死神と天使の円舞曲

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334914639

感想・レビュー・書評

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  • 死神が地上に降りてきて動物の姿でクロとレオが地縛霊の未練を解決して解放していく話。

    最初の大河と美穂の話が切なかった。もう少し何とかできなかったのかな。辛い。

    最後は続編の希望を持たせるような終わりかただってので期待しています。

  • やっぱ知念作品は最高です!

    「死神」シリーズ最新作となる本作を発売日に購入(サイン本)し、シリーズ第1作から本作までを続けて読み終えました♪

    ゴールデンレトリバーのレオと黒猫のクロの共同大作戦でしたねぇ。

    シリーズ物なんですが、第1作、第2作がなければ本作を読み終えた時の満足感はこれほどでもなかったような気がします。

    そんな本作ですが、第一章から泣いちゃいそうでしたT_T

    本音を言えば正直ファンタジー系は好みません...

    でも、本シリーズはそんな私をも虜にしてくれました。

    ハートフルミステリー。

    本シリーズを表現するにはこれしかないかな。

    しかも著者は知念先生。

    いやぁ〜参りました。

    説明
    累計部数55万部突破の「死神」シリーズ、待望の第3弾! 『優しい死神の飼い方』『黒猫の小夜曲(セレナーデ)』に続く、7年ぶりのシリーズ最新刊です。動物の姿を借りて人々を導いてきた死神のレオ&クロが、今作では力を合わせて事件を解決。著者にしか描けない、謎と感動に満ちたクライマックスは圧巻!

  • ★5 ワンコと猫ちゃんが可愛すぎ! バランス抜群のファンタジーミステリーの傑作 #死神と天使の円舞曲

    かわいい犬と猫に憑依した、魂の案内人たち。人間たちの生前の未練や不幸を解決する、知念実希人「死神」シリーズの第三弾。

    主人公二人(二匹)が可愛すぎですよ~
    ここまで犬と猫が大活躍するミステリーは見たことがありません。

    今までのシリーズの中でも、一番二匹の描写が多く、可愛すぎてキュンキュンしてしまいます。自分はもともと猫好きなので、クロの大ファンですね。ちなみに我が家では白猫を飼っております。アイコンの写真をご確認ください。

    さて、本作ですがバランスが抜群ですね。
    シリーズ1作目、2作目を読んでると、3作目はこうなるかな~という感じでしたが、おおむね想定通りでした。しかしながらストーリーとしてはバッチシ!シリーズ1作目から繋がるファンタジー小説として傑作だと思います。
    ただミステリーとしては前作のほうが強めですね、本作はどちらかというとファンタジーが強めです。

    そしてお話として美しい。
    シリーズ1作目から、そのままアニメ化で良いんじゃないでしょうか。マルチメディアで展開しましょう。

    本作で一番の優れている点は、やっぱりレオとクロ。
    欠点のある、未練たらたらの人間のために、性格が合わないながらも協力して街中を奔走します。優しくも力強い彼らは、辛い世の中を生き抜いている我々に、明日も頑張れよと応援をしてくれているようです。
    レオとクロに会いたいんですけど、どこにいるんでしょうか。教えてください。

    しかしJミステリー2022の作戦にしっかりやられてしまいましたね~ 第1章を先だしするとは。出版社作戦通り思い切りシリーズ1作目から読んでしまい、本最新作も速攻でサイン本を買ってしまいました。
    でもこんな素敵なファンタジー小説に出会わせてくれたので、感謝しかありません。

    嫌なことがあってふさぎ込んでしまっている人に、是非お勧めしたい作品でした!

  • ファンタジーとミステリーの融合というのでしょうか。そういうの、読んだことがないから慣れない感じはありましたが、中盤から引き込まれていきました。面白かったです。
    牽制し合うが、本当の所はお互いを認め合っている、黒猫のクロと、ゴールデンレトリバーのレオの掛け合いが可愛いく、凛々しかった。クロとレオの視点から見える人間の悲喜こもごもがやるせなかったり、人との信頼関係の大切さを訴えかけられたり。悪に立ち向かいヒーローのように人々を救う二人(二匹)が健気でハラハラさせられた。
    医療面での確かさから、命の尊さも伝わりました。
    地縛霊になるのを阻止するために、未練を解決する仕事。本当にそういう仕事があったら、大忙しだろうな、と思った。
    最初は明るい話ではなかったけれど、ほっとするような温かい読後感でした。

  • 死神シリーズ3作目にして、シリーズ最高傑作とも言える読後感であった。

    レオとクロが、とある家族を中心に巻き起こる不可思議な謎に立ち向かい、壮大なスケールで解決に至る展開は、読者も『そこ』にいるような臨場感が伝わってくる。
    また、今回はとある家族を軸にしたストーリーだが、その中で描かれる家族愛に喜怒哀楽すべての感情が溢れ、何度か涙を流してしまう。

    今作は前作までの世界観を継承しつつ、まさにクライマックスという展開となるため、必ずシリーズ1作目『優しい死神の飼い方』から読み進めることをオススメします!!

  • 人間は善悪二つの心を持っている。自分の身を犠牲にして、愛する人を守る事ができる一方で、傷つけたい程の憎しみの心も持っている。

    人が亡くなった後の、魂を運ぶだけの存在だったレオとクロ。レオの魂は犬に封じられ、クロの魂は猫に封じられ、人間に寄り添って暮らすうちに、人の持つ複雑な心を理解できるようになります。

    今回の事件でも、会えば相変わらず憎まれ口を叩き合います。しかし、二匹協力して、悲しみで心を閉ざしてしまった魂を救い、連続放火事件も解決していきます。

    今回、一番活躍した人は、レオがセラピードッグとして働く、丘の上のホスピスの院長だと思います。いくら普通の犬と猫ではないとはいえ、手掛かりがつかめても、人間がおこした事件を、直接解決できません。そこで人間の協力者が必要。院長は、レオの言霊を受け取り、手足となって働きます。レオの正体も知っている模様。最後、レオとクロが絶体絶命のピンチに陥った時の院長の働きっぷりが見事で、心の中で「院長、グッジョブ!」と叫んでしまいました。

    私にとっては、とてもお気に入りのシリーズなので、早く続編が読みたいです。

  • 1つの物語を軸に犬猿の仲(犬猫の仲)のレオとクロが協力して事件解決に挑む死神シリーズの最終巻。
    今回はよりファンタジー要素が強めかなと思いつつ、
    レオとクロの掛け合いがたまらなく愛しく、面白く、最高に癒されました。
    元々はただの仕事(荷物)の一つとして魂の案内人をやっていた2匹がいつの間にか
    人間と向き合い、心を通わせるようになっていく様は読んでいて温かい気持ちになれました。
    「大切な友人」がどれほど2匹にとって大切なのか、最後の最後まで伝わりました。
    とても心地の良い作品に出合えて良かったです。
    「しゅうくりいむ」と「おしゃしみ」を持ってレオとクロに会いにいきたいです。

  • 累計部数55万部突破の「死神」シリーズ、待望の第3弾! 『優しい死神の飼い方』『黒猫の小夜曲(セレナーデ)』に続く、7年ぶりのシリーズ最新刊です。動物の姿を借りて人々を導いてきた死神のレオ&クロが、今作では力を合わせて事件を解決。著者にしか描けない、謎と感動に満ちたクライマックスは圧巻!

  • 死神シリーズの3作目

    2作目から7年経って3作目が出たって事は、今後も忘れた頃に4作目がでるのかな?

    今回もイッキ読みです。

    犬のレオと猫のクロが出てきます。まさかの二匹で共闘するのですが、相手に対しての皮肉、犬、猫を見下した言動…が、楽しくて笑ってしまいます。

    前回同様、医療問題やサスペンス、 ファンタジーがあって、最後は心があたたかくなります。

  • 2作目と同じく黒猫のクロから始まる。
    柏木美穂と平間大河は幼馴染だ。プロポーズしたが美穂の両親から反対される。一人前の料理人になれば結婚できると信じて、大河は料理人として修行して帰ってきた。再度プロポーズしたが美穂は既に結婚し子どももいた。大河が鬱病になり療養し復活したが、その間に美穂は死んでいた。ここまでがプロローグだ。

    美穂が真実を語らないもどかしさを感じる。同時に語らない事の優しさもわからないではないが、それが事態を悪化させていると感じた。
    さて真実は?真実はクロによって明らかにされていく。想像がつくが、それでも悲しくも温かい気持ちになれる。

    美穂の未練は娘、娘の体についたアザは両親、従兄弟の虐待なのか?美穂は終の棲家として山の上医院で過ごす。レオの登場である。レオの活躍はクロと同じく温もりを感じる。
    そんな中、不審火が起きる。柏木家と関係があるのか?レオとクロが共闘する。放火犯はレオとクロが捕まえたが、更に謎が深まっていく。連続放火犯の動機や方法や機会は何だろうか?そして真犯人は誰か?わくわくしながら読み進めたが・・・

    レオやクロと同類のカラスのプルートが登場するが、敵か味方か?
    ミステリーとしては稚拙さはあるが、人の強さや優しさが伝わってくる作品だ。読後に素敵な気持ちになることができた。

    • いちご大福さん
      私は面白いとしか思わなかったけれど、まっちゃんさんは深読みしていてなるほど〜、と思いました!
      私は面白いとしか思わなかったけれど、まっちゃんさんは深読みしていてなるほど〜、と思いました!
      2023/02/18
    • まっちゃんさん
      いちご大福さん、コメントありがとうございます。私も知念美希人さんの作品は好きなので読み漁っております。題名の付け方も気になるタイプなもので、...
      いちご大福さん、コメントありがとうございます。私も知念美希人さんの作品は好きなので読み漁っております。題名の付け方も気になるタイプなもので、その点も知念美希人さんの題名は、興味深く、手に取ってしまいます。
      2023/02/18
    • いちご大福さん
      私も知念実希人さんの本が大好きです!
      私も知念実希人さんの本が大好きです!
      2023/02/18
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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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