- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344028227
作品紹介・あらすじ
お家取り潰し、勘定所幹部更迭を断行した勘定吟味役・荻原重秀。次いで企てたのが御法度の金銀改鋳。若き重秀の燃える意志を受け、柔術、スリ、手妻(手品)、双鉤填墨(複写術)のスペシャリストが江戸の闇を疾走する。十万両の黄金を奪い、江戸の世にハイパーインフレを引き起こせ。
感想・レビュー・書評
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ちょんとさんのカバーイラストがカッコイイ。荻原重秀を持ってくるとは渋い。微行組の面々もキャラが立ち、必殺仕事人っぽい感じが好き。重秀が行ったことが後の通貨問題に発展するなど、本人は思ってもみなかっただろう。賛否あると思うが、この終わり方は好み。
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昔歴史の教科書で見たことがある萩原重秀という名前。貨幣改鋳を行った人物。改めてその功績と考え方に驚きを感じるとともに新井白石や与力の柳田や隠密廻の高木との激しい確執による妨害。
実際に陰で動く微行組といったものがあったか分からないが、あってもおかしくないのも事実。
一方でなぜ、新井白石が歴史上の人物として名を残したのかその時の政権と史実の残し方によるのかもしれない。
本当の意味での才能のある実力者であり、日本のことを自分のことように考えた数少ない人物だったように思える。 -
新聞連載時に読みました。出るのが早かったから、加筆はなかったのかな?
結末の余韻から妄想滾らせるのが好きな人にオススメv -
元禄時代に生きた実在の人物、荻原重秀を主人公にした時代劇ミステリ。隠密回りとの丁々発止のやりとりは面白いのですが、結末がやや物足りません。出たのか出なかったのか、そこが知りたいのに(笑
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2015 11 10
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8