孤独は社会問題 孤独対策先進国イギリスの取り組み (光文社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334045524

感想・レビュー・書評

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  • 『孤独は社会問題』多賀幹子著(光文社新書) | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    https://www.bookbang.jp/review/article/707997

    “孤独担当大臣”の設置も 「大人の国」イギリスのよりよい国づくりへ向けた取り組みを紹介〈AERA〉 | AERA dot. (アエラドット)
    https://dot.asahi.com/aera/2021102100019.html?page=1

    世界初「孤独担当大臣」置いた英国 孤立を社会問題と見る国の取り組み:朝日新聞GLOBE+(2020.01.08)
    https://globe.asahi.com/article/13016730

    世界が「孤独の弊害」に大騒ぎしているワケ | 「コミュ力」は鍛えられる! | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース(2018/10/30)
    https://toyokeizai.net/articles/-/245935

    孤独は社会問題 多賀幹子 | 光文社新書 | 光文社
    https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334045524

  • かなり読みやすかった。
    日本もイギリスと同じくらい超高齢者社会なのだから、見習うところが多くあるのではないか。
    でも「上級国民(笑)」状態になってるようじゃ、変えていくのが色々難しそう。

  • カリフォルニア大学ロサンゼルス校で孤独による健康被害を研究するスティーブコール博士は、2007年慢性的な孤独を経験した人とそうではない人とのあいだには細胞レベルで大きな違いが見られると発表した。
    孤独に苦しむ人の場合炎症に反応する遺伝子がオンの状態になっている。
    慢性的に炎症の状態が続くと、アテローム性動脈硬化症、循環器疾患神経変性疾患、転移性がんといった慢性病を誘発する原因となってしまう。
    孤独は静かなる疫病でありうつ病などリスクが大きい。
    タイム誌はすでに2015年の記事で、アメリカのブリガムヤング大学による調査について取り上げ、孤独が肥満や薬物乱用に匹敵する公衆衛生上の問題になり得ると指摘している。

  • 様々なチャリティー団体が行なっている孤独対策が紹介されていました。
    全体を通して心温まるエピソードの紹介が多く、イギリスは社会全体として高齢者や障がい者などの社会的弱者と言われる方にも優しい国なのかなという印象を持ちました。
    また、イギリス王室の方々のエピソードや、それぞれが力を入れているチャリティー活動等も一つの章を使って書かれていたので、イギリス王室に関心を持つきっかけにもなりました。

  • イギリスはチャリティの精神があるなぁと感じた。公園のベンチに寄付者の名前があったりするらしい。イギリスの生活と福祉をよく取材しているのだが、情報量が多く事例集として参考になる感じがした。

  • イギリスが大臣までおいて取り組もうとした孤独の問題に対する政策的なことを詳しく知れることを期待して購入。

    政策があまり進んでいないこともあり、政策的なことの記述はほとんどない。ただ市民レベルでの様々な活動事例とそれを支える王室の役割や裕福な人達のノブレスオブリージュの考えが多く記載されていたことは参考になった。

  • 道草の文化、王室によるパトロン、マギーズハウス、フリーダムパス……。
    イギリスの成功事例集でした。
    日本にもたくさん良い事例はあるのでしょうが、基本はインディペンデントかつ属人的な活動のイメージがあって。ダルクとか、児童館、ほっとラインなどもちろんありますが、ここにあるような文化的なところは随分衰退してしまったのかなと思います。
    歓談の文化、知らない人と挨拶したりおしゃべりしたりすることは本国では随分難しそうだ。
    ここに書かれていない、難しいことはたくさんあるでしょうが、まずは試みの数だよね、何事も。
    よかったです!

  • 本書を開く前は、「孤独対策」は、政府や会社が主体となり、実施するものだと考えていた部分がある。

    第一章で述べられているように、イギリスの孤独対策は、人々のアイディアですでに生まれている。政府による孤独対策に目立った業績はなかったものの、孤独対策の基盤が、社会に根付いている。

    イギリス在住のジャーナリストが、体験談を交えながら、実例を紹介することで、イギリスの実例を通して、日本の相対化できる。

    本書を通して、日本では、人々が集うコミュニティ、すなわち、場が不足していると感じる。場の不足により、他者=異物との出会いが減少しているのではないか。

  • 良い。
    UKを知るのに適している。
    やはり、日本より進んでいる国だと思わされる。見習いたい。でも日本の良さもあると思う。

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著者プロフィール

東京都生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。企業広報誌の編集長を経てフリーのジャーナリストに。元・お茶の水女子大学講師。1983年よりニューヨークに5年、95年よりロンドンに6年ほど住む。女性、教育、社会問題、異文化、王室をテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演・講演活動などを行う。公益財団法人 北野生涯教育振興会 論文審査員。著書に、『孤独は社会問題』(光文社新書)、『ソニーな女たち』(柏書房)、『親たちの暴走』『うまくいく婚活、いかない婚活』(以上、朝日新書)などがある。

「2023年 『英国女王が伝授する 70歳からの品格』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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