- Amazon.co.jp ・本 (619ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334772222
感想・レビュー・書評
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いかにも権謀術数や血塗れた戦いが描かれた作品なんだろうなと思って読み始めましたが…
局所的な小さな戦いが散発して書かれるだけの面白みのないストーリーで上巻で読むのをやめました。
戦闘レベルの話だけで、作戦戦術戦略戦争政治のプロット何もありませんでした。
またその戦いの内容も書き方がはいこうなりましたという結果だけ…下手くそな歴史の教科書みたいでした。
また文体も読み辛く、謎の倒置や句読点が苦痛でした。
何より、たくさん人物が登場しますが誰一人魅力的には描かれていません。
会話はつまらないし、心情の描写はほぼありません。
牢屋の中でいきなり性行為を始める展開も必然性も理解できなくて失笑してしまいました。
題材にする歴史的なモチーフは興味深くても、作者の表現力が乏しくてつまらない、という点で塩野七生を思い出しました。
歴史が好きな方にはモチーフだけでもウケるところもあるのでしょうが、文学としては退屈すぎて無理でした。
下手くそで退屈な女王
で、海賊女王どこ?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったです。なんと魅力的な人々。
16世紀イギリスの混沌とした情勢が見えてきます。
エリザベス女王を軸にしているときも、グローニャを軸にしているときも、この時代の上に立つ女性の大変さが窺えます。でも二人とも強い。
グローニャ、そして従うアランとオシーンの関係が良いです。踏み込み過ぎず弁えてるけど、決してお互いに目を離さず。
こんなに登場人物いるのに全く混乱しないのも、さすが皆川さんです。
でも…エリザベス女王もグローニャも芯のところでは孤独な気がします。周りは男ばかりだし。
下巻へ。 -
歴史的に非常に珍しい女海賊(海賊の頭目として男たちを率いて活躍した女海賊は記録に残る限り歴史上、わずか三人といわれる)の一人、アイルランドの海賊女王グラニュエル・オマリーの半生が、イングランドのアイルランド侵略とエリザベス女王を廻る暗闘をからめて、グラニュエルの従者アランの視点から描かれる。
上下巻合わせて1200頁弱あり、読み終えるのにそれなりの時間が必要。
感想は下巻にて。 -
活劇! 政治! 骨太!
早く下巻を。