- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334044398
感想・レビュー・書評
-
運気をよくするための方法が、自分の人生にとって良いことであるのなら、科学的であろうと、なかろうと、それはいい方法だと思います。
説明できないのは、現代の科学ではそこまで発達していないから、そして、多くの宗教がそれを肯定するのであれば、経験的に正しい可能性があるから
田坂広志氏が論ずる世界は、現代科学の地平線に位置している領域なのかなと思いながら、読み進めています。
運気というものは、科学的には証明されていないが、誰もが心の奥でその存在を信じている
よい運気を引き寄せたいのであれば、心の中をポジティブな想念に満たす必要がある、さらにそうするためには、ネガティブが想念が心に思い浮かばないようにしなければならない
■よい運気を引き寄せる方法
①人生の習慣を改める
②人生の解釈を変える
③人生の覚悟を決める
■運気とはなにか
①直観が閃くこと
②予感が当たること
③好機をつかむ
④シンクロニシティ:不思議が偶然の一致が起こる
⑤コンステレーションを感じる 無関係な事柄どおしに、何か別の意味や物語を感じること
●引き寄せの法則 我々の心の状態が、その心と共鳴するものを引き寄せる
■5つの世界
①個人的な意識の世界
②集合的な意識の世界
③個人的な無意識の世界
④集合的な無意識の世界
⑤超時空的な無意識の世界
■なぜ愚痴の多い人から良い運気が去っていくのか
①表面意識の世界がネガティブな想念で満たされていると、我々は、本来、持っている力を発揮できなくなるから
②表面意識の世界がネガティブな想念で満たされていると、その想念が自然にネガティブな言葉となって口をついてでるため、周りの人を遠ざけてしまう
③人間同士のコミュニケーションの8割は、ノンバーバルだから
■個人的な無意識の世界とは
①無意識の世界の状況は我々の意識の世界から明確に自覚できない
②無意識の世界の力は強く、しばしば、それが、意識の世界に大きな影響を与えてしまう
③無意識の世界に働きかけて、それを意識的に変えることは容易ではない
・無意識の中にある自己懲罰意識が自分の人生の選択や行動を支配してしまうから
・人の人間が表面的に表している姿(表面意識の人格)と、その心の奥に潜む姿(無意識の人格)は、多くの場合、かなり異なっている
・人々の心は、深い無意識の世界で、互いにつながっている 枕元にたつ、デジャヴ(既視感)、予知夢、正夢
・未来の記憶:あるときの出来事が、あたかも未来を予見していたかのように感じられる現象
・現代物理学は、過去、現在、未来は同時に存在しているものとされる
■ゼロ・ポイント・フィールド仮説
①この宇宙のすべての場所には、「ゼロ・ポイント・フィールド」と呼ばれるエネルギー場が偏在している
②そして、この「ゼロ・ポイント・フィールド」には、我々の生きるこの宇宙の過去、現在、未来のすべての情報が記録されている
③したがって、我々の心が、この「ゼロ・ポイント・フィールド」に何らかの形でつながったとき、我々は、過去、現在の出来事はもとより、未来に起こる出来事をも予感、予見することができる
・神、仏、天 の実態とは、この、「ゼロ・ポイント・フィールド」に他ならない
・どこかから降りてきた、天啓のごとく与えられた
■なぜ無意識を変える方法では、その世界をポジティブな想念で満たすことができないのか
①我々の無意識の世界には、日々、多くのネガティブな想念が刷り込まれ続けているから
②我々の無意識の世界には、すでに、かなりのネガティブな想念がしみ込んでしまっているから
③我々の無意識の世界は、表面意識の世界と反対の想念が生まれる「双極的な性質」をもっているため、ポジティブな想念を抱こうとすると、逆に、個々の奥深くにネガティブが想念が生まれてしまうから
・人間は生涯において、その潜在能力の数パーセントしか開花できずに人生を終えていく
■心の中をポジティブな想念で満たす3つの技法とは
①無意識のネガティブな想念を浄化していく技法 ⇒ 心の浄化の技法
第1の習慣 自然の偉大な浄化力にゆだねる ⇒自然の中で、瞑想を行うのではなく、瞑想とは起こること
第2の習慣 言葉の密かな浄化力を活かす ⇒ネガティブな日常言葉を使わない ⇒ ポジティブな日常言葉を使う ⇒ 3つの言葉 感嘆、感謝、感動
第3の習慣 和解の想念の浄化力を用いる ⇒すべての人と和解する、心の世界で一人一人と和解する
⇒①結ぼれの内観、②感情の明確化、③相手との和解 ⇒ 心の中で感謝する、心の中で感謝の言葉を述べる
②人生でのネガティブな体験を陽転していく技法 ⇒人生の解釈を変えること
解釈の第一段階 自分の人生には多くの成功体験があることに気がつく
解釈の第二段階 自分が運の強い人間であることに気づく
解釈の第三段階 過去の失敗体験を振り返り、それが実は、成功体験であったことに気がつく
・あなたはいつ成長したのだろう
解釈の第四段階 自分に与えられた幸運な人生に感謝する ⇒天の配剤や、大いなる何かの導きに感謝する
・そもそもこうして生きていることが有り難いこと
・人は必ず死ぬ、人生は一度しかない、人はいつ死ぬのかわからない ⇒そうであるならば、我々の人生、たとえ何があろうとも、生きているだけでありがたい
③究極のポジティブな人生観を体得していく技法 5つの覚悟
1)自分の人生は大いなる何かに導かれている
2)人生で起こること、すべて、深い意味がある
3)人生における問題、すべて、自分に原因があると、引き受けること
4)大いなる何かが、自分を育てようとしていると受け止める 山中鹿之助 「我に、七難八苦を与えよ」、艱難汝を玉にす
・逆境とは、成長の最高の機会、脱皮と飛躍の好機である
5)逆境を越える叡智は、すべて、与えられると思い定める
・なぜ、「志」や「使命感」を抱いて歩む人物は、不思議なほど「良い運気」を引き寄せるのか
・不思議なこととは、直感、予感、好機、シンクロニシティ、コンステレーションである。
結論
なぜなら、われわれの人生は、現象的に何があろうとも、本来大いなる何かによって、必ず、良き方向に導かれる人生だからである。
そして、その大いなる何かとは、我々の心のの奥深くに存在する「真我」と呼ぶべき、我々自身だからである。
人生でおきること、すべて良きこと
目次
序話 非科学的と言われながら、誰もが信じているもの
第1話 「良い運気」を引き寄せるただ一つの条件
第2話 「良い運気」を引き寄せる「心の5つの世界」
第3話 なぜ、従来の「無意識を変える方法」が効果を発揮しないのか
第4話 「無意識のネガティブな想念」を浄化していく技法
第5話 「人生のネガティブな体験」を陽転していく技法
第6話 「究極のポジティブな人生観」を体得していく技法
終話 運気を磨く、心を磨く
謝辞
さらに学びを深めたい読者のために
ISBN:9784334044398
出版社:光文社
判型:新書
ページ数:288ページ
定価:820円(本体)
発行年月日:2019年10月
発売日:2019年10月30日初版第1刷
発売日:2019年11月20日初版第3刷詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
引き寄せの法則など、スピリチュアル系の本や動画などは好きで色々と見聞きしてきたが、一番腑に落ちた一冊
むしろ、ここに答えがあるんじゃないかなと思えました
よく言われるアファメーションに対しても、私の中で感じていた違和感の答えが明確に書かれていて、スゴく納得できました
物事に対しての解釈の仕方や、心の在り方
感謝する気持ち、受け入れる覚悟や委ねる覚悟
すべてに納得できた一冊でした -
運は神から与えられたものだけでなく、自分で掴むこともできるんだと思った。
その重要な要素はポジティブでいること、これに尽きる。
ここからは、本に書いてある内容と自分の考えを織り交ぜて、今思うこと。
解釈力、気持ちの切り替え、行動、この3つが幸運を手にする重要要素であり、今すぐにでも実践できることだと思う。
①解釈力
事故で右足を失った夫に対して、妻は、「左足は残って良かったじゃない!!」と言ってのけた例が書かれていた。普通の人なら不運の何ものでもない出来事も、視点を変えれば幸運に捉えることもできる。そして、きっと、妻の言葉を受けて夫は「あー、そうか、ラッキーだったな」と少しはプラスに捉えるきっかけになったと思う。
②気持ちの切り替え
いくらいいように解釈しようとしても、気持ちが沈む事だってある。そんな時は、沈んだ気持ちをとことん感じてもいいけど、私はいち早く立ち直った方がお得だと思う。そのテクニックとして、何かに没頭することがあげられる。例えば本を読めば嫌な気持ちなんてスッカリ忘れて本の世界に没頭する。こんなのも一つ。ざっくりといえば、マインドフルネス、瞑想もこんな類だと思う。
本中に、瞑想は時間ではなく深さだ。例えば、朝日が綺麗!!こう思ったこの瞬間、没頭している。と言うようなことが書かれていた。
成功体験を重ねることが大切だと言われているけど、これも同じだと思う。一瞬でも、あっ、今私は嫌なことを忘れて何かに没頭していたな、と思える瞬間を増やして、成功体験みたいなものを重ねていけば、その習慣が染みついていくのではないかな。
③行動
運をつかめる人は行動できる人。外に出ればいいことあるかもしれないのに、一日中家でぐだぐだしてたのでは、つかめる幸運も逃してしまうことになる。
幸運が降りてくるその場所にいるかどうか。
そして自分に起こった出来事をどう解釈するのかは①に戻る。
この繰り返しかー。 -
現況;
世の中のいわゆる引き寄せの法則とか「願文流し」など、とてもおもしろそうで、やってみたいなと思っているんですが。自分の場合、心のなかにネガティブなゴミがいっぱいで、そういうことをしてもうまくいきそうにないと、自分でわかっているのです。
ネガティブ記憶を掃除したいと、瞑想をしてみたり部屋の掃除をしてみたりいろいろしてみましたが、どうもうまくいかない。なのでこの本を読んでみました。
感想;
ほかにもいろいろ面白いことがかいてあるのですが、とりあえず「ネガティブな想念の浄化」に特化しておきます。
☆1 人生の習慣を改める
(無意識のネガティブな想念の浄化)
1、自然の浄化力
2、言葉のひそかな浄化力
ネガティブな言葉をやめ、ポジティブな言葉を使う
3、和解の想念の浄化
これは上部仏教でいうところの「メッタの瞑想」というものに近いかと思います。しばらくやっていなかったので、また再開してみます。
☆2 人生の解釈を変える
(ネガティブな体験を陽転する技法)
1、多くの成功体験が実はあったということに気づき、それをピックアップしてみる。
人間は、どうしてもネガティブな記憶にフォーカスしてしまいがちです。が、どのかたにも本当は成功体験があるはず。
2、自分が「運の強い」人間であったことに気がつく
3、「失敗体験」がじつは「成功体験であった」ことに気がつく
4、自分に与えられた「幸運な人生」に感謝する
5、究極の成功体験に気がつく←
☆3 人生の覚悟を定める
1、大いなる何かに導かれていると気づく
2、すべてに深い意味があると考える
3、すべてのことは自分に原因があると「引き受ける」
4、大いなる何かが自分を育てようとしていると考える
5、逆境を超える叡智はすべて与えられると考える
これらはいわゆる「リフレーミング」にあたるものかと考えるのですが。リフレーミングが安易なものにならないためにはやはり3の、すべてのことは自分に原因があると「引き受ける」ことが、鍵になるのではないでしょうか。
自分の場合、なにか深い意味があるのではないかと考えても、ちょっとポジティブな意味づけが思いつかないようなことが沢山あります。それらを一つずつリフレーミングしていかなくてはならないと思うと気が遠くなりそうです(笑)。しかし、どこかの段階で、「逆境を超える叡智はすべて与えられる」のかもしれません。
TODO
・月に一回温泉に行く
満月あるいは月をみてぼーっとする
・寝る前にメッタの瞑想
・年に一度くらいのペースでこの本を読み返して見る。 -
【全ての出来事に意味はありネガティブなものは一冊無い】
身の回りの不運なことも含めての全ての出来事は大いなる何かの導きであり、自分の成長を促し宇宙の叡智に戻るようです。
【コミュニケーションは言葉以外で伝わるノンバーバルメッセージが8割以上を占める】
先ずは身近な改善点として、常日頃からポジティブな思念と感謝の気持ちを持ち、コミュニケーションの改善をしていきたいです。
あとは、人間関係については心の和解で解決出来ることが非常に有難い智識となりました。 -
素晴らしい!
全てがまとめられた究極の一冊。
しかも読みやすい。
次々と読者に湧いてくる疑問に、順序よくテンポよく解答が示されていく構成になっている。
ここに書かれてあることは誰しも経験してしたことがあるのではなかろうか。本人が気付いている気付いていないに関わらず……。
私もこれまでに経験してきたが、しっかりと説明できないものであった。
『視えないもの』を唯物論思考の著者が的確に説明してくれている。
この方だからこそ、理論的に納得できる答えを導き出せるのだろう。
これまで私の中でフワフワとしていたものがしっかりと心の中に言葉として根付かせることができた。
手元に置いて繰り返し読みたいと思いました。
感謝
覚悟
祈り
終話まで読んで心底驚いた。
この書籍と同時に、『夜と霧』(フランクル著)を図書館で借り、偶然にも手元にあるのことも何か意味があったのだろう。
これから読んでみることにする。 -
幸運を引き寄せるためにどうすれば良いかをまとめた本。
奥が深い。ゼロポイントフィールドなど専門的な部分はなかなか理解に苦しむが、良い運気を引き寄せる法則は、自体験にあるものも多く、非常に共感出来る内容である。この本に書かれた技法を使って、更なる充実した人生を歩んで行きたい。
具体的技法
人生の習慣を改める、人生の解釈を変える、人生の覚悟を定めるという3つの技法があり、それぞれ3つの習慣、5つの解釈、5つの覚悟がある。
①無意識のネガティブな想念を浄化していく技法
1.自然の偉大な浄化力に委ねる
2.言葉の密かな浄化力を活かす
3.和解の想念の浄化力を用いる
②人生でのネガティブな体験を陽転していく技法
1.自分の人生には多くの成功体験があることに気がつく
2.自分が運の強い人間であることに気がつく
3.過去の失敗体験が実は成功体験だったことに気がつく
4.自分に与えられた幸運な人生に感謝する
5.自分の人生に与えられた究極の成功体験に気がつく
③究極のポジティブな人生観を体得していく技法
1.自分の人生は大いなる何かに導かれていると信じる
2.人生で起こること全て深い意味があると考える
3.人生に起きる問題全て自分に原因があると引き受ける
4.大いなる何かが自分を育てようとしていると受け止める
5.逆境を超える叡智はすべて与えられると思い定める
-
数ある引き寄せの法則や運気をあげる系の本に書かれているふわふわした内容を論理的になぜそうなるのかわかりやすく書いてくれている本
今後、こういう系統の本を読む必要はなくなった。
なぜならこの一冊が人生のバイブルになったから。
それくらい良書。 -
今まで啓発本を、たくさん読んできましたが、それと似て異なるもの、潔い感じがしました。そして、現実的でもあるかなと。
こういうのは、実践していくことが大切でーーー
ひとつずつまた読み返し、思い返していこうかと思ってます。ありがとうございました!な本でした。 -
解釈力を身につける。
私たちは、すべてのことから学ぶことができる。成長させていただくことができる。そう捉えると、真に不幸なことなど、ないのだ。
人生に約束された成功はない。しかし、人生に成長は約束されている。
メモ
「これは、どのような意味があって、導かれた出会いだろうか」
「これは、どのような意味があって、導かれた出来事だろうか」
「この苦労は、自分に、何を教えようとしているのか?」
「この失敗は、自分に、何を学ばせようとしているのか?」
「この挫折は、自分に、何を掴ませようとしているのか?」
「この病気は、自分に、何を気づかせようとしているのか?」