風かおる

著者 :
  • 幻冬舎
3.02
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本棚登録 : 120
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344028210

作品紹介・あらすじ

鍼灸医・菜摘は、「妻敵討ち」の旅から戻った養父・佐十郎と十年ぶりの再会を果たす。しかし帰藩した佐十郎は不治の病に侵され、妻敵討ちは何者かに謀られたものだと口にした。弟・誠之助、彼に思いを寄せる千沙とともに真相を探る菜摘は、やがて哀しい真実に突き当たり-。炙り出される組織の不条理、人間の業と欲。人を信じることの忍耐と苦悩。若者たちは何に人生の光を見出したのか?

感想・レビュー・書評

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  • 菜摘にとって優しかった義父だが最後まで読んでしまえば、なんだ自業自得じゃないか!と呆れた。出世欲や恋愛の嫉妬が絡むと、いい人間も歪んで道を誤ってしまう。タイトルの「風かおる」はこの物語の内容に見合っているのか疑問に思う。重かった。

  • 歪んだ感情。
    それを吹き飛ばす風になりたい。
    窮屈な時代に翻弄されたよう。
    妻敵討ちに至るまでが暗い。
    横恋慕、いじめ、出世争い、謀略。
    読後はモヤモヤした。

  • 2020.08.28
    最初から今までの作品とは違うなあという違和感があった。最後の若い二人は良いけど、物語のラストとしてはスッキリしない•••。

  • 女性にお薦めの一冊です。ホッコリしながら読んでいられる面白い一冊です。著者の葉室麟の作風が出ている小説で安心して読めました。

  • 後半まで引き延ばした、楊梅の正体。結局は、古典版イジメとその隠蔽。何時もの爽快感が無かったと感じた人は多いのでは。

  • 葉室麟の小説にしては少し疑問が残る内容
    男と女の間に生じた少しのズレが取り返しのきかないことになる

  • 嫉妬、出世争い、果たし討ち・・・。ドロドロしそうだが、若い4人のおかげで、なんとなく「軽い」感じ。

  • 時代物はあまり得意ではない(特に登場人物の名前が難解で覚えにくい)が、これは意外と読みやすかった。
    少し話題になっている作品らしい。

  • 時代物が苦手なのですが、すごく読みやすかった。真実は何だったのか 知りたさにいっきに読み終えた。

  • L

    枠的にはミステリーになるのだろうか。病床にある養父が果し合いをしようとするのを止めたいが一心で、養父の謎に迫る娘とその仲間たち。
    ミステリーには名探偵が必須。名探偵がいないとどこまでもぐだぐたになるという、ある意味お手本になるような内容。グダグダ過ぎて、関係者が出てくるところ以外はゲンナリするという具合。やっと最後に唯一締める人が現れてちゃんちゃん。という感じ。特に読了に感じるのは、なんだったんだこの話は。的な。主役と仲間たちに光るものがなかったどころか、あーやっぱりね、的なお人が最後のボスでした。救われるところ、あった?

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著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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