脳科学が明かした! 結果が出る最強の勉強法 スタンフォード大学OHS校長が教える「超効果的頭の使い方」

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334952501

感想・レビュー・書評

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  • とにかくシラケる会話形式が続きます。それはともかく内容は悪くはない(ただそんなに濃くもない)

  • インターネットSSの黒歴史を体感出来る至極の1冊。
    勉強の内容よりヤバいキャラクターの方が目立ってて面白い。
    ってなんで俺くんが?!文章とか、腐女子の暗黒微笑と同じような共感性羞恥を感じたい人にはおすすめです。

    ございます口調の80年代喋り女子高生、社会人経験があるのに○○っス!と喋る体育会サラリーマン、落ち着きと品とギャグセンスのない老夫婦、
    中学生の書くト書きかな?と思わずにはいられませんでした。

  • 今までとは少し違った視点での勉強関連本。
    脳を中心に行動する大切さがわかった。教師と生徒(幅広い年齢)の会話形式。私は苦手だった笑

    ブレインダンプ:
    10個学んだら2~3つ何もない状態で思い出してみる。

    リトリーバル:
    自分の言葉で説明、なぜそうなるか、自分と対話しながら志向を深める。

    この2つが特にキーポイント。

    実践してみた結果、自分的に当てはまる手法はこう。
    いつも通り単語をインプット(語源など軽く考えながら)→数個で良いから思い出してみる(この時、復習直後でも良いが、一日のどこかでなんとなく思い出す感覚でOK。歩きながらとか。)

    うーん、一つのことを考えて、後から思い出すことがいかに脳に良い刺激を与えるかだけはよくわかった。

    一番最後の章では目標設定について触れていたけど、どうも気になるのが、脳と気持ちの違い。
    これらはリンクしているのだろうか?

    単純に考えれば同じでは?と思うかもしれないけど、何か引っかかる。

    ちょっと期待しすぎたのかもしれない。

  • 新しいことを学ぶ中でどうも学びが定着しないことに悩んでいたところこの本に出会った。この手の勉強法に関する本は何冊もあるが他の本と違ったところは科学的な根拠を明確にしている点。
    以下この本の印象に残ったことを抜粋
    ・遺伝子はUSBで脳のキャパシティはハードディスク
    ・ワーキングメモリで覚えられるのは5つが限界→聞きながらのノート取り、マルチタスクは非効率
    ・リトリーバルプラクティス(考えて思い出すこと)を活用することで長期記憶に保管できる→すべてをメモや調べることに頼らない(短期記憶)※特に日をあけてから思い返すことが長期記憶に繋がる(スペーシング)
    ・似たジャンルのものを同時に勉強するとより定着する(インターリビン)
    ・メタ認知を取り入れるとより記憶に定着する→自己分析︰何が分かっていて何がわかっていないのか
    ・人は社会脳が備わっております一人で勉強するよりみんなで勉強する方が脳に定着しやすい→過剰な競争よりもコラボ、また人に教えるピア学習が効果的
    ・目標を立てる上でSMART(具体的、測定可能、達成可能、関連性、時間制限付き)を意識することは大切だが外発的モチベーションに流されず内発的モチベーションを保つ→ARC(自発性、関係性、可能性)

  • どう勉強し学ぶのかは、年齢に関係なく考えさせられた。

    SMARTとARCの目標を両輪に学習することを心掛けたい。短期的な成果よりも長期的な成果に結びつけるためには。

    脳科学から明らかになってきた勉強とは奥深い。何度も読み直して身につけたいですね。

  • 科学的に効果がある方法を解説した本。
    この本には著者を含めて、4人の人物が登場する。

    会話形式となってるため、授業を受けている気分になり、楽しく読める本となっている。

    このやり方は効果あるのかなどを、わかりやすく説明してくれている。

    そのため、普通の本だと飽きが来てしまうのだが、会話形式でやり取りされているため、読み物としても面白い1冊だ。

    具体的な方法としては、やはり「思い出す」という方法が一番最強のようだ。

    「自己テスト」をすれば、ここは何が入ってたかな?と思い出すきっかけになるため、オススメだという。

    また、人に教えることを想定しながらやると効果的だという。

    勉強したら自分の中で終わりにするのではなく、人に説明しやすいように整理を行うため、教えることで理解が深まり、記憶が定着しやすいということだ。

    他にもいくつか効果的と言われる勉強法はあるが、あえて紹介するなら、
    ・インターバル(勉強する期間を空ける)
    ・目標をしっかりたてる(期限を設ける)
    ・こまめに覚えた内容を思い出そうとする
    といったところか。

    内容としては、いずれもやりやすい内容なので、勉強法に行き詰まった方にはオススメの1冊だ。

    個人的にも「思い出す」という行為は、どんな場面でも「アレ?なんだっけ?」と思い出そうとし、ようやく思い出すと、それ以降すんなりと思い出せたりする。

    効果は実感できるので、これだけ実践してみるのもいいだろう。

    この本では、度々、カタカナ用語が出てくるので、あれこの単語の意味はなんだっけ?と読み返すことがしばしばだった。

    その際に、この単語の意味は「確か…」と思い返したら、すべての単語が思い出せるようになった。

  • 最新の脳科学の観点から捉えた効果的な勉強法に関する一冊。
    本書の特徴は何と言っても
    ・脳科学の研究結果という根拠に基づいている(我流勉強法ではない)
    ・それをベースにした具体的な学習方法・読書術が"数を絞って""具体的に"紹介されていること
    の2点だと思う。

    世に数ある勉強法の本も、現在では脳科学や心理学に基づいた手法を紹介しているものが主流にはなってきている。
    ただ、本書ほど「根拠となる研究成果」→「勉強法」の関連付けが明確で、しかも勉強法が実に具体的で明快なものは過去に読んだことがない。
    また、紹介する勉強法・読書法の数が非常に絞られているというのもポイントだと思う。
    網羅的にあれもこれもと紹介する類書が多いのと対照的に、本書は切り口に一貫性がある手法を、章が進むごとに徐々に深めていっているので、取り組む意義をしっかり理解しながら自分のペースで実行に移せると感じさせる。

    記述形式が講義式・対話スタイルなので大変読みやすくもある。いままで勉強本はいくつか読んだが、唯一即座に実行に移した本である。

  • スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長の星友啓先生が、効率的な勉強法について解説した一冊(高校生~社会人~引退後シニアまで対応)。一度学んだ内容を集中力を高め、効率よく復習し、モチベーションを継続しつつ記憶に刻み込む方法が脳科学をベースに解説される。星先生+女子高生+中堅サラリーマン男性社員+会社をリタイアしシニア起業を目指す夫と妻の5人の対話形式で進むので、内容を理解しやすく、横文字も丁寧に説明されているので、高校生でも読めると思う。この手の本の中ではかなりわかりやすく、ボリューム感も◎。

  • 勉強は、テストとインターバルが効果的。
    脳の可塑性は年齢は関係ない。
    聞きながらノートを取るのは、ワーキングメモリーの負荷が高い。しばらく聞いた後で、内容を一気に吐き出す。

    ポモドーロテクニック=25分集中、5分休憩。
    ポモドーロは、トマト型のキッチンタイマーのこと。

    リトリーバル=自分の頭だけを使って関連した記憶を取り出すこと。
    ミニプレインダンプ=15~20分ごとに1~2分まとめてノートに書き出す。
    自己テストをする。
    1日勝負の短期集中よりも、時間をおいて復習するほうが効果的。
    新しいことを学んだ時報酬系が活性化される。
    ピア学習=教えるほうに学習効果がアップする。
    内発的動機づけを優先にする。
    SMART目標。

  • ・人間のワーキングメモリ(意識下に同時に留めておけるももの個数)は3〜5
    ・ワーキングメモリのキャパシティは幼少期から10代後半にかけて増えていく。
    →4〜15歳まで平均66%
    ・ワーキングメモリはトレーニングで拡大できない。
    ・話を聞きながらのノート取りは、
    書く内容、文字を書く位置などの様々な作業を同時に伴うため、ワーキングメモリへの負担が大きい。
    ・メリハリ式(話を聞いた後で内容を書き出す)は脳科学的に非常に効果が高い。
    ・ワーキングメモリの負担を減らすには、
    視覚や聴覚などあらゆる機能を織り交ぜて学ぶこと。
    ・seductive details・・・目的の学びに必要のないものはワーキングメモリの負担になりやすい。
    なのでグラフィックが必ずしもいいとは限らない。
    ・休憩なしで勉強や作業を続けるとワーキングメモリの機能が低下する。
    →アメリカで成果を残す社員の仕事パターンを分析したところ、52分仕事して17分休憩の結果だった。
    ・温度は寒いより暑い方が学習効率は下がる。
    →複雑な作業をしている時の方が影響受けやすい。
    ・リドリーバル
    →学習の後に理解度をテストをやった場合、
    テキストを読み返す場合と比べて記憶の定着率が50%ほど高くなったなどの報告がある。
    ・ブレインダンプ法
    →脳の中から学習した情報を一気に掘り起こし言葉にしてアウトプットすること。
    →記憶の定着、まとめる力、思考力がつく。
    →思い出せなかったことでも記憶に定着しやすい。
    ・スペーシング法
    →1日勝負の短期集中よりも時間を空けたスペーシングをしたグループの方が長期的な学びの定着にはるかに効果があったことが1979年の研究で証明されている。
    ・インターリービング
    →1つの題材に集中して学ぶのではなく、似たようなジャンルを混ぜ合わせて学ぶことで、両者の違いや類似点などが頭の中ではっきり整理される。
    ・学習効果に与える影響として学習者の知性や才能の割合が10%、メタ認知が17%である。
    →メタ認知の能力をあげることで、問題解決能力や応用力がUPする。
    ・ダイニング=クルーガー効果
    →能力の低い人が自身の評価を誤って認識し過大評価すること。
    ・新しいことを学んだときにはドーパミンが分泌される。
    →学ぼうとするだけでも効果あり。
    ・予測を立てて、間違った時こそ報酬系が活性化して大きな学びが得られる。仮説が重要。
    ・脳にとって学びとは、間違いを修正すること。
    ・メンタライズとは、人の考えや気持ちを脳が汲み取ろうとする機能。
    →ワーキングメモリとは反比例と考えられていた。
    ・ピア学習ができなければ、架空の相手を思いながら学んだことを教えるだけでも学習効果が高い。
    ・言語の発音能力は3歳までに固定される。
    ・前頭葉は年齢とともに小さくなっていく。
    ・言葉で説明できない体に染み付いた記憶=手続き記憶。
    ・学んだ時の情報がエピソード記憶として海馬に蓄積される。蓄積されたエピソード記憶は睡眠中にその記憶に関連する脳の各所で再放映される。そこからニューローン回路で発火が起きて意味記憶として長期記録される。

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著者プロフィール



「2023年 『スタンフォードが教える自分でできる子の育て方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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