日本語は生きのびるか---米中日の文化史的三角関係 (河出ブックス)
- 河出書房新社 (2010年2月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309624112
作品紹介・あらすじ
ときに言語は亡びる。日本語の興亡は、日本の運命に直結する。文化史的に見て、かつての中国、今日の米国のような中心国に対し、日本は周辺国である。これまで日本人は、優れた外来文化は積極的に受容しつつ、自らの主体性は維持してきた。グローバル化が加速する現在、母語である日本語とともに、支配語である英語をいかに習得すべきか。そして世界といかに対峙すべきか。国際文化史を背景に考察する、画期的な日本語論。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
社会
ことば -
「日本語の衰退は日本国家の衰退に直結する」。日本語を守るためにも、これからは米国にも中国にも足を下ろす“3本足人間”が必要だという。国家を衰退させないためでなく、自分の家が衰退しないよう言葉の能力は磨かねばなるまい。
-
[ 内容 ]
ときに言語は亡びる。
日本語の興亡は、日本の運命に直結する。
文化史的に見て、かつての中国、今日の米国のような中心国に対し、日本は周辺国である。
これまで日本人は、優れた外来文化は積極的に受容しつつ、自らの主体性は維持してきた。
グローバル化が加速する現在、母語である日本語とともに、支配語である英語をいかに習得すべきか。
そして世界といかに対峙すべきか。
国際文化史を背景に考察する、画期的な日本語論。
[ 目次 ]
第1章 日本語の生存空間―米中日の三角関係を文化史的に鳥瞰ース
第2章 留学生の文化史的意味―一国一辺倒を排す
第3章 衝突か対話か ―近代日本の二面性
第4章 混淆文化礼讃―異文化を受容しつつアイデンティティーをいかに保つか
第5章 支配言語とナショナルな詩論の発生―周辺言語の自立とは何か
第6章 グローバル化時代の英語教育―内外の教養を備えた多力者を養成せよ
人生のおわりに―あとがきに代えて
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
2010.03.21 朝日新聞で紹介されました。