ビルマの竪琴 (アニメ日本の名作 7)

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  • 金の星社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784323050072

感想・レビュー・書評

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  • 10代の内に読めてよかったです。名作ですね。綺麗な言葉とストーリーで、心が浄化された気がします。今年の春にミャンマーに行ったばかりなので、場所もなんとなくイメージしやすかったのですがエピローグあたりを見て竹山さんは渡航経験なしでここまで詳細に執筆されたと知り、本当に驚きました。また数年後に読みます。

  • ビルマの僧侶は楽器を弾かない──。
    そんな理由から少年少女向け文学の域に留まっているが、久々に読んで、やっぱり名作だと思う。戦争はやってはいけない、前線で戦う兵士には戦う意志はない、結局のところ平和を求めている。そして先進的な暮らしが正しいのかどうかを問いかけてくる。
    今、隣国との領土問題や福島原発の現状に心が痛む。
    この時期に再読できたことに感謝。

  • 「おーい水島、一緒に、日本へ帰ろう!」

    正直この一言だけで泣ける!いや、「埴生の宿」の伴奏だけで泣ける!『ビルマの竪琴』はそれだけの泣きの名作であります。物語の構成と言い、第3章の水島上等兵による長い長い手紙と言い、淡々とした展開が与える重みと感動は他の小説の追随を許しません。

    そして巻末の「ビルマの竪琴ができるまで」の中に見られる著者竹山氏の謙虚な姿勢に、また心打たれます。

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著者プロフィール

竹山道雄(たけやま・みちお 1903-84)
1903~1984年。1920年旧制第一高等学校入学、1923年東京帝国大学文学部入学、1926年東京帝国大学卒業後、一高の講師となる。20代でベルリン、パリに計3年間留学、帰国後、一高の教授となる。1948年『ビルマの竪琴』(中央公論社)を刊行、毎日出版文化賞を受賞(以後、二度に渡り映画化される)。1950年一高廃止と共にその後身の東京大学教養学部の教授となるが、翌年には辞し、文筆に専念する。『新潮』『芸術新潮』『心』『自由』などを舞台に、「見て・感じて・考える」を根本姿勢とし、時代の風潮に流れない執筆活動を続ける。著書は『古都遍歴』『昭和の精神史』『まぼろしと真実』『剣と十字架』など、芸術論から時論、紀行文など幅広く、ニーチェ『ツァラトストラかく語りき』『善悪の彼岸』イプセン『人形の家』ゲーテ『若きヱルテルの悩み』など優れた翻訳も残す。1983年『竹山道雄著作集』全8巻刊行。

「2017年 『主役としての近代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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