さらば、GG資本主義 投資家が日本の未来を信じている理由 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334043568

感想・レビュー・書評

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  • 本多静六さんの話が印象に残った。経済的自立をしていることで自分の信念を貫くことができた。理想的な生き方だと思う。

  • ジジーたち=過去のやり方を変えない人たちが、
    若者=新しいことにチャレンジする人たちの
    足を引っ張ることが、日本の問題、とする。

    ジジー=高齢者でも
    若者=若い人ってわけでもない。

    自分の好き嫌いにしたがって、人に流されず
    自分のやりたいことを貫く。
    この姿勢を持つ人が、虎。

    虎になるためには、
    経済的な自由や、
    庇護者が必要。
    でも、それが十分ではなく、
    自分だけの武器への投資が必要。

  • ●君はまだ若いから年長者を立てなさい。そのうち順番が回ってきたら、主導権を握れるから…今私は70代、先輩たちは80代で現役で残っています。これが高齢化社会と言うものですよ!待っていても順番は回ってこない。だからチャンスがあれば主導権を奪取しなさい。
    ●日本の高齢化社会は「みんなの成長」を邪魔しているみたいです。
    ●年齢別の消費とよると60歳以上は47.8%もあります。世の中の商品は約半分が60歳以上によって行われている。29歳以下となると1.5%で存在感はほとんどありません。
    ●創業者が退任した後の会社は、社長に当事者意識が低く、失敗しないように任期満了まで監督を行う会社ばかりになる。
    ●90年代以降、業績を上げられず、景気の足を引っ張ったのは大企業(− 24%成長)。ベンチャー中堅中小企業の多くは、+67%成長してる。
    ●輸出型大企業が日本経済の成長を牽引した時代は終わっている。高度成長期のような外的なプラス要因は今の日本にはなく、成長産業もガラリと変化しています。いつまでも過去の成功体験を引きずって、大企業万歳!と言っていたって、人も企業も社会も退化していくだけです。
    ●フィデューシャリー・デューティーは日本語で「受託者責任」と訳されます。
    ●金融庁長官、森信親。
    ●今の50代の人は、お金のことで困ったら銀行の窓口にはいかず、まずはインターネットで調べるでしょう。10年後彼らが60歳になったからといって突然銀行の窓口を訪ねるようなことにはならないでしょう。
    ●「働き方改革」も、長時間労働の解消や有給休暇消化など、どちらかと言えば「休み方改革」に偏っている。
    ●1兆円規模の会社を作る起業家が1人いるより、100億円規模の会社を作る起業家が100人いる方がいい。1人のカリスマに頼るより、100人の社長が私決定をする方が、はるかに社会に多様な価値観が生まれます。
    ●「あなたの時間があと100年あるとしたら?」「あと10年だとしたら?」…「あと1日」と言われたときの答えは、人によってバラバラです。しかし残された時間が少なくなればなるほど、視点は身近なところに移っていく。そして最後にほとんどの人が選ぶのは「家族との時間」です。

  • 年寄りに支配されている日本で、生き抜くためのちょっと前向きな本です。

    著者の藤野さんの本はいくつか読みましたが、どれもとっても読みやすいし投資するってどういうことかとか、経済についてわかりやすく書かれています。

    投資で明るい未来をつくれたらいいですね。

  • ファンドマネージャーが書いた、我が国の企業のあり方の本。GGとはジジーのことですね。
    これを読んでいると、当社もGGが支配している企業だと言うことがよくわかります。

    ちなみに私がぐさっと来たのはこの部分

    「トップが、最高管理人になっている会社が多い。特徴はリスクを取らないこと。現場の人間の「やってみたい」という気持ちより、理屈の通ったプランニングや隙のないプレゼン、成功の前例がなければ事業のゴーサインがでない。」

    まさしく当社の経営陣でして。。。

    ちなみに現状の問題点だけではなく、希望についても論じられています。

    お年寄りが増えている日本ですが、なんとかいい方向に向かっていってほしいものだと思いました。

  • これまでも繰り返し伝えている内容ではある。大塚家具にも触れてくれたら面白かったかと思う。

  • 東2法経図・6F開架 B1/10/950/K

  • 老害の弊害、オーナーシップの欠如と色々あるが、若い力の重要性も大切。その中で好き嫌いで判断することは、大切だと思う。。

  • 2018年46冊目
    3Bの9月度テーマ本
    GG資本主義のGGとはじじーのこと。
    ファンドを運営する著者が語る、日本が今後向かっていく方向。

  • 日本で一番人気の国内株投信である「ひふみ投信」で有名なレオス・キャピタルワークス社長の藤野さんによる渾身の一冊。「失われた20年」と言われる日本経済の長期間に渡る低迷の理由を紐解き、いわゆる「老害経営者」や「サラリーマン経営者」の存在が及ぼす影響を具体的に示すと共に、低迷の最大の要因が大企業にあることも具体例を挙げて解説している。その上で、現役世代はこれからどのような心構えと行動をすべきなのか、そして、投資とはどのようにあるべきなのか、ポジティブな未来に向けた力強いメッセージが込められている。

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著者プロフィール

投資家、レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役会長兼社長 最高投資責任者。1966年富山県生まれ。国内・外資大手投資運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年に独立しレオス・キャピタルワークス株式会社を創業。特に中小型株および成長株の運用経験が長い。一般社団法人投資信託協会理事。著書に『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社)『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』など多数。「お金」や「投資」を通して、株式会社や日本社会、世界経済のあるべき姿を模索し続けている。投資教育にも注力しており、東京理科大学上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、叡啓大学客員教授も務める。2022年4月付けで小学生のレウォン社長が起業した株式会社polarewonにて、取締役チーフニコニコオフィサーに就任。

「2023年 『投資家がパパとママに伝えたい たいせつなお金のはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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