少女時代によろしく (らんぷの本)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 97
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309727240

作品紹介・あらすじ

ミラクルハッピーな"セツコ・ワールド"へようこそ!伝説のイラストレーター・田村セツコの全軌跡。

感想・レビュー・書評

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  •  1960年代から現在にかけて活躍中のイラストレーターである著者の、軌跡を辿った本です。

     イラストに惹かれて手に取った、リアルタイム世代ではない人間の視点から記述します。

     著者のイラストはこれまで何度もお見かけしたことがありましたが、お名前を意識して絵を見たのはこの本が初めてです。
     可愛らしい表紙に目を惹かれ本を開くと、そこに溢れる少女たちの生き生きとした表情やハイセンスな画面構成、真似したくなる服装に感銘を受けました。
     現在でもまるで色あせないどころか、変わらず魅力的な筆致だと感じます。
     雑誌のイラストや付録、グッズにいたるまでどの作品も素敵で、当時生まれておらず、作品を手に取ることができないのを残念に思うほどでした。

     また、本書は読み物としても充実している印象です。
     特にパリの少女とのエピソードや、師である松本かづち氏とのエピソードはとても印象的で、著者のロマンチックな視点から描かれる物語はそれ自体が少女誌掲載作品のようでした。
     同時に、軌道に乗るまで苦労されたエピソードや掃除が苦手なエピソードも併記され、気取らない人柄に親しみを覚えました。

     表紙を見て気になった方には、世代を問わず手に取ってほしい一冊です。

  •  ちょうど日本が経済的に発展し生活が豊かになっていく時代、田村セツコさんの描く女の子のイラストやポエムは、オシャレでセンスのいいものとして当時の少女達は夢中になったのだろうなぁ。
     オシャレの提案を載せたイラストエッセイにロマンチックなポエムと、盛りだくさんで楽しい一冊。

  • 女性のイラストレーターの草分けとして知られる田村セツコさん。
    デビューの頃からの作品をまとめて見ることができる嬉しい一冊。
    たまらなく懐かしく感じるものもたくさん!
    お目目ぱっちりのお人形さんのようなイラストより、断然田村セツコさんの描かれる、金髪でソバカス、細い足の女の子がおしゃれで大好き!とおませな私は思っていました。
    ご本人も、描かれるイラストから飛び出てこられたようなチャーミングな女性で、決して期待を裏切られないというか。
    今でも絵を描き続けておられることを知り、嬉しくなってしまいました。
    私の中で今、セツコブームです。(Y)

  • 昭和の乙女たちを虜にし
    今でも大人気の
    イラストレーター田村セツ子さんの
    世界がこの一冊にぎっしり詰まっております

    はっぴーガールがいっぱい

    スマイルを忘れない純粋な女の子たち必見☆

  • 欲しい!ステキ!

  • 明るく、楽しく、夢があっていいのね‼️

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • イラスト。エッセイ。詩。略歴。年表。
    田村セツコさんのいろんなイラスト。雑誌の付録など。

  • 良く見る絵だけど、よくよくみたらちゃんと可愛かった、と目から鱗です。
    昔の少女雑誌に載っていたような絵がかわいい。少女版「暮らしの手帳」みたいな感じで。

  • 図書館で。手元におきたいなぁ…

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著者プロフィール

イラストレーター エッセイスト
1938年、東京生まれ。
高校卒業後、銀行OLを経て、画家・松本かつぢ氏の紹介でイラストの道へ。
1960年代に少女漫画雑誌『りぼん』(集英社)や『なかよし』(講談社)、『マーガレット』(集英社)、『少女クラブ』(講談社)の表紙や“おしゃれページ"で活躍。
1970年代には全国十数社と契約を結び、文具や小物などの“セツコ・グッズ"で一世を風靡。
1980年以降、ポプラ社の名作童話の挿絵や詩作、エッセイも手がける。現在はコラージュ技法を使った立体作品「こもりびと」シリーズなどの作品を精力的に製作し、年に数回、個展を開催。講演会、トークショーなどで多くの方に元気を与え続けている。『あなたにあえてよかった』『孤独をたのしむ本』『孤独ぎらいのひとり好き』『おしゃれなおばあさんになる本』『HAPPYおばさんのしあわせな暮らしかた』(興陽館)など、著書多数。

「2023年 『85歳のひとり暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田村セツコの作品

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