈なく反応が出るようになる。そこまで行ってからでないと、お前たちは『わかった』と言ってはいけない。》(200頁以下)

  • 『真のプラスとは、自他ともにプラスになること』

    『気の呼吸法ではどのように呼吸をするかよりも、心身統一した状態で呼吸することが大切』

    『どんな相手が襲ってきてもその力を受けず、笑ってこれを導くのが争わざるの理。
    相手の言動に心を動かされてしまうのは争わざるの理ではなく、我慢しているということ。万流を流れ込むに任せている大海のごとき度量で、相手のマイナスを全く心に留めないでいられて、はじめて争わざるの理といえる』

    『相手が脅してきても、自分が臍下の一点に心を静め平静を保っていたら、怖くなるのは相手の方』

  • 今まで若干凝り固まった考え方で瞑想の呼吸を意識してやってきたけど、この本を読んだらもう少し柔軟な捉え方で呼吸をしてもいいのかなと感じた。

    「自然体」という捉え方は少し難しいけど、その考え方は仏教などの考え方に似ているので習得したい。

  • 中村天風の弟子、藤平光一の書。

    難しいことを言っているのではないけれども、
    実践して習得するには、本書だけでは難しいだろう。
    心身統一合氣道の教室に通わなければ習得できなそうだ。

    科学的根拠はないのだろうけど、
    感覚的に言っていることは、正しいと思う。

  • 「常に臍下の一点を保持する」
    これが出来るようになりたいですね。著者がすでに故人であることが残念です。

  • 人は緊張していて酸素不足とのこと。呼吸が心身のエネルギーである「氣」と結びついており、緊張をとり、氣をいきわたらせることで元気になる。

  • 呼吸法にはたくさんの種類があるそうですが、この本に書かれているものは、シンプルでありながら、効果が高いように感じました。

  • 無~何もないが、何かあった状態
    氣~無限に小なるものの無限の集まりのこと、
       形あるものそべてのその始まりのこと

    1)人間は天地自然に生かされている。

    人間は天地自然と一体である

    真のプラスとは、自他ともにプラスになるということ。自分だけがプラスになるのは、考え方、取り組み方にどこか無理がある。自分にとってのプラスを無理に他者に押しつけることで、争いや反発が生じる。
    ~自分にとってのプラスが天地自然に対するプラスと一致するか常に検証する必要がある。~霊性心(れいせいしん)の状態にあると、双方のプラスが氣づく。

    2)正しい姿勢は健康の万能薬

    猫背になることで、内臓が圧迫されるため、脳への血流が阻害され、頭がボンヤリし、呼吸も浅くなる。呼吸があさくなると心がみだれやすくなり、ちょっとのことでもすぐに頭に血が上る。

    緊張は余分な力が入っている状態

    正しい姿勢=最も楽な姿勢、自然体

    立ち姿を意識すること、足の先端まで自分の心(氣)が通っていること。

    天地自然と調和した姿勢=身心統一した姿勢=自然に安定した状態

    姿勢にはふたつの意味がある
    1身体的な意味の姿勢
    2心の状態の意味
    ~心が身体を動かすのだから、姿勢がきちんとしているというのは身体と心の状態の両方がきちんとしているといういこと。

    3)天地自然と一体になる身心統一
    身心統一とは、心と身体の統一ではなく、天地自然と一体になる
    本来身心は一つのもの

    身心統一の大原則
    1臍下(せいか)の一点に心を統一する
    2全身の力を完全に抜く
    3身体の総ての部分の重みをその最下部におく
    4氣を出す

    下腹は心を静めるところ

    4)氣の呼吸法は不老長寿の妙薬
    外呼吸と内呼吸
    1身心統一した姿勢を確認
    2静かに吐く 呼氣(こき)~体内の二酸化炭素を吐き出すこと
    3吐くに任せる
    4吸うに任せる 吸氣(きゅうき)
    5出づるに任せ、入るに任す
    6一日15分から

    「我が天地か天地が我か、即ち、天地と一体となる至妙境(しみょうきょう)に至る

    http://www.shinshintoitsuaikido.org/

    5)自然な生活で健康を保つ
    目覚めハプラスで
    充分な睡眠で氣を補給
    位置に氏は寝る前から始まっている
    天地自然に感謝して食事する~命をいただく
    争わざるの理~争いが生じるのは相対的世界~心身にプラスの氣
    を充満させ、相手のマイナスな氣を一切受けつけないこと
     1争って勝は、勝の下なり
     2勝って争うは、勝の中なり
     3争わずして勝つは、勝の上なり

    6)氣圧法で自然治癒力を高める
    正しくリラックスした状態で指先を軽く置く
    具合の悪い場所に心(氣)を向ける

    *身心統一した状態で行う
    *無理な力で押し込まない
    *揉まない
    *点ではなく流れを考える

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