鮫島の貌: 新宿鮫短編集 (光文社文庫 お 21-26)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334769055

感想・レビュー・書評

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  • 初めての大沢作品。
    ずっと興味のあった作家さんですが、ハードボイルドはあまり読んだことがないので、なかなか手を出せずにいました。
    そこで頼りになるのはブク友さん(◠‿◕)
    すると、狩人シリーズ&新宿鮫シリーズがオススメとのこと。
    早速行きつけの図書館へ向かいましたが、なんせ蔵書が少ない。
    それらしき作品はこのスピンオフと思われる短編集のみ(+_+)
    初めてでスピンオフ?!
    と悩んだけど、衝動を抑えられず読みました(笑)

    結果、すごく良かったです!
    映像を観ているかのような人物描写。
    都会の夜の空気を肌に感じる程の情景。
    ゾクッとしました。
    早く長編を読みたくて仕方ありません。

    • aoi-soraさん
      ぞく活(笑)
      やりましょ、やりましょʘ‿ʘ

      私も遅読です。
      マイペースで楽しも♪
      ぞく活(笑)
      やりましょ、やりましょʘ‿ʘ

      私も遅読です。
      マイペースで楽しも♪
      2022/04/09
    • 松子さん
      aoiちゃん、おはようございます^_^
      いまaoiちゃんにおすすめしてもらった『風が強く吹いている』読んでます♫
      面白くて夢中で読んでる時間...
      aoiちゃん、おはようございます^_^
      いまaoiちゃんにおすすめしてもらった『風が強く吹いている』読んでます♫
      面白くて夢中で読んでる時間が気持ち良いの!
      今週末には読み終えそう。
      素敵な本教えてくれてありがとうね♡
      途中報告でした(^-^)
      2022/04/15
    • aoi-soraさん
      まっちゃん、お疲れ様。
      読んでくれているのね!!
      嬉しすぎる〜♡♡
      途中報告ありがとう♪
      まっちゃん、お疲れ様。
      読んでくれているのね!!
      嬉しすぎる〜♡♡
      途中報告ありがとう♪
      2022/04/15
  • 鮫島の貌 大沢在昌 著

    1.購読動機
    初めての大沢さん作品。
    親戚からいただいた書籍集の一冊。

    2.小説より
    新宿警察署の鮫島氏。
    同窓会で、どんな日が幸せなのか?と問われ、
    「自分の目に入ってくるもの。心が痛くなることがなくなる。そんな日が、いい日だと思える。」

    3.小説と現代
    本庁勤務するも、組織と折り合えず、飛ばされ、新宿署に異動した鮫島。

    ・反社会的勢力においても不況の波。
     破門された構成員の末路。
    ・国外組織の警察への接触。公安情報を利用するための画策。
    ・まことしやかな偽情報。職なく野心ありの若者狙う詐欺集団。

    ネタ元の事件を彷彿させる構成、展開は、緊張とともに、現代社会の歪みをそのままあらわしているとも思える。

    4.鮫島と半沢直樹
    鮫島は、最近読んだ、半沢直樹に似ている。
    自身のなかに、なぜこの職務を果たすのか?の軸があるから、、、。
    そして、何よりも意思がある。
    意思は、自分でコントロールできる範囲だ。
    その気づきを教えてもらった。



  • なるほど!解説までじっくり読んでしまいました。
    そして、益々気になる事ばかり。
    全部読んでてよかった、そしてこれからもずっとこの物語を追いかけたい…。

    大きな事件じゃなく、普段の鮫島さんに出会えた気がして、楽しかった!

  • 新宿鮫シリーズ、初の短編集。長編を得意とする作者は、短編が苦手なんだろうと(勝手に)思っていたが、思ったよりも面白く読めた。鮫島の意外な一面がのぞける作品集となっている。上司だった桃井や、鑑識の藪、恋人の晶などシリーズになくてはならないキャラ達も登場する。また人気コミックの主人公である両津勘吉や冴羽リョウとの共演も見どころの一つ。この本を読む前に両さんが出てくるという情報を掴んでいたのでどういうタイミングで出てくるのかとわくわくしながら読んでいたが、いざ出てくると鮫シリーズとのギャップも面白かった。詳細→
    https://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou2219.html

  • こち亀のオマージュや仙田の死からの後日譚、若かりし頃の鮫島や桃井など新宿鮫のファンにはたまらない短編集。
    長編とは一味違った新宿鮫を堪能しました。

  • 最新刊を読んでこの作品が読みたくなり
    kindleにて再購入で再読

    鮫島より有名なあのコンビや同じく超有名な同僚が
    出てくる作品集
    本編では味わえない夢の共演が微笑ましいし
    ママフォースや晶が出てくるのも嬉しい

    『雷鳴』が個人的におすすめ

  • 新宿鮫シリーズのスピンオフ短編集。

    鮫島だけでなく晶、藪、桃井といった脇役にスポットを当てた作品に加え、「シティハンター」の冴羽獠や「こち亀」の両津勘吉などジャンプコミックスの名キャラクターが登場する話もあり、本編とはまた違った面白さがある。短編なのですぐに読み終えることができるのもポイント。

    一部ネタバレ的に感じる部分もあるので、シリーズ第9作「狼花」を読み終えてから手に取る方が良いかも。

  • 10篇の短篇を収めている1冊である。各篇を順次愉しく読み、何時の間にか10篇を読了し、少し余韻に浸るような感じである。
    各篇は、2006年から2011年というような時期に雑誌等の媒体に初登場していて、それらを集めたということになる。<新宿鮫>のシリーズに登場する鮫島警部に纏わる物語だ。
    「鮫島警部に纏わる物語」だが、鮫島の目線で展開する篇の他方、シリーズ中で馴染の人物の目線で展開する篇や、鮫島と出くわす人物の目線で展開する篇も在る。多角的に鮫島という男の「貌(かお)」が伺えるような感になっている。
    或る人物に関しては、当該人物自身が考えていることや行動することを描写するという描き方が在るのであろうが、他方に近くにある人物や、何かで偶々関わっている他人の目線で描写するという描き方も在る。多分、前者の方が一般的で判り易いのであろうが、後者の「或る人物を視る他人目線」は、小説を読む側と重なり易く、非常に面白いのかもしれない。本書に収録されている各篇に触れて少し強く思ったことでもある。
    <新宿鮫>のシリーズでは、静かに鮫島を支える上司の桃井課長、職場での数少ない友人とも呼び得る存在である鑑識係の藪、鮫島と交際しているロックバンドのボーカリストである晶というような人達が各作品を通じて登場しているが、本書にも彼らが登場する篇が在る。それが面白いのだが、それ以上に面白かったのは、「偶々出くわした」というのか、それに近い形で鮫島と接した者達の目線で綴られた篇であった。更に、人気漫画の劇中人物をモデルにした作中人物が現れる篇も在り、本書は愉しい。
    或いは、<新宿鮫>のシリーズに親しんだ読者が「番外編」として愉しむことも出来ようが、本書は「シリーズを知らない読者」にも「入門編」として楽しめる要素が大きいと思う。なかなかに愉しい1冊だった。

  • もっと読みたい!鮫島のプライベートを覗いたような貴重な短編集。しかもこち亀やエンジェルハートのキャラも登場してくる。えー!!ってなった。(作者の好み?)幼な馴染みが一番好き。

  • コロナの時には、読みやすい短編集が一番ですね。鮫島警部カッコいい

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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