花を呑む (光文社文庫 あ 46-10 光文社時代小説文庫)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334778125

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ7の一冊。

    ますます二人の魅力にやられ、伊佐治ファミリーの悲喜交々にもやられた感いっぱいの巻だった。

    老舗問屋の主人の変死を軸に、そこに並行するかのように描かれる哀しみに対峙する女と女心。

    そこに寄り添う清之介や伊佐治、おふじさんの優しく、時に厳しい言葉が心に響いた。

    信次郎の年に一度かというぐらいの貴重な優しい口調には思わずキュンと。

    信次郎はやっぱり清之介と強い縁で結ばれているのね。
    勝手に魂が求め合ってしまうそんな関係なんだろうな。

    人は語ることで苦しみを解放することができると、最後にしみじみ実感。

    • みんみんさん
      こんばんは♪
      レビューは9と10?しか書いてないけど
      このシリーズ好きです‹‹\(´ω` )/››
      こんばんは♪
      レビューは9と10?しか書いてないけど
      このシリーズ好きです‹‹\(´ω` )/››
      2023/10/03
    • くるたんさん
      みんみんさん♪こんばんは♪
      みんみんさんもお好きでしたか♪
      やっぱり弥勒シリーズ、人気ですよね〜(o´ω`o)

      ゆっくり読んでたら、早くも...
      みんみんさん♪こんばんは♪
      みんみんさんもお好きでしたか♪
      やっぱり弥勒シリーズ、人気ですよね〜(o´ω`o)

      ゆっくり読んでたら、早くも乱鴉が文庫化で、12巻も出るそうで^^;
      追いつきません〜(๑•́ω•̀)
      2023/10/03
  • 我が家に咲く牡丹は薄桃色と桃色。そして、牡丹から連想するのは楊貴妃。楊貴妃と名付けられた牡丹もあり、少々濃いめの桃色。
    死を連想させる紅の花と言えば、私にとっては椿。雪の上に落ちた鮮血は雪の中に咲く寒椿にお似合い。
    だからというわけではないが、牡丹という文字を確認しているのに、脳内では椿に変換されていることに気付き、その度に変換し直していました。
    前作までと比して、今回はひりひりするような感覚は少なめだったと思います。ちょっと信次郎が普通の人に近くなっていただろうか。決してそういうわけでもないのだろうが、梅屋での捜査会議(?)では「人」っぽかったかな、という印象でした。
    終末ではホームズを上回るような鮮やかな謎解きがあり、これも雰囲気が少し変わったかな、と思ったところです。この度の事件は新たなモリアーティ教授の登場なのでしょうか。
    こうして、「雲の果」に手を伸ばすことになるのですね。
    そうそう、今の時節に読んだからだと思いますが、「世間」について考えます。「人間失格」で「世間ではなくあなたでしょう」という趣旨のことが語られていましたが、ここにも「世間」の正体のないつかみどころのない怖さを見たように思います。それがうつつの世間だろうが仮想の世間だろうが、世間というものはあやかしのものとしか思えませんでした。
    それにしても、

  • 呪いの殺人? 捜査するのは、同心 小暮信次郎と岡っ引 伊佐治に遠野屋清之介がからむ。この3人の場面は緊張する、いや信次郎がいる場面が緊張するのか。
    それに対して梅屋の場面は本当に普通の人たちでホッとする。
    伊佐治さん、気疲れで倒れないでね。ちょっと歳の行ったおとっつあんぶりがお気に入りですから。

  • 暗い基調から始まることが多いが、最後は何とか大団円。小暮同心と主人公の遣り取りに緊張させられる。

  • 今回も面白かった。
    小暮様は今回は割合普通の同心で、遠野屋に絡みつく異常なまでの執着はあまり感じなかったなー。
    伊佐治はやっぱりとても良く、伊佐治一家がまた良かった。
    そして女って怖いなぁと。

  • 幽霊事件からの〇〇事件。
    信次郎の天才ぶりと強烈な個性が光る。次に何を言うのか目が離せない。
    遠野屋がたまに元暗殺者なのが格好いい。親分より先に尾行に気づくとか。
    親分のフォローにも磨きがかかる。もうこの人いないと破綻するんじゃないか。

  • 本当に悪い人は、引き際を分かっている。ということを改めて思い知らされました。

  • 弥勒シリーズ第7弾
    大店で知られる東海屋の主が変死した。内儀は、夫の口から牡丹の花弁が零れているのを見て失神し、女中と手代は幽霊を見たと証言した。

    面白かった。やはり怖いのは人間。

  • 今回も面白かった。
    読み終わって、あとがきも読んで、本を閉じて一言。
    面白い。
    信次郎、実は優しくない??
    ちゃんとお仙さんに簪買ってあげるし、おけいの身も案じてるし、清之介に絡むけどそれは優しさからじゃない?
    まーた刀抜いて清之介に斬りかかろうとしてるけど、構って欲しいだけでしょ。
    太助とおけいのラブラブぶりにあてられたわ。

  • 途中で殺し方は見えてきたものの、黒幕がここに繋がるとは。。。

    2022.10.2
    149

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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