- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784326550739
作品紹介・あらすじ
日本を含む多くの国の政治や法律の制度は、現世代の利益を優先し、将来の世代への考慮は希薄である。しかし、そのような政策の推進だけでは、環境の悪化や資源の枯渇は避けられない。本書はこのような問題に対し、将来のことのみを考える擬似的な将来世代を作り、その集団との交渉により未来をデザインするというアイデアを提示する。
感想・レビュー・書評
-
電子ブックへのリンク:https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000018514(学外からのアクセス方法:1.画面に表示される[学認アカウントをお持ちの方はこちら]をクリック→2.[所属機関の選択]で 神戸大学 を選んで、[選択]をクリック→3.情報基盤センターのID/PWでログイン)【推薦コメント:大阪府吹田市のまちづくりのワークショップとして行われているフューチャーデザインの理論についてまとめられている。SDGsやESDとも関連しているため。】
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
各論での提案などは大まかなものに留まっているものの、将来世代を現在の政策立案の議論に取り込み、持続可能な社会を作るという方向性には大きく賛同できた。1-4章の総論と、各論の7-8章(それぞれ都市政策と林業政策)が面白かった。 特に林業は本書の冒頭で「ウッジョブ!」が引用されているように、将来世代に資源(や暮らし)をつなぐために現在何をすべきかを意識するのに最適。
将来世代の意見を加えることで、地域の既存の住民・企業と新規参入住民・企業の利害対立を乗り越え、まちの将来像を描くことができるのはないかと強く感じた。