- Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334776121
感想・レビュー・書評
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静かに静かに敵を追い込んでいく。信次郎の凄みが発揮された6巻。清之助も伊佐治も自分の中に巣食う闇に向き合う。しかし信次郎はそれを凌駕する牙を隠し持つ。
このシリーズの最高傑作かもしれない。これからの3人の男たちの生き様から目が離せない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ6の一冊。
信次郎が襲われた。って、これだけの彼の性格じゃ、どこで誰に恨みを買ってもおかしくない。と思いきや、どうやらこの事件、信次郎の父の過去に関係あるらしい…と、なんとも引き込まれるストーリー展開。
なんだか終始、研ぎ澄まされた刀の刃をずっと見せられているようだった。
その大きな要因の一つが信次郎と清之介の関係。
お互いを必要以上に意識する関係がいつも以上にキリキリときた。
清之介にとっての信次郎の存在の深さがまたもチラ見え。
そんな刺激をくれつつもしっかりミステリとしてまとめてくるのはさすが。 -
あたしは遠野屋に刀を握らせたい信次郎の気持ちが結構よくわかるのです。
見たいよねぇ。。。
今回の事件はなかなか興味深い内容でした
2022.9.29
145 -
弥勒シリーズ、第六弾。
今回は信次郎が亡き父の過去を暴いていくのだが、私は個人的に気に入っている親分伊佐次の、心の揺れが特に印象に残った。
敬愛していた、信次郎の父右衛門の、罪を受け入れられない信じたくない気持ち。
そこから「猟犬に徹する」の境地までたどり着いた伊佐次が、とても良かった。
信次郎と遠野屋の、似て非なる闇とヒリヒリするやりとりは、毎度のことで少しお腹いっぱいのような気もする。 -
なかなか面白かった。お馴染みのシツコイ心理描写があまり気にならない。いや、相変わらずクドいのだが、メインに絞られているし、それなりに面白い描写なので気にならない。
展開は早くダレずにグイグイ読める。
信次郎の頭の良さ理詰めさ故のヒトデナシ感は何か楽しい。いわゆるホームズ。てか言われてるほど酷い人じゃ無いと思うけど。
遠野屋さん、もしやキャラ定まってなくない?強くて商才あって穏やかでヒトタラシで…ってどんな人だよ!!!
親分さんがいないと話が進まない。適度に優秀、ワトソン役をこなしつつ啖呵もきれるよ! -
読むたびに引き込まれます。
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信次郎のお父さんの過去について暴く物語。いつものトリオのやりとりがさらに面白くなっている。
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第六弾
同心信次郎が島帰りに刺される、どうもしびれ薬を飲まされ、亡父への恨み?
最初は例によって寄り道するが、結局は父とある藩の抜けにに絡み、そして背後には遠野屋清之助、舞台となった料亭の女将、そして信次郎とそれぞれの父子関係が