憂鬱と官能を教えた学校 上---【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史 調律、調性および旋律・和声 (河出文庫 き 3-1)
- 河出書房新社 (2010年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309410166
作品紹介・あらすじ
20世紀中盤に登場し、ポピュラー音楽家たちのあいだに爆発的に広まった音楽理論「バークリー・メソッド」とはいったい何か-日本を代表するミュージシャン兼批評家=菊地成孔+大谷能生の名コンビが知的興奮に満ちた伝説の講義を展開。上巻は「調律・調性および旋律・和声」として、メロディとコード進行の謎に迫る。
感想・レビュー・書評
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この本の著者がTBSの人気番組「情熱大陸」で「上智大学中退」を詐称していたことは有名。ディレクターのせいにしたいようだが、それすら虚言癖にすぎない。
東京藝術大学の学生を巧みに信用させ、自らを推薦させ、東京大学の教壇にあがったのが真実。すでに、数々の「講義の欠陥」を指摘され、教壇からは追放済み。その教壇追放の事実を隠しているのも自分を大きく見せようとする虚言癖。
「憂鬱と官能を教えた学校」という本は、何も教えない。間違ったことを植えつけられるだけの欠陥書籍である。内容空疎な文字が並び、事実とは異なる虚言癖男の妄想ファンタジー。これが東京大学へ提出した講義の原案とは、東大の講義事前審査も地に落ちたものである。
顕著に間違っている部分を指摘すると、ハードカバー版の184ページに「バークがシリンガー・システムを忠実に教授していたのはシリンガーハウス設立後のほんの数年の期間に過ぎず、一九五四年には、シリンガー・ハウスは早くもバークリー音楽学校(後の音楽院)へと改称されることになる。これは、バークによるシリンガー・システムからの決別宣言であると同時に、新しいポピュラー音楽理論の確立をも宣言するものであった」とあるが、これは虚言癖男の妄想100%。
バークリー音楽学校を日本人で初めて卒業した人物は、ジャズ界なら誰もが知る「秋吉敏子」である。その自伝「ジャズと生きる (岩波新書)」を読むと107ページに「トニーはバークリー音楽院が、シリンガー・システムという音楽理論を教えていると同時に、ジャズをも教える唯一の公認された学校であると私に教えてくれた。」とあり、虚言癖男の「シリンガーハウス設立後のほんの数年の期間」はウソ、「バークによるシリンガー・システムからの決別宣言」というのも大ウソだとわかる。「秋吉敏子」が語るように、バークリー音楽学校は、シリンガー・システムから決別しておらず、学校名を変えても「シリンガー・システムを踏襲」していたのが歴史的事実。
「孤軍 秋吉敏子 その人生と作品(全音楽譜出版社)」にも、74ページから「一九五九年の夏にシュリンガー・システム(シュリンガー教授が考案したユニークな教育法)の試験に合格、バークリー音楽院の四年の教程を三年で卒業」としっかり書かれている。バークリー音楽学校を日本人で初めて卒業した「秋吉敏子」は、シュリンガー・システム試験に合格したバークリー卒業生なのである。
そもそも、「菊地成孔」は、バークリー卒業生ではないし、留学経験すらない。一浪して上智大学に入れないくらい頭が悪く、学位もないのが事実。奨学金もとれず、演奏も下手ならば、他の道もあるだろうが、ウソをつき人を騙した努力だけが垣間見える。
「憂鬱と官能を教えた学校」という本はウソだらけで、読むに値しない欠陥書籍。日本に数千人はいると思われるバークリー音楽院卒業生や関係者が、この本の出版社を「出版停止」を求めて訴えて良いレベル。
図書館員は「菊地成孔」のWikipediaのページの非常勤講師が今も続けられているように書かれている記述を訂正すべき(大学に電話で問い合わせ教壇追放年、講義停止時期を聞けばわかる)。そして、地区の教育委員会に調査事実を申し出て、この書籍は図書館から撤去されるべき。-
虚言癖はかつての先生がキューちゃん(彼のしゃべることの9割は嘘)と呼んでいる:
http://ub-x.txt-nifty.com/blog...虚言癖はかつての先生がキューちゃん(彼のしゃべることの9割は嘘)と呼んでいる:
http://ub-x.txt-nifty.com/blog/2007/09/post_22f4.html
情熱大陸 学歴詐称 指摘部分:
https://www.youtube.com/watch?v=7Wzy9JsT8So&feature=youtu.be2020/08/29
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著者:菊地成孔(1963-、銚子市、ジャズミュージシャン)、大谷能生(1972-、八戸市、評論家)
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※このレビューでは上下巻を纏めて扱っています。
【内容】
大衆音楽に関する基本理論技術と略史。
講義の内容を書籍化したものです。やや雑談的。
【類別】
音楽。
大衆音楽(ポップス)のうち、俗に言う"バークリーメソッド"について。
もちろんこれは西洋古典音楽(クラシック)の流れも汲んでいます。
【着目】
全12講の中で「調律」1、「調性」2、「旋律・和声」6、「律動」2、「総論」1回が扱われます。
あれこれと目くじらを立てながら読む人には本書をお薦めしません。
上巻の頁339-356に石塚潤一「シリンガーとバークリーの理論をめぐって」が収録されています。
【備考】
約6年前に途中まで読み、放置し、そして現在再読し読了した状態でこのレビューが書かれました。
また、このレビューは上下巻ともに初版初刷に拠っています。 -
まずタイトルがずるい。
いやー、面白いなー!
ライブ感。
??てなって何度も読み返しながら読んだからとても時間がかかってしまった、、理論がわかってるひとが読んだらもっと早いのだろうな。
鍵盤を鳴らしながら読んだらもう少しわかりやすかったかしら。 -
初歩の音楽理論とはいえ、再読の必要性あり。反復が求められる。
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「何をいまさら」という言われようには抵抗力がある方で、「何をいまさら精神分析?」でも「何をいまさら実存主義?」でも一向にへっちゃらだが、「何をいまさらバークリー?」と来られるとちょっと痛いかもしれない。
そういうことを重々承知で作られている本だと思うので、ポスト・バークリーの理論書を期待したい。
ペン大の教科書というのはそうなのかな? -
2013/07/08 購入
2013/07/14 読了 -
ポップスであれクラシックであれ、音程に関する基本的な知識が身についている人にとっては、本文中でもよく言及される「実学」の部分があまり面白くないだろう。バークリー音楽理論の歴史的意義や背景を考察する、という前半部分の語り口や、著者が「理論」に関する個人的な思想をこぼす部分には「実学」の本にはない面白さがあるが、文章で(あるいは実際の講義中も、理解度が未知数な不特定多数に向かって口頭で)楽典的な知識を説明している部分は、もう分かっている(またはいくら説明されても分からない)ことをどうしてこんなに長々と説明するのか/あるいは、そうした知識が知りたければもっと効率的な本や方法があるということを知っているために、せっかくの実学以外での面白さがその分削られてしまっているような惜しさを感じる。
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2011/6/11購入