- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309624013
作品紹介・あらすじ
私たちは本を読むとき、さまざまなことを期待している。その期待は満たされたり、裏切られたり、覆されたりする。そのとき、私たちはどういう読者なのか、どういう感性を持っているのか、そして、どこにいるのか-近代読者の誕生から百年。作品論・作家論、テクスト論、構造主義、ニュー・アカデミズム、カルチュラル・スタディーズ…文学研究と現代思想のトレンドの変遷を跡づけ、「内面の共同体」というオリジナルの視点も導入しながら、読む/書くという営為の奥深き世界へと読者をいざなう。
感想・レビュー・書評
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読書変遷。読者と作者の位置関係。興味深い。
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読書論ならぬ読者論。本を読むときは期待通りであったり、期待を超えてきたり、大きく裏切られたり……
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第1章 読者がいない読書
第2章 なぜ読者が問題となったのか
第3章 近代読者の誕生
第4章 リアリズム小説と読者
第5章 読者にできる仕事
第6章 語り手という代理人
第7章 性別のある読者
第8章 近代文学は終わらない -
テクスト論入門に。
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おもしろい。ぐいぐい読んでしまった。
特に「語り手という代理人」がおもしろかった。ミニマムに全体像をつかんだ後、自分の読みを定めて読んでいく。そうか…「蜜柑」はこう読めるのか。ますます、ジェラール・ジュネットを読みたくなった。あと今気になっていることがあって、それを「きらきらひかる」の読みで示してもらった。これまた非常に興味深い。素人が読む分にはかなりの緊張感を経験できる本だと思う。 -
読者反応論という理論の紹介本のふりをして、社会観も明らかにして、柄谷に反論して、っていう、なんだかいろいろと詰め込まれ過ぎていてどれも中途半端な印象を受けてしまった。論点をずらして論じる、という態度がところどころ見受けられたように思うのですがこれはあえてなんでしょうか、意図的だとしたら誠実さに欠けるし、意図的でないとしたらそれはそれで問題ではないでしょうか。
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文章を読みながら、頭を働かせることを意識させてくれる良い本でした。
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石原千秋流「読書論」。著者の視点には、なるほどこんな読み方があるものか、といつも感心させられる。有名な作品の引用が多く、とっつきやすいと思う。が、ほとんどのストーリーを忘れてしまっているので、改めて小説を読み直してみたくなった。とくに東野圭吾を取り上げた最終章は、笑えた。
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この本はすごく面白いです。最初の方はちょっと難しかったけど、読みながらうはー、これはちょっと買わないといけないかも、、、って思うぐらい(※図書館で借りて読みました。文章を書く人ならばよりいっそう、得難い何かが得られそうな感じです。思わず人に勧めてしまったw
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[ 内容 ]
私たちは本を読むとき、さまざまなことを期待している。
その期待は満たされたり、裏切られたり、覆されたりする。
そのとき、私たちはどういう読者なのか、どういう感性を持っているのか、そして、どこにいるのか―近代読者の誕生から百年。
作品論・作家論、テクスト論、構造主義、ニュー・アカデミズム、カルチュラル・スタディーズ…文学研究と現代思想のトレンドの変遷を跡づけ、「内面の共同体」というオリジナルの視点も導入しながら、読む/書くという営為の奥深き世界へと読者をいざなう。
[ 目次 ]
第1章 読者がいない読書
第2章 なぜ読者が問題となったのか
第3章 近代読者の誕生
第4章 リアリズム小説と読者
第5章 読者にできる仕事
第6章 語り手という代理人
第7章 性別のある読者
第8章 近代文学は終わらない
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
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