弱法師 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 214
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309418834

感想・レビュー・書評

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  • 2話目の「卒塔婆小町」と3話目の「浮舟」が良かったです。

  • 中山可穂さんの著書は初めて。
    3編あるうち「卒塔婆小町」がとても面白く、最後まで読まずにはいられなくなった。
    私には理解し難い愛の形ばかりだが、人の心の底まで描かれていて、どの作品も引き込まれる。

  • 剥き出しの無垢な精神が不器用に傷ついているさまに触れると、不意にざっくりと斬りつけられることがある。(P.121)

    「人間嫌いだと言うひとに限って、人間が人一倍好きなんですよ。期待しすぎて裏切られるから嫌いだなんて言うんだ。僕も同じだからよくわかる」(P.149)

    愛はおいしく、そして栄養満点です。(P.156)

    だがどんなに順調なときにも、破調は目に見えないところから食い込んで、次第にほつれの範囲を広げていく。(P.160)

    あまりにも長く待ちすぎたものがようやく目の前に近づいてきたとき、人間は喜びよりも先に恐怖に陥ってしまうのかもしれない。(P.187)


    音楽はただ甘いだけの毒ではない。世界はただやさしいだけのゆりかごではない。(P.225)

    直球は受け止めるのに力がいる。(P.274)



  • めちゃ好き、とくに卒塔婆小町がよかった、、、( Ĭ ^ Ĭ )♡

  • 読んでいて息をするのも忘れてしまうような恋愛小説集でした。

  • 深町遼のような男性に愛されたいと思った。結ばれないからこその美しい愛。

  • どれもこれもよかった。白い薔薇の…とは違ったものを感じて切なかった。

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著者プロフィール

1960年生まれ。早稲田大学卒。93年『猫背の王子』でデビュー。95年『天使の骨』で朝日新人文学賞、2001年『白い薔薇の淵まで』で山本周五郎賞を受賞。著書多数。

「2022年 『感情教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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