作品紹介・あらすじ
「お客様に、最高のおもてなしを!」この言葉を合言葉に、最高峰のサービスを提供し続けた、戦前の日本が誇る豪華客船「竜王丸」。1942年7月10日。その竜王丸が、敵の魚雷により沈没。その間、わずか48分。にもかかわらず、乗組員と客のほぼ全員が無事だった。以来、竜王丸は、奇跡の船として語り継がれている。そして、今日-、その竜王丸が復活する。75年前、船の中でいったい何が起こっていたのか。心温まる真実が、いま明らかになる。
感想・レビュー・書評
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私にはおじさんたちの想いが届かなかった…。
「最高のおもてなし」というタイトルだから、給仕たちの仕事ぶりが描かれるのかと思ったらそういうわけではなく、登場人物それぞれの境遇が中心に描かれ、だんだん過去と現在それぞれを生きる登場人物たちがが繋がっていくお話。
結局、乗組員と乗客が皆無事だった奇跡は、未来を知った給仕たちががんばったから起こったということでいいのかな。
そのがんばった部分が詳しく知りたかったため、消化不良。
著者プロフィール
下町の猥雑さとオフィス街が混在していた東京・新橋で生まれ育ち、映画女優の祖母の薦めで児童劇団に入り四歳から子役として活動を始める。十九歳で小劇場の世界へ。一九九九年、劇団"ふくふくや"を立ち上げ、以降全公演に出演。作家「竹田新」としてふくふくや全作品の脚本も手がける。二〇一六年、劇団"ゴツプロ!"に演出・座付き作家として参加、大好評の内に幕を閉じた旗揚げ公演「最高のおもてなし!」は、著者初の書籍化もされる。
「2021年 『向こうの果て』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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