奇想、天を動かす: 札沼線五つの怪 (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 83
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334028343

感想・レビュー・書評

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  • 偶然に撮影された1枚の写真。

    少し偶然が重なりすぎた面もありまふが、島田作品では
    1番好きでふ。

  • 吉敷シリーズの最高傑作と聞いて、この本を読みたくて吉敷シリーズを読み始めたと言っても過言ではなかった。また、平成が始まって消費税が導入された頃の話を、平成の終わりに読むというのも感慨深かった。
    まったく奇想天外な5つの出来事が、一体どのように解明されるのだろうと吉敷さんと共に興奮し、ラストにその謎が解明された時には大きな感動を覚えた。終盤までどう物語が繋がるのかさっぱりわからなかったけど、残り数ページで広げまくった謎を綺麗に畳んで見せる力技はさすが島田荘司!しかし、社会派と言われる部分に関してはいつにも増して作者の思想ダダ漏れで興ざめだった。吉敷さんが一人よがりすぎてどんどん苦手になって行くなぁ。一旦吉敷シリーズはここまででいいかな…と思ってしまった。

  • 「奇想、天を動かす」島田荘司◆商店街で殺人事件が発生。犯人はその場で逮捕されたが、事件に違和感を持った主人公は独自に調査を開始し、32年前に起きた奇妙な事件を知る。複数の謎が絡み合い、それを少しずつ解きほぐしていく過程が面白かったです。怪奇×鉄道×社会派×推理の豪華なミステリ。

  • 2010.09.04

    初島田荘司作品。
    父がとてもお勧めしてたものだ。
    趣味が合うものと、合わないものが、はっきり分かれるので、どちらに出るか楽しみだったが、なかなか合った。

    この、推理小説独特の、ばら撒かれて回収される過程が好きだなぁ。
    めちゃくちゃ面白かった!!!というわけではない。
    しかし、あとからじんわりと面白みというものが広がっていくような。
    途中はSF?!怪談?!怖い!!と思ったものの、それらが明かされていくと、なーんだ、なんて思ったり。
    自分で推理しながら読むのも楽しかった。

  • 浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺。だが老人は氏名すら名乗らず完全黙秘を続けている。警視庁捜査一課・吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構図を突き止めた。壮大なトリックを駆使し、本格推理と社会派推理とを見事に融合させた傑作―――――左の紹介文に期待して読みましたが、自分の想像していた期待とは別方向に行ってしまったので途中からダウン。消費税12円は関係ないみたいです。

  • 吉敷警部シリーズ

  • 吉敷刑事シリーズ。
    通り魔的と思われた浅草での殺人事件。ちょうど平成の始まりに際して導入された消費税が肝かと思いきや、事件は全く違う方向からの解決に。
    30年以上前の未解決事件から徐々に紐解かれる過程は、さすが島田さんです。
    吉敷刑事一人でひたすら事件の糸口を探りつつ、追いかける情熱は、吉敷刑事の人情的な部分を示しつつ、その根本はきっと島田さんの心情なのだろうと思います。
    ちょっとだけ相いれない部分ももちろんあるけれど、そこは読み流すことにします。
    今となっては消費税もどんどん上がり、あの導入のごたごたが懐かしいくらいです。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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