座して平和は守れず: 田母神式リアル国防論

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016781

作品紹介・あらすじ

世界はみんな腹黒い。アメリカも国連も役立たず。核ミサイルを撃ち込まれても「戦争放棄」するのか?お人よしの国、日本。

感想・レビュー・書評

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  • "田母神さんの本を初めて読んだ。皆さんもご存じの通り、自衛隊航空幕僚長を担っている時に発表した論文がきっかけで職を辞した方だ。この本を読んで感じたのは、この田母神さんは生粋の現実主義者なのかなぁという点。
    すでに存在している自衛隊は軍隊であるべきというスタンスでもあるし、すでに世界中に存在している核兵器がある中、平和を維持するために日本も核兵器を持つべき(ニュークリア・シェアリングという方法で持つべき)というスタンスを持っている。こうした発言には賛否両論があると思う。しかし、こうした議論は避け続けてきたような気がしている。議論を巻き起こすきっかけの機会を作ったともいえる。
    私が考えている自衛隊のあり方とは異なるし、田母神さんの意見に賛同するわけではないが、勇気ある発言をしている点は素直に評価したい。
    賛同できた点は、歴史観をしっかり持ち、理不尽なことを言われたらしっかり意見を言うということを実践している点だ。"

  • 核兵器は軍事目的というより外交目的で、一発持っていたら百発持っていても力関係は互角という記述は興味深い。
    座して平和は守れない。憲法を改正し、集団的自衛権の見直し、核兵器の保有の議論をすべきであろう。

  • 世界の平和は誰もが望むこと。でも現実には各々の国に各々国益があり、主義主張も全く違っている。「自衛隊は違憲、憲法9条は遵守、こっちが武力を持たなければ攻められることはない」なんて左翼的考えは甘すぎる。
    武力を持ってこそ、それが強力な抑止力となり、結果として平和が保たれるのだ。
    理想論を排し、国民の生命・財産を守るにはどうしたらよいか地に足をつけて現実的に語られており、激しく共感した。
    中国の脅威を考えると、やはり憲法を改正して自衛隊を軍隊へ。軍事予算の増額。核武装をし相互抑止力によって平和を保つべきだ。
    話し合えばわかる、アメリカが守ってくれるなどという平和ボケから目を覚まさなければならない。

  • 元自衛隊航空幕僚長の田母神氏の平和論。

    核兵器などについても無知・無謀がこわいとしている本。書名のとおり、ただ座っているだけでは平和はこないで、自ら平和を望む努力が必要だとしている。軍事面を考える意味で、知らないことが多く勉強になった。

  • 軍事の知識は全くない自分でも興味深く読むことができた。
    そして自分がいかに国防を軽視し真摯に考えたことがないか
    痛感させられた。
    そして自衛隊の方々や祖先に対する敬愛の念が強くなった。
    やはり軍事の本は背広組の書く本よりも、
    制服組の書く本の方がやはり説得力がある。

  • 一時結構話題になった、田母神氏の本。
    友人に借りて読みました。

    内容的には、かなり偏っているというか、過激というか、激しいことを主張しているけど、ある程度の納得はさせられる主張だと思う。
    日本人も、もう少し「国防」ということを真剣に考える必要はあるのだろう。憲法9条もいいが、現実を見るべきだろう。

  • わたしは憲法第9条を否定するわけではない。でも国防を考える上で多少偏っているが平和ボケしている日本人が読むべき本だと思う。「核」を持たなくても、持ったと同じ効果が発揮できるニュークリア・シェアリングに賛成。自衛隊も根拠規定で動くのではなく禁止規定で動くべき。

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著者プロフィール

第29代航空幕僚長

「2015年 『田母神「自衛隊問答」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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