旅するウサギ (Green Books)

著者 :
  • 小峰書店
3.92
  • (9)
  • (18)
  • (10)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 128
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338250016

作品紹介・あらすじ

こんどはどんな旅になるだろう。どんなことに出会えるだろう。旅先での出会いや風景を少年の視点でさわやかに描く。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 一人で旅をする主人公のウサギ。
    ちょっと不思議なファンタジーの世界。
    短い旅のエピソードがたくさんつまっている。
    淡々とした静かな文体だが、ほんわかと温かい。
    どの物語にも、心に残る素敵な言葉と文章。

    人は人と関わる事で気付き、成長し、生きている。例え一度きりの出会いでも、そこに何かが生まれる。
    自分にとって本当に大切なこと、必要なものって何だろう。重荷に感じるものや記憶は、忘れたり置いていってもいいんだ。
    帰る場所のある幸せ。そこには自分の大切な人が待っている。
    そんな色んなことに気付かせてくれる物語でした。

  • ぼくはウサギ、旅するウサギです。
    こんな出だしではじまる、ウサギの旅の物語。と言っても、ものすごい冒険とかでなくて、軽い旅エッセイのような。そして、ウサギと言っても、言葉は話すし、雑食だし、お金も持ってるし。これってウサギの話なの?人間の話じゃないの?と思うが、旅先でも、みんなからウサギ認定されてるし、不思議な世界観。まさに表紙の、人間の男の子の姿に、ウサギっぽい耳をつけている・・・これがしっくりくる世界観です。

  • 『まいごごっこ』は私もよくやる。仲間を見つけたような、「そうそう!」って頷きたくなるような。
     無駄な事って思う人が多いかもしれない。意味あるの? って人も多いかもしれない。でも、『まいごごっこ』をする人が増えればいいなと思う。私もそういうゆとりとドキドキを持った旅人でありたい。

  • ブックデザイン/矢野徳子(島津デザイン事務所)

  • こんどはどんな旅になるだろう。どんなことに出会えるだろう。旅先での出会いや風景を少年の視点でさわやかに描く。

  • 小学校の図書館でうさぎコーナーを作るので、読んでみた。
    うさぎがいろんな場所を旅する様子が、一つ5ページ程の超短編で24個書いてある。
    でもうさぎっていうけど、男の子が頭にうさぎの耳のような葉っぱをつけてるだけなんだけど…?
    マシュマロの実る畑のお話が面白かったな。

  • 【図書館】大庭賢哉さんの絵で手に取った!竹下文子さんの本は絵本を読むことが多いかな。“ウサギ”って人間?動物?と不思議に思いながら読んでいました。“ウサギ”さんの旅は、のんびりしていて、とても安らぎを感じ、楽しそうです。一編一編が短いので、一緒に小旅行をしている気持ちになってとても楽しかった。

  • 今の時代、親に連れて行ってもらって旅行に行く子どもも多いと思いますが、この本を読んでいると、それは本当の意味で「旅」ではない、という風に感じます。物語風に書かれていますが、ひとり旅をするら「ウサギ」が旅先で感じたこと、していることを通じて、本当の旅の楽しみを感じさせてくれます。旅に出たくなるなぁ。

  • 表紙の彼が主人公、ウサギくん。
    どこがウサギ?と思ったけれど、多分頭についてるあれが耳なんだろうな…それ意外のことは思いつかなかった。何か意味のある設定なのかな?

    ごく短いお話が、20編ほど入っている。不思議な世界観だけど、ほっと和むような、穏やかな話の構成。生活圏の外に身を置くことで見える景色、新しい人との出会い、"ひとり"を考えたり、帰る場所のことを思ったり…じんわり心にしみる内容だな、と感じました。

  • ★★★★★
    旅するウサギの紀行日記。
    自分はなんで旅していないんだろうと思っちゃう^^
    旧き善き時代のSF作品に、こんな感じのあったなあ。
    差し込みイラストも物語とは別の旅の一場面。
    (まっきー)

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1957年、福岡県に生まれる。東京学芸大学在学中に童話集『星とトランペット』でデビュー。「黒ねこサンゴロウ」シリーズで路傍の石幼少年文学賞を、『ひらけ! なんきんまめ』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。『なまえのないねこ』で講談社絵本賞など6つの賞を受賞。主な作品に「のりものえほん」シリーズ、『まじょのむすめワンナ・ビー』『トリケラトプスのなんでもないいちにち』『しゃっくりくーちゃん』『ねえだっこして』『にげろ! どろねこちゃん』『なんでもモッテルさん』などがある。静岡県在住。

「2022年 『三日月島のテール 行くぜっ! 海の宅配便(全5巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹下文子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
トミー=アンゲラ...
ショーン・タン
ジョン・クラッセ...
ユージーン トリ...
有川 浩
森見 登美彦
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×