オルゴールワールド

  • 幻冬舎
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022751

作品紹介・あらすじ

僕が恋した少女は、「好き」という言葉がない国で育った。けれど、少女は、僕の知らない美しい音楽を知っていた-。世界をひとつにする魔法を見つけた、ちっぽけな僕たちの物語。タモリの発案を、キングコング西野が、過去最高の純度でモノクロームの絵本に。

感想・レビュー・書評

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  • キンコンにしのさんの絵本、2冊目♪
    本書は、にしのさんが絵と文を担当し、タモリさんが原案を提供した絵本です。

    <あらすじ>
    カンパネラ少年は、空中帝国で科学に興味を持ち、望遠鏡で星空を観察していました。ある日、望遠鏡の向きが下にずれて、5000メートル下に広がる森を見ることになりました。森には悪性の細菌が充満しており、人が住める環境ではないと教えられていましたが、カンパネラ少年は森に赤毛の女の子の姿を発見しました。

    カンパネラが30歳になったとき、空中帝国の極秘任務として森の調査に参加しました。防護服を着て森に降りたカンパネラは、赤毛の女の子ヨナヨナと再会しました。二人はお互いの世界のことを教え合い、なぜ人間の世界が二つに分断されたのかを考えるようになりました。カンパネラは森が好きになったことを伝えましたが、ヨナヨナは「スキ」という言葉を知りませんでした。カンパネラは「好き」という感情を捨てられないと考えましたが、ヨナヨナは「好き」という感情を捨てるべきだと考えました。二人は世界が二つに分断された原因を少しだけ理解できたような気がしました。

    ヨナヨナはカンパネラにアンモナイトのオルゴールを渡しました。それはとてもやさしい音色がするオルゴールでした。カンパネラはヨナヨナと別れるときに、感動という魔法で世界をつなげる約束をしました。そのためには、大きなラッパを作る必要があると言いました。ヨナヨナはカンパネラの約束を信じて、森の人々にそのことを伝えました。

    50年後、カンパネラ爺さんはついに大きなラッパを完成させました。そして、ラッパの根元にあのオルゴールを向けると、世界中にやさしい音色が響き渡りました。森の子どもたちは自分たちの大好きな音楽が空から降ってきたので、大喜びしました。奥でユリイスに座っている老婆は目に涙を浮かべていました。それはヨナヨナでした。彼女は「阿呆がつなげよったんじゃ」と言いました。カンパネラ爺さんは、空中帝国で笑顔でラッパを吹きました。奇跡は起こり、世界はひとつにつながりました。

    この絵本は、空中帝国と森という二つの異なる世界観を描きながら、人間の感情や価値観について考えさせてくれる作品です。絵は色がなくてモノクロですが、細かく描き込まれたイラストには、作者の想像力やメッセージが詰まっています。

    僕が恋した少女は、「好き」という言葉がない国で育った。
    けれど、少女は、聞いたこともない美しい音楽を知っていた――。

    (あらすじ)空中帝国に住むカンパネラ少年は、はるか下の地上にある深い森に、少女を見つける。 彼女に恋をしたカンパネラは、一度だけ、森で彼女と過ごすことが許されたが、所詮、かなわぬ恋。それでも、二人はつながっていたかった。 カンパネラは、それから50年かけて、大きなラッパを作り続けた。50年かけてようやく完成したそのラッパで、カンパネラはいったい何をしようというのか――? たった一度会っただけの女の子とのハッピーな奇跡のために、50年かけて魔法を作りつづけた、お爺さんのおはなし。

    タモリの発案を、キングコング西野が物語に仕立て、さらに黒いペン1本で絵本にした。各界から評価の高い、にしのあきひろの絵本の最高傑作!

    内容(「BOOK」データベースより)

    僕が恋した少女は、「好き」という言葉がない国で育った。けれど、少女は、僕の知らない美しい音楽を知っていた―。世界をひとつにする魔法を見つけた、ちっぽけな僕たちの物語。タモリの発案を、キングコング西野が、過去最高の純度でモノクロームの絵本に。

    著者について

    西野亮廣。1980年7月3日兵庫県生まれ。99年梶原雄太と漫才コンビ「キングコング」結成。「NHK上方漫才コンテスト」で最優秀賞など受賞多数。現在、「キングコングのあるコトないコト」「いつも! ガリゲル」などのレギュラー番組で活躍する一方、漫才ライブ「KING KONG LIVE」やソロトークライブ「西野亮廣独演会」などの活動も。「日の出アパートの青春」「ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック」「グッド・コマーシャル!!(のちに、小説『グッド・コマーシャル』として刊行)「えんとつ町のプペル」ほか、演劇やショートムービーの脚本・演出、クレイアニメの制作も。絵本『Dr.インクの星空キネマ』で世間を驚愕させ、『Zip&Candy ロボットたちのクリスマス』で泣かせた、感動クリエイター。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    にしの/あきひろ
    西野亮廣。1980年7月3日兵庫県生まれ。99年梶原雄太と漫才コンビ「キングコング」結成。「NHK上方漫才コンテスト」で最優秀賞など受賞多数。現在、レギュラー番組で活躍する一方、漫才ライブやソロトークライブなどの活動も、演劇やショートムービーの脚本・演出、クレイアニメの制作も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 前々から読みたいと思っていた絵本。
    今日やっと読む事ができました。

    原案がタモリさんで、絵と文がキングコングのにしのあきひろさん。

    「差別」「戦争」「平和」がテーマとなっていると感じました。
    そして、そのテーマを子どもでも理解できるような文章、そして緻密で温かみのあるモノクロの絵で表現されています。

    物語の終盤では「争い」に対する、にしのあきひろさんの答えが提示されます。

    今まさに戦争が始まりそうな気配がありますし、ウクライナ、ガザ地区は現在進行形です。
    そんな今だからこそ、心にズシっとくるそんな一冊になりました。

    今この世界のこの瞬間に「奇跡」が起きますように。

  • 涙ポロリ…。
    ノンフィクションじゃなく現実にあった様な感じで私の頭に残ってます。

    最後のヨナヨナの人形劇の挿し絵にも感動☆

    私も一歩踏み出そう!!
    にしのさんハマりそう♪

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「涙ポロリ…。」
      お笑い芸人さんを低く見るつもりは全然無いのですが、正直驚きました!とっても素晴しい~。もっと作品出して欲しいです(凄く時間...
      「涙ポロリ…。」
      お笑い芸人さんを低く見るつもりは全然無いのですが、正直驚きました!とっても素晴しい~。もっと作品出して欲しいです(凄く時間が掛かると思うので気長に待ちますけど)
      2013/01/28
  • 『オルゴールワールド』(幻冬舎)刊行記念 にしのあきひろ原画展
    スタンダードブックストア@心斎橋:【GALERRY】
    11/9~12/25 
    http://www.standardbookstore.com/archives/66082102.html

    「オルゴールワールド」刊行記念サイン会
    2012年11月18日 (日) 14:00~
    福家書店新宿サブナード店
    [整理券配付について]
    ・店頭にて配付中。
    ・配付は、新宿サブナード店店頭のみとなります。
    http://www.fukuya-shoten.jp/event/

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    「僕が恋した少女は、「好き」という言葉がない国で育った。
    けれど、少女は、聞いたこともない美しい音楽を知っていた――。

    (あらすじ)宇宙帝国に住むカンパネラ少年は、はるか下の地上にある深い森に、少女を見つける。 彼女に恋をしたカンパネラは、一度だけ、森で彼女と過ごすことが許されたが、所詮、かなわぬ恋。それでも、二人はつながっていたかった。 カンパネラは、それから50年かけて、大きなラッパを作り続けた。50年かけてようやく完成したそのラッパで、カンパネラはいったい何をしようというのか――? たった一度会っただけの女の子とのハッピーな奇跡のために、50年かけて魔法を作りつづけた、お爺さんのおはなし。

    タモリの発案を、キングコング西野が物語に仕立て、さらに黒いペン1本で絵本にした。各界から評価の高い、にしのあきひろの絵本の最高傑作! 」

  • にしのさんの素晴らしいペン画による
    異文化交流の絵本。

    話は深みがない感じがもったいない。
    もっと練ったらもっといい話になったと思う。
    絵はどれも素晴らしかった。
    むしろ絵だけでもよかったんじゃないかな。

  • 芸人さんのキングコングの西野さんとは…読んでから気付いた。
    もともとタモリさん原案ということで、借りて読んでみました。
    ストーリーとしてはありがちと言っちゃありがちやけど、何よりも注目するべきなのは絵ですね。めちゃくちゃ緻密に描かれていて、目を見張る。
    あとは、あとがきがよかったです!西野さんの芸人とは違う顔を見れてよかった。

  • 2012年の締めに読んでみた。本屋で見かけて気になったものの一度はスルー。が、やっぱり気になり続けたので師走の晦日にケーキ屋行きがてら買ってきちゃった。絵本としてなかなか良い。テーマが明確な物語もモノクロに徹したイラストも引き込まれるものがある。全年齢向け絵本として贈り物とかにも良いかもしれない。

  • 涙がほろりと出てきました。なんて温かい物語なんだろうと思いました。
    誰かを思う、その気持ちが世界を変える。私も思って何かに挑戦しようという気持ちになりました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「その気持ちが世界を変える」
      そうあって欲しいですよね。
      にしのあきひろの筆力も素晴しい。きっと多くの方に読まれる一冊になりますよ!
      「その気持ちが世界を変える」
      そうあって欲しいですよね。
      にしのあきひろの筆力も素晴しい。きっと多くの方に読まれる一冊になりますよ!
      2012/12/04
  • 西野さんの著者の中で、タモリさんが”好きという感情がなければ戦争は起きない”というような趣旨のお話からこの絵本の話を作ったと知って、興味を持ったので読んでみました。

  • こういう世界観大好き
    絵本を自分の本棚に置きたいと初めて思った本
    本棚に置いてたら1日1回は手に取りたくなると思う

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著者プロフィール

1980年、兵庫県生まれ。芸人・絵本作家。モノクロの絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』、オールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。『えんとつ町のプペル』は、50万部のベストセラーとなり、2020年には映画化も。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』、共著として『バカとつき合うな』があるが、すべて10万部突破のベストセラー。現在、有料会員制コミュニティー(オンラインサロン)『西野亮廣エンタメ研究所』は、会員数が7万人を突破し、国内最大となっている。

「2020年 『ぬりえ えんとつ町のプペル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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