味を追う旅 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 67
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309412580

感想・レビュー・書評

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  • よかぁ〜

    こういうお酒の呑みかたっていいなぁと思う
    これまでの作品の題名に関するこぼれ話があるのが楽しい
    和装して縁側で日本酒呑みたくなる

  • 珍しく、美味しいところ、よりも著者がどう感じているか、が
    気になる食の本でした。
    もちろん、美味しい地方、お店の紹介も魅力的で
    行きたくなってしまいます。とくに、長崎。
    ただそこでも、
    これは美味しいぜ、すごいだろ、的な要素が全くない、
    素晴らしい内容です。

    解説に書かれていたが、著者の貧困時代があるから
    決して高くて美味しいものを、わざわざ食べたいと思わないという
    姿勢が素敵。

    「あなた、夕ご飯、食べる?」といういい方に腹を立てる同僚に
    同じ気持ちを語る場面。吉村さんの根底にある食べ物に対しての
    気持ちがあらわれていると思います。

  • 気軽に読める、食の随筆。食べることに対する吉村さんの感覚は、大切にしなければならないものの一つかもしれません。

  • 【梅干しにカツオ】P15

    升酒の端に塩をひとつまみ

    梅肉のたたき+鰹節少々+醤油少々+海苔をもんだ奴 に酒

  • 地方と下町礼賛、筋の立ってないお店やグルメ主義批判。食エッセイというより、食べ物を窓口にした世相随筆。

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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