怒らない 禅の作法 (河出文庫 ま 14-2)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309414454

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  • 私は「いま」を生きれているのか?
    悩みごとを考えている時は心が「今」ではなく、
    「過去」か「未来」に飛んでしまっている。
    人は「今」を生きることしかできない。
    「今」という「点」をただひたすら打ち続けていく。
    それがのちに、
    「人生」という道になる。
    「今を生きる」という考え方は、私の心がふわふわしているのを「今」に戻してくれる。
    「…とは言っても、今を一生懸命生きるしかないか」と思わせてくれる。
    そして、自分の日頃の行い、つまり所作をもう一度見直そうと思った。
    一言で「丁寧に生きる」と言っても、
    それをできているのかと自分に問うと、苦笑いしてしまう(笑)
    一つ一つの行動を丁寧に、
    人に対しても、物に対しても、丁寧に、
    そういう心構えでいると結果的に自分の自信にも繋がるんだろうなと思った。
    日々行っている当たり前の行動にも、
    心をこめる。
    いい食材だから張り切って調理するわけでもなく、
    高価なものだから丁寧に扱うのでもなく、
    全てのことを丁寧に、全てのものに敬意を払っていきたい。
    「心をこめる」どんな時も。
    意識しなければ過ぎ去っていってしまうような日常。
    そこにも意識を向けることができるかできないかで、
    心の豊かさは変わってくる。
    「雑な自分」で生きていると、どこかで感覚が鈍っていき、幸せに生きることから離れてしまうなと思った。
    「丁寧な自分」で生きていると、
    行動が丁寧だと、自分を大切にしていることにも繋がる。
    その心の「在り方」自体が、幸せなことなんだと思った。
    幸せはなるのではなく、幸せな状態でいること。
    丁寧に生きることが幸せにつながっている。
    「行動」と「心」は繋がっているんだなと思った。
    「怒り」への対処法も色々と学びになった。
    ただ、私が思うに、「怒り」を感じた時に、
    時間をかけて怒りが引いていくのを待つことも一つなのはとても納得なんだけれども、
    そもそもなぜそのポイントで自分は「怒り」があるのか?
    なぜそこにアンテナが立つのか?
    そこを掘り下げていって、自分を見つめ直すこと、
    根本的に怒りにつながる思考パターンを掘り下げていくことも方法としてはとても大切なのではないかなと思った。
    もちろん、心を落ち着かせて、怒りを鎮めることができるのは素晴らしいことだ。
    ただ、全ての「怒り」に対して同じようにできないこともある。
    「怒り」を悪いものとして捉えるのではなく、
    「そのエネルギーをどこに向けるのか?」を考えなおしたり、
    「怒りを感じるポイントは自己理解のチャンス」と怒りへの捉え方を変えることも一つだなと思った。
    「今を一生懸命に生きる」「所作を丁寧に」「心と向き合う」「心を磨く」
    私も禅の心を少しでも取り入れて、
    心穏やかに、心豊かに生きていきたいなと思った。

  • イライラとしっかりと向き合って、上手に手離したいですね。

  • 枡野さんの書籍はどれも本当に読みやすく、自分の日常にマッチすることが、必ずあって、スッと体に染み渡ります。定期的に読みたいです。

  • 怒りを流す方法、生まない方法を禅の考えをベースに教えてくれる。

    この本から学んだ、
    ・今、この一瞬を大切に生きる。
    ・目の前ことをただひたすらにやらやる。
    ・人は人、私は私。

    という考えを特に心に留め、悠々と生きていきたい。

  • 怒りが収まらない時に読み返したい。
    考えたくないのに、頭から離れないことがないよう考え方を改めたいです。

  • 穏やかな心でいるためにどう考え、行動すれば良いのか。分かっていても怒りに負けてしまうことがあるので、習慣付けて穏やかに過ごしたい。

  • お坊さんに説法してもらえたような気持ちになる本。
    心をいつも平穏にするコツが書かれている。
    ひとつひとつは簡単に実践できるので、いくつか真似てみようと思う。

    また読みたいと思える良い書籍だった。

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著者プロフィール

枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年『ニューズウィーク』日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。近年は講演活動や執筆も積極的に行い、ベストセラー・ロングセラー多数。

「2023年 『仏にゃんのふわもこやさしい仏教の教え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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