方向音痴って、なおるんですか?

著者 :
  • 交通新聞社
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本棚登録 : 294
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784330024219

作品紹介・あらすじ

ウロウロ試行錯誤の軌跡
Web「さんたつ」の体当たり連載「グーグルマップを使っても迷子になってしまうあなたへ」が単行本になりました。
方向音痴の克服を目指して悪戦苦闘! 迷わないためのコツを伝授してもらったり、地図の読み方を学んでみたり、地形に注目する楽しさを教わったり、地名を起点に街を紐解いてみたり……教わって、歩いて、考える、試行錯誤の軌跡を綴るエッセイです。

感想・レビュー・書評

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  • 書籍『方向音痴って、なおるんですか?』発売のお知らせ|吉玉サキ|note
    https://note.com/yoshidama2013/n/nc08347550f96

    • goya626さん
      著者はいろいろやってるようですが、方向音痴はなかなか治らないんじゃないかなあ。
      著者はいろいろやってるようですが、方向音痴はなかなか治らないんじゃないかなあ。
      2021/05/06
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      goya626さん
      そもそも「方向音痴」って何?治るとか関係ないような気がする。
      昔「地図が読めない云々」と言うような本がありましたが、...
      goya626さん
      そもそも「方向音痴」って何?治るとか関係ないような気がする。
      昔「地図が読めない云々」と言うような本がありましたが、困らないようにする手立ては何かあるんじゃないかなぁ?
      2021/05/07
  • 私自身、方向音痴だと思っているので手に取ってみましたが著者さんよりは方向音痴ではないと思えました笑

    グーグルマップでナビ機能を使い、自信満々に反対方向に進み、それに気がつかず徒歩5分の距離を15分かかったことがあります
    でも、著者さんよりは!

    東西南北よーわからん笑
    改善はされるみたいなので頑張ってみます

  • この本、どうして知ったのか?すっかり忘れてしまったのだけど、「方向音痴って、なおるんですか?」と言うタイトルと「グーグルマップを使っても迷子になってしまうあなたへ」と言う帯に惹かれて購入したことは間違いない。
    もう、仕事で初めての場所に行かなくてはいけない時に困ったこと数知れず、飲み会の場所に辿り着けず上司・先輩を待たせて焦ったこと数知れず。もしこれが治せるんだったら、そんな嬉しいことは無い。

    著者は「はじめまして」でこう書いています。
    『方向音痴を代表して、方向音痴じゃない人にいいたいことがある。方向音痴じゃない人はよく「道に迷う?グーグルマップ見ればいいじゃん」とこともなげに言い放つ。・・・・・見てないとでも?私だって現代人だ、文明の利器グーグルマップは当然見ている。見ても迷うから困っているのだ。方向音痴は、グーグルマップを見ても最初の一歩をどちらに進むべきかわからない。/わからないので、いちかばちか勘で歩き出す。地図上の青丸が思いどおりの方向に動けば「よかった、こっちで合ってた!」と安堵し、反対側に動けば「違った!」と戻る』『方向音痴じゃない人は「じゃあナビ機能を使えば?」と言うだろう。しかし、私はナビ機能を使っても最初の一歩が分からない。なぜなら、ナビは方角で指示してくるからだ。「南に進む」と言われても、こちとら南がどっちか分からない』『また最大の難関は駅だ』
    ・・・・・本当にこのままです。

    最初に自分の方向音痴について知るために、著者は、まず池袋でマップアプリのナビ機能を使い、次に曳舟で紙の地図を使い、編集者が指定したカフェに行ってみる。池袋では徒歩10分のところ40分かかったが、曳舟では案外すんなりと到着する。
    そこで分かったいくつかの問題を専門家にぶつけていく。
    認知科学者に脳のしくみを聞くだけでなく、地図を知るために空想地図作家の元を訪れたり、地形や地名に詳しい専門家の元を訪れる。単純に、脳の機能上の得意不得意を知るだけじゃなく、別のアプリを試してみてくれたり、具体的でありがたい。そして、地図マニアでも道に迷うのかと言う視点も面白いし、方向音痴の解決になったのかは別として、地形や地名についてなども、読み物としても十分面白かった。

    さて、一通り読んで、私なりになるほど、と思ったのは、地図を読める人でも、初めての場所に行くときは地図を事前に見て、経路をシミュレーションしていたこと。何を当たり前のことを、と言われてしまうのかもしれないのだが、意外とこれが、地図を読めない人は、やってるつもりで出来ていないのではないか。
    著者が料理にたとえて、手順を1から順にこなすのではなくて、一通り作り方を先に目を通して、出来上がりや次の工程を想像しながらやった方が効率的、と言うようなことを言っている。
    料理は一応するので、これは当たり前だよね、出来上がりやざっくりとした手順知らないと、途中で”まぜておいた〇〇と〇〇を入れる”とか普通にあるじゃん、その間に焦げちゃうよ!と思うのに、なぜか、方向感覚がなく地図が読めないくせに、シミュレーションできていない、大体の方向の見当もついていない状態でナビで歩き出しちゃってるのだ。

    駅の出口・乗り換え分からない問題は、私の中ではまだまだ課題だけど、
    ・事前に経路を大まかにでも把握しておく
    ・グーグルマップが動かないように固定しておく
    ・ナビよりは普通のマップ機能の方が良いかも
    ・ナビの現地点はズレてることもあると認識しておく
    ・迷う地点での目印は2箇所以上
    これだけでも、結構変わるのかも!
    ただし、著者が何度もトライしながら、少しずつ分かってきている様子を読むと、気を付けるべき点を知っても、すぐ改善されるわけではないのだろう。
    しかし、せめて駅徒歩10分の場所に行く時に、駅に3,40分前に着いておかなくちゃいけないのが少しでも改善されるなら、試してみる価値はありだ。

  • 迷ってばかり。
    待ち合わせに遅刻したり電車を逃したり。迷ってばかりなんです。
    それでも、どこか、楽しかった自分がいる。迷いすら楽しめる、そんな自分が、良いと思える。
    でもやっぱり待ち合わせには間に合うようにしよう。

  • 方向音痴の人間からしたらめちゃくちゃ共感できるエッセイ。Googleマップを起動させてその場で回ったり、迷う前提でめっちゃ早く行ったり、コンビニを目印に動くから他のコンビニに惑わされたり……。俯瞰で見るのが苦手やけど、少しマシになるよう頑張る。

  • ブクログのフォローしている方の本棚にあって、興味を持った本。
    私も方向音痴なので、この人の書くことが「分かる」と実感を持って共感できた。行くべき方向を前後左右でしか捉えられない、俯瞰できないなど。
    しかし、迷ってしまったら「気ままに散歩を楽しめば良い」と言っていたが、それは難しい。その原因は「帰れないかも」という不安があるからだ。芥川龍之介の「トロッコ」の焦燥感を思い出す。あの物語の印象は子供の私には強烈だった。また、地形図の専門家が言う「街で最も有名な神社はだいたい高台、台地の突端にあり、日本全国で見られる」という話。建物の基礎工事をする人とかに聞くと、理由が分かったりするのだろうか。

    読み終えても、私の方向音痴がなおる気がしないのは、仕方がないかもしれない。

  • いやー、はい、読んでください。私も山を歩けるのに方向音痴ですから。この本効きましたから。それは別として対談した人の本がまた有効ですから。

  • 前半の方向音痴あるある、共感の嵐。

    「方向音痴は直さなくていい。むしろ、街歩きを楽しんで」ということばは、なんだか安心感を覚える。

    少なくとも、北はどちらかを気にしつつ、俯瞰で風景を見て、目的地までの道のりはざっと覚えておくようにしよう。

  • 私も方向音痴だから、はじめの「あるある」はすべて当てはまった。
    読んで思ったのは、方向音痴も運動神経や音感やその他もろもろの才能と同じで、生まれつき優れている人と全くダメな人とがおり、その間の人もたくさんいるということ。
    そして、方向音痴って、いいものだなと。
    なぜかと言うと、他の感覚や才能と違ってひどいコンプレックスにはならないから。私は運動神経も極めて悪いので、小学校から高校まで体育というのが心の底から嫌いだったし、球技などで感じる惨めさ情けなさといったら、本当にそのまま学校から走って逃げてどこかに消え去りたいくらいだった。
    しかし、方向音痴は困ることはあっても、そこまで自己肯定感を損なうようなことはない。
    初めての場所に行くときは緊張するし、それが目上の人との待ち合わせの場合は本当に焦るが、あらかじめ予習し、かなりの余裕を持って出発し、ちょっと進んでは地図を確認し、本当に分からなくなったら人に尋ねることで乗りきってきた。
    そういう緊張を伴わない一人歩きの場合は、迷うことも楽しむことにしている。(おんなじところをぐるぐる回ってヘトヘトになることもあるが。)
    治安の良くない外国だと迷っているのをさとられるのもマズい、とかあるが、国内の場合は一人なら安心して迷える。
    この本は『虫ぎらいはなおるかな?』と同じで、方向音痴の著者が認知科学者や地図研究者など様々なプロに、方向認識のコツを教わるというもの。
    東京スリバチ学会会長の皆川典久さんのお話がブラタモリ的で大変楽しく、この地図を持って同じ道を歩こうと決意したほどだった。
    地名の由来を語る今尾恵介さんのお話も面白かった。
    方向音痴に関しては、スマホを回転させるとGoogleマップも回転するのにイライラしていたのだが、固定できると分かったのが良かった。あと、やっぱり紙の地図はいいということも。
    これを読んで、私も努力次第で少しはましになる気がした。
    楽しい本だった。

  • 地図アプリを見ても迷う。駅を出て、最初の一歩をどちらに進んでいいのかわからないから勘で歩き出す。紙の地図の方が迷わない、東西南北より上下左右で認識する、アプリに頼れない大きな駅構内は迷宮、など共感することが多かった。
    そう、私も方向音痴なのだ!

    地図やアプリを見ながら歩く練習の他、脳や地図や地形の専門家の話なども聞く。
    東京スリバチ学会会長と行く四ツ谷散歩は面白かった。
    映画「君の名は。」にのラストシーンの階段も出てくる。
    東京は谷と丘で世界が違う。それを繋ぐのが階段。
    違う世界を生きていた2つの世界、2人の世界が交わるのが階段というのが象徴的、というのにときめいた。

    方向音痴が克服できるかどうかはさておき、街歩きの楽しさが再認識できる。
    とりあえず、歩く方向を決める目印は一つじゃなく二つ設定するといいのか。やってみよう。

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著者プロフィール

ライター・エッセイスト。札幌市出身。北アルプスの山小屋で10年間働いた後、2018年からライターとして活動を始めた。近著は『山小屋ガールの癒されない日々』(平凡社)。山では迷ったことがないが、下界では方向音痴。

「2021年 『方向音痴って、なおるんですか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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