台湾人生 かつて日本人だった人たちを訪ねて (知恵の森文庫 t さ 7-1)
- 光文社 (2018年1月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334787363
感想・レビュー・書評
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台湾は親日なんて簡単な一言で言い表せない歴史が詰まってました。近隣国、地域の歴史を知らないと恥ずかしいことになりますね。
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大好きな本。
日本語世代の原住民含む台湾人が、色々な経験の中で、日本への印象が必ずしも悪くないことが救い…。もちろん酷いこともたくさんあったようだが、その中に見識の高い日本人の思い出があり、涙が出る。 -
国の事情で翻弄された人々。
1895年から五十年間に渡り、台湾は日本の統治下にあった。日本時として教育され、兵に出征し、多くの血を流した。そして、日本の統治が終わると、今度は敵国である中華国民の人間になる。
民族アイデンティティ。自分は日本人なのか、中国人なのか。
また、台湾を統治下に置くべく蠢く各国とは別に台湾原住民がいる。一番の被害者は彼らだろうな。
現在、日本に存在する大きな建造物などは台湾人が手がけたものが多い。
日本語世代と呼ばれる台湾人、彼らがいたからこそ、現在の我々の今日があることを忘れてはならない。
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台湾の日本語世代にインタビュー集、8年前の本の文庫本化。話は平易で直ぐに読める。語り部の高齢化が進む中で貴重な話ばかりだ。日本統治時代は良いことばかりではなかったが、光復後の国民党と比べたら懐かしい。でも、戦後の日本からは放っておかれた、という嘆きが多くの話しに共通する。映画監督である著者の同名の映画も観たい。
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産経新聞「親日だけではない…混然一体、複雑な台湾の高齢者の心情 酒井充子さん」
http://www.sankei.com/life/news/180211/lif1802110029-n1.html
ドキュメンタリー映画『台湾萬歳』
http://taiwan-banzai.com/