丁寧に考える新型コロナ (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334044992

感想・レビュー・書評

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  • ダイヤモンドプリンセス号で名を馳せた岩田先生のコロナ本。丁寧というにはライトタッチすぎるけど、読みやすいし事実が伝わるという意味ではよい本。

  • 確かに丁寧に説明されている。PCR、抗体検査、ノイズ、そして状況、非専門家が解釈を誤る情報を、正しく提供しているのは誰か知りたかった。政府や専門家の提供している情報はノイズが多いらしい。ノイズからシグナルを抽出出来ない、解釈出も来ない。

  • コロナ初期に書かれた本なので今は状況が変わっていることがあると思うが、少なくともこの方は「にわか」ではなく本当に感染症のプロなのだな、と感じさせられた。分かりやすく書かれており、コロナに冷静に向き合う手助けになると思う。

  • 言葉ってあくまで後から当てはめたものであって、同じ言葉でも使う所によって意味が変わったり、人によって解釈が違ったりする。
    それを理解せず、自分の知っている言葉の中だけで考え、誰かを間違っていると考える姿というのは本当に多いと思うが、医学界も例に漏れずなんだなと思いました。
    形式もまた然り。

    マスクしようとの関連を示すフォレストプロットを見ただけじゃ、どんなマスクを使っていたか(素材や質)やどのようなつけ方をしていたか(口だけにしているとか)がわからず、すべてをひとまとめにマスクをしているとしているのだとしたら、そのデータってマスクの有効度に対して正確な参考になるのか?と素人目には疑問に思ってしまう。

    親御さんって水泳する姿見るものなの?送り迎えすらしてもらったことないや。

    この本を読んで、私は濃厚接触などの定義がわからないんだ!と気がつきました。
    どのくらいが狭いの?何㎡?何分?何時間?何日?同じタオルを使うのは?同じ皿から取るのは?
    どのくらいから換気してると言えるのか?どのくらい滞留するものなのか?
    エアロゾルのイメージはずいぶん変わりました。

    わからない話について無抵抗に受け入れてるんじゃなくて、自分の中での優先度の違いで、そういう話があると頭に留めるという世界線はあるのではないか…?
    人は一生の間ですべてを学べはしない。少なくとも私はそうだ。
    わかりやすく噛み砕いた教材の用意は大事なのについては同意見。

  • 流行病の初期の分析です。題にもあるように、丁寧な分析とわかりやすい説明で、岩田先生のお人柄が十分表われています。マスコミの切り取り報道では理解できない、流行の本質と状況が理解できました。その後の続編が望まれます。

  • 続編も希望です!

    情報量も多く、かつ読みやすい。

    「8割おじさん」こと西浦先生との対談もたっぷり入っていて、読みごたえがあります。
    岩田先生が、自分の予測ミスなども隠さず書いておられるので、信頼できます。

  • 新型コロナ流行前には、完全に戻れなそう。
    大人数で大宴会とか、10年後には昔話のネタになるのかな。

    ワクチンの有効性、PCR検査の精度、コロナウイルスがもつリスク。
    全てがグラデーションで、分かっていること、分かっていないことをしっかり知識としてアップデートしていかないと、偏った考えに盲信してしまいがち。

  •  岩田健太郎「丁寧に考える新型コロナ」、2020.10発行。分かるとは分かると分からないの境界線がちゃんと引けるということ。(ソクラテスの言う、無知の知)まず、理屈っぽいなと思います。半分までしか読んでないですが、読みにくいのと分かりにくいのと。結論が遅いといいますか、ないといいますか。政府や役人への批判が多く、読んでてどうかなと感じました。批判が対案とか改善案につながっていけばいいのですが。半分ぐらい読んで失速しました。相性も悪い感じです。失礼しました。

  • 498.6||Iw

  • 感染者の発生を抑える方法は「感染経路の遮断」。PCR検査のキャパシティは大事だが、PCR検査の実施数は別の話。事前確率(リスク)の高い集団にPCR検査の意味あり。晴れている日に雨傘をさしても意味はない。雨が降り始めたのに雨傘をささない間違い。土砂降りの時は家にこもっていた方が良い。新型コロナは数のウイルス。感染者が少ない時は(コップ1杯の水)クラスター追跡が御しやすいが、感染者が激増していると(洪水)クラスター追跡では間に合わない。

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著者プロフィール

1971年、島根県生まれ。島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業。神戸大学都市安全研究センター感染症リスクコミュニケーション分野および医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授。著書に『コロナと生きる』(朝日新書、内田樹との共著)、『新型コロナウイルスの真実』(ベスト新書)、『僕が「PCR」原理主義に反対する理由』(集英社インターナショナル新書)ほか多数。

「2022年 『撤退論 歴史のパラダイム転換にむけて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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