- Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344026131
作品紹介・あらすじ
新宿のキャバクラで、不動産会社の社長が射殺された。捜査に当たった新宿署の刑事・佐江と警視庁捜査一課の谷神は、その事件の裏に日本最大の暴力団である高河連合の影があることを突き止める。高河連合最高幹部の延井は、全国の暴力団の存亡をも左右する一世一代の大勝負「Kプロジェクト」を立ちあげ、完全無欠の殺し屋を使い、邪魔者を排除しようとしていた。佐江、谷神と高河連合が、互いの矜持と命をかけた"戦争"を始めようとする中、プラムと名乗る一人の少女が現れる。進むことも退くこともできない暗闇の中にいた佐江は、絶望をたたえたプラムの瞳に、一縷の光を見出すが…
感想・レビュー・書評
-
ミツとモモコのシーンが好きだった。前作前前作とつながっているのかな?と想像しながらよんだ。佐江さんにあってみたい。死にかけすぎ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一個人(仏像特集)で紹介のあった本。
初めての大沢作品。途中から話に引き込まれた。 -
極道が地下に潜り、それが増殖しいつか何かのきっかけで表に現れ我々に被害をもたらすことがあるのだろうか?そんな事が考えられるなら谷神のように考え実行する事は全否定されるものなのか?国家、国民を本気で守ろうと考えて任務を全うしようとすればするほど警察というのは大変な仕事だとつくづく思う。
事件が終わりプラムには明るい兆しが見えて良かった。ヒットマンにも親としての感情があった。血の繋がりは何ものにも屈しない。 -
狩人シリーズもさすがにこれでおしまいかな、と思わせつつまだ続く気もする。暴排条例により数値上は減ったと思われた暴力団は地下に潜り極道とは分かりづらく変質。そんな現状に危機感を覚えた警官のとった行動とは。警察への緻密な取材を重ねてきた筆者ならではの洞察には説得力がある。最後になって延井が自らの人生を賭けた「Kプロジェクト」を意外とあっさり捨ててしまったな、という印象。そんなラストは少々まくり過ぎた感。警察が事件を隠蔽したにせよ、すでにカタギになった人間まで犠牲が出たのだからもっと混乱が生じたのでは!?それを差し引いても、パワー溢れる大沢文学には違いない。また佐江に会えることを期待しつつ。
-
佐江刑事、イイネ
大沢氏の作品の新宿鮫に匹敵するキャラだ
近年の暴対法の下、暴力団も巧妙に姿を隠す
権力と結びつき存続を図ろうとする
法の執行者として信念を持ち刑事に徹する主人公は
読者をひきつけてやまない
もっと読みたい作品だ -
主人公が佐江か鮫島か読んでてわからなくなる 笑 -
狩人シリーズ4作目。また新宿署の佐江が登場。半分までは、伏線となるストーリーがちょっとだらだらとした感じで続く。暴排法の功罪は、シリーズ内で何度も登場人物に語らせていて、重要な舞台背景になっているが、特に本作ではしつこく繰り返されて、途中ちょっとめんどく感じた。しかし、後半にはいった途端、ストーリーは急に展開を始め、疾走感満点で、最後まで一気に読ませる。銃撃戦も相変わらず派手に盛り込まれ、佐江が何度か殺されそうになるシーンはリアリティがあって手に汗を握る。
ほんの少しだけひっかかったのは、殺し屋佐藤と黒幕二人とも前半と後半でキャラが変わるが、なぜ変わったかの説得力がちょっと足りない、と思わないでもない。それと佐江。シリーズでは必ず可愛げのある女性が登場し、血なまぐさいストーリーに華を添えるが、その女性に対する佐江の気持ち。ない、とは言わないが。ま、でも言い出したらきりがない。ずっしりと読み応えのある痛快エンターテインメント。で、シリーズって、これで終わりなの?佐江はどこに行くのか。伏線が匂わされているから、次作の可能性はあるのかな。 -
佐江刑事シリーズ4作目。相変わらずいい感じの人が死んでしまう…佐江氏も幸せになってほしい。、。
-
8月-3。3.0点。
新宿で、殺人事件発生。
完全に秘密にされた不動産取引が、影にある。
政治を巻き込んだ、大きな利権の動きが。
狩人シリーズ。
このシリーズ、続編は厳しいかも。
まあまあ。