銀の船と青い海 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 155
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309413471

感想・レビュー・書評

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  • 70~80年代に発表された、イラストポエムや童話を集めた叙情的な一冊。
    この時代の萩尾さんの絵が大好きなので、嬉しい!美しく妖しく切なく怖い。凝縮された萩尾エッセンスが十分に感じられるのに、ポエムや童話はコミックじゃないからな…としばらく手に取ろうとしなかった自分の浅薄だったことよ!
    特に、「小三教育技術」に掲載された一連の童話。白昼夢のようなシュールさが妙にぞわぞわする…本当に夢に見そうだ。漫画の仕事も忙しかったろうに、その合間をぬって「小三教育技術」に連載されていた経緯が知りたいが、活字で表現される萩尾ワールドの魅力を十分に堪能でき、満足。文庫のみ収録の「少女ろまん」もリリカルで好きだなぁ。
    そして、坂田靖子さんの解説もまた素晴らしい!「他の人の夢の中で自分も一緒にその夢を見てしまったような」まさにその通り!その夢から抜け出すことができなくなりそうなうっすらとした怖さが、またたまらないのだ。

  • 萩尾望都先生のイラストと童話? 。
    望都先生の世界を少し見た気がして嬉しくなりました。

  • この人の言葉と絵が合わさったときの破壊力、すごい

  • 将来子供ができたら、読ませたい。
    萩尾先生は画力・構成力・文章力オール神レベルだと思うのですが、私は特に萩尾先生の文章力が好きなんだということがはっきりしました。きっとこの話たちを絵にしても美しいのですが、文章からも情景の美しさがわかる。

  • 望都さま、やっぱり好きです。

  • 些細な夢や畏怖、罪悪感の種は、いつか育ってしまう場合もあるだろうね。

  • 良しあし以前に自分の感性の大元のようなものだから。
    文庫じゃなくてフルサイズで見たいと思うのがまあ仕方ない。

  • 萩尾望都さんの70~80年代の懐かしいイラストや童話が収められた作品集!
    この頃の望都さんのイラストは大好きです!

  • 前半はカラーイラスト&ポエムや童話ぽいショートストーリー、エッセイなど。後半は短編童話(文字のみ)十数編。いずれも良かったです。初出はほとんど70年代のもの。

    萩尾望都はSF大作や長編も素晴らしいけど、初期の短編もかなり好きなので、童話系のお話は当時の絵柄で勝手に脳内再現されました。もともと、萩尾望都の漫画はセリフもモノローグも「詩」として読めるくらいのクオリティだから、文章だけでもあまり違和感おぼえませんね。

    とはいえお気に入りはやはり前半のカラーイラストのほうで、今はパソコンでカラー原稿描く漫画家さんが多いだろうけど、あらためて手描き、手仕事の美しさと味わいを感じさせられます。ストーリー的には「食肉花」がお気に入りでした。

  • 萩尾望都が奏でる麗しい童話27編。1970〜80年代の貴重なカラーイラストを80ページにわたり50点掲載。70年代に執筆した幻の2作品「少女ろまん」「さなぎ」も初収録。解説=坂田靖子。

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著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

萩尾望都の作品

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