雲を愛する技術 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334043292

感想・レビュー・書評

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  • 写真も豊富で分かりやすい

  • 雲好きの著者が雲の成分である水と氷と水蒸気やその相変化の説明から始まり、雲のでき方の解説、様々な雲の種類や気象現象の紹介、天候の変化のタイプとその説明など、雲についての一通りを初心者向けに解説している本。
    写真やイラストのみならず、YouTubeへのQRコードのリンクもあり、動画資料や解説も見れるので馴染みやすいが、結構専門的な内容にも踏み込んでいるため少し分かりづらい部分もあった。
    とはいえ読了後は雲のでき方や空の青い理由や虹がどこにできるのかなどが分かり、今までより遥かに空を見ることが増え、雲や空に興味が湧いた。

  • ふむ

  • 初出の専門用語についてはやさしく解説しようとしているが、かなり多くの気象専門用語が出てくる。2回目からは解説無しでこれらの専門用語が使われるので、もともと知識として知っていないと話についていくのは難しい。
    気象予報士の資格を持っている、もしくは資格の勉強中の人には面白いと思う。

  • 雲研究者による雲愛あふれる雲の本。
    イラストや綺麗な写真がたっぷりで楽しい。QRコードから動画が見れるのも面白かった。
    わりと気象学の深い知識まで書かれているが、そこまでいるかは微妙。自分は参考になったけど。
    このような一般書は、読者ターゲットをどの辺りにするかは難しいんだろうなぁ。

  • <目次>
    第1章  雲を愛するための基礎
    第2章  様々な雲
    第3章  美しい雲と空
    第4章  雲の心を読む
    第5章  雲への愛をもっと深める

    <内容>
    メチャクチャ雲を愛する気象庁の研究者の本。面白くしようと努力しているのだが、専門用語が多すぎて(しかもよく似ている)、写真(量が大変多い)を見ても説明文の特徴が分かりにくい(これは著者のせいではない。自然とはそういうものだ)。物理的な現象なので、図解で一所懸命説明をしてくれているが、雲を擬人化した結果、ますますわからなくなっている気がする。確かに雲は魅力的で、とてもきれいなものを多い。また集中豪雨(ゲリラ豪雨も)や雷、土砂災害など、我々の人命にかかわる事象でもある。知りたいだが、ちょっと消化不良であった。文系のせいか…。

  • 各章にQRコードで動画がついてるところは今様。また、雲をつかむような話だけにありがたい。見たり見なかったりだけど。

  • 若き雲物理学者による雲への愛と情熱の本。荒木健太郎は、新海誠「天気の子」のアドバイザーを務めたり、降雪の研究のためSNSを利用して一般市民から雪の結晶の写真を集めたりと、公務員としても研究者としても珍しい発信力を生かして、日々雲や気象の知識を普及している。そうしたコミュ強ぶりは本書でも発揮されていて、親切で分かりやすい(パーセルくんかわいい)。

    著者や著者の「雲友」が撮影した何百枚もの雲の写真を眺めているだけでも楽しいが、それらの雲はどんな子で、いつどんなときに出会うことができるのかが詳細に語られる(でも、数式や物理公式は登場しない)。「映え」にも力点がおかれ、めずらしい雲や大気光象の撮影にもお役立ちである。

    とはいえ、本書はただの雲愛本ではない。
    著者の使命は、人々を気象災害から守ることである。災害に遭うたびに「こんなはずではなかった」と繰り返す人々に、普段から空の様子に(ひいては、災害の兆候に)いかに目を向けてもらうかを考えた結果の雲愛なのである。

    人は恐ろしいものから目を背けるように作られているが、愛するものにはつい目がいくものだ。だからこそ、防災は恐怖ではなく愛とともに語られるべきなのだ、ということをてらいなく教えてくれる。

    「このように、雲を愛する技術は日常的に雲を愛でて楽しみながら、雲が私たちに伝えてくれる空の気持ちを汲み取るための技術です。」
    「つまり、雲への愛を大事な人に伝えることが、その人の命を守ることにも繋がるのです。」
    「雲への愛を存分に語り、仲間と一緒に愛を深め、大事な人にも愛を伝えましょう。」

  • 【静大OPACへのリンクはこちら】
    https://opac.lib.shizuoka.ac.jp/opacid/BB2510756X

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著者プロフィール

荒木健太郎(あらき・けんたろう)
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・博士(学術)。
1984年生まれ、茨城県出身。慶應義塾大学経済学部を経て気象庁気象大学校卒業。地方気象台で予報・観測業務に従事した後、現職に至る。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、気象災害をもたらす雲の仕組みの研究に取り組んでいる。映画『天気の子』(新海誠監督)気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』『もっとすごすぎる天気の図鑑』『雲の超図鑑』(以上、KADOKAWA)、『世界でいちばん素敵な雲の教室』(三才ブックス)、『雲を愛する技術』(光文社新書)、『雲の中では何が起こっているのか』(ベレ出版)などがある。
Twitter・Instagram・YouTube:@arakencloud

「2023年 『読み終えた瞬間、空が輝いて見える気象のはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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