- Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338330015
作品紹介・あらすじ
鬼の花をつんではいけないよ。つんだら鬼が来て、子どもをつれていってしまうから……。鬼をよびよせてしまった子どもたちに訪れる「静かな恐怖」を描く、連作短編集。不思議なわらべ歌が、あなたを鬼の遊びへ誘います……。「花輪あみ」「鬼ごっこ」「おままごと」「潮干狩り」「草相撲」「だるまさんが転んだ」の6編を収録。四季を通して全4巻刊行開始!
感想・レビュー・書評
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“鬼”+“廣嶋玲子”=よむっきゃない!
不思議よりも怖さがちょっぴり勝る、鬼遊びシリーズの第1弾。
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「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」「十年屋」シリーズなどでおなじみの、廣嶋玲子さんのお話です。
図書館でたまたま目に留まり、借りてみました。
「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」「十年屋」を愛読している小6の息子に、先に読んでもらいましたが、感想を聞くと「銭天堂よりも怖かった」とのこと。
テーマはタイトル通り“鬼”+“遊び”で、明治~昭和初期頃と思われる村の子どもたちと、鬼、遊びや歌をからめたホラー短編集になっています。
生々しいグロさはないものの、鬼の世界から戻れた子、戻れなかった子がそれぞれいるため、背中がゾクッとすることもしばしばありました。
最後のページには「まだまだつづくよ、鬼遊び。今度は夏に遊ぼうね。」(引用)とあり、調べてみたところ、この「鬼遊び」は四季ごとに1冊ずつ刊行されていて、全4巻のシリーズでした。
小学高学年にピッタリの、ちょい怖本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館の児童書のところにあったのを何気なく借りてきて読んだのですが、とにかく怖かったです。各地に残る迷信等、戒め等を含んだ内容のものもあるとは知っていましたが、この本は各話の終わりが助かりのないものもあり、自分が子供のころこの本を読んでいたとしたらトラウマになっていたのではないかと思いました。
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鬼遊びシリーズ第一段。銭天堂とはまた違った、廣嶋センセイの魅力が詰まった一冊。自分が知ってる昔話の根拠を、思わず調べてみたくなりました。
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おままごと。
お花摘み。
鬼ごっこ。
だるまさんがころんだ。
お相撲。
いつものあそびも、
「鬼」と遊ぶと、こんなにこわいよ。
というお話。
いやー本当に怖かったです。
短編集なので、最後まで描かれなかったりするのがまたいい。
大人にも1度読んでもらいたい、「鬼」の話でした。
「言い伝え」には理由があるんだよ。 -
ちょっと昔の子どもたちが遭遇する、ちょっとこわい鬼の物語。
『だるまさんがころんだ』が怖かった。絵も。 -
あまりの表紙詐欺にびっくりした……
こんなん子どもが読んで泣くだろ…これ…
わりと普通に怖くてびっくりです。
家自体が鬼になっていてそこに何年も何年も幽閉される…怖…。
あと謎の鬼の子を孕まされ?て入水のち腹部が破裂してしぬとか……。
怖すぎて泣くでしょ…。 -
前に読んだ鬼遊びシリーズの他にも読もうと思い、読んでみました。春夏秋冬の季節ごとになっていて、「鬼よぶわらべ歌」は春の話でした。主人公は助かるのかドキドキしながら、読ませていただきました!
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怪談5分間の恐怖シリーズなどのノンフィクション寄りの怖い話が好きなのですが、フィクションの怖い話としては、ストーリーが秀逸だと思いました。おばけずかんシリーズの次の段階として、オススメできるシリーズです。
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まるで子供の頃に読んだ怖いおばけの本のように
大人でも少しぞっとするお話があります。昔話を読むようなゆったりした時間をくれる作品です。