記憶の遠近法 新装新版 (河出文庫 し 1-22)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309408545

感想・レビュー・書評

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  • Ⅰ部はサラマンドラや一角獣等々、西洋の錬金術や空想上の生き物あれこれと言ったモノについての古典の紹介がメイン。プリニウスは相変わらず良い味出してくれています。
    Ⅱ部は子供時代の思い出がメイン。
    冒険小説が好きだった子供時代とか昆虫撮りをしたこととか…個人的なセピア色の思い出。

    Ⅰ部とⅡ部の繋がりは全然ありませんが、それはそれ、全編澁澤色溢れる本でした。

  • 取りあげるテーマは多岐にわたるが基本体裁がエッセーであり一つがとても短いので、彼一流の一視点から始める時代または思想または文化的俯瞰という興奮はあじわえない。

  • サラマンドラよ、燃えよ/一角獣について/タロッコの謎/宝石の伝説/『狩猟の書』について/盗みのエロティシズム/態位について/目の散歩/
    ツェッペリン幻想/私の昆虫記/ハーゲンベックの思い出/カフス・ボタンのこと/「コドモノクニ」のこと/ドラゴン雑感/少年冒険小説と私/玩物抄/アポロとウェヌス/蠅とエメラルド/思い出と現在と/エメラルド、五月の露/花火、七月の夜/ガラス幻想行/糸車から燭台まで

  • [ 内容 ]
    サラマンドラや一角獣、タロッコカード、宝石など、著者の得意とするテーマを満載する論考八編からなる第一部と、これまで自らタブーとしてきた身辺雑記や回想を「望遠鏡をさかさまにして世界を眺める」遠近法で描いたエッセイ群からなる第二部。
    過去と現在という時間を交差させて織り上げた魅惑の作品集。

    [ 目次 ]
    サラマンドラよ、燃えよ
    一角獣について
    タロッコの謎
    宝石の伝説
    『狩猟の書』について
    盗みのエロティシズム
    態位について
    目の散歩
    ツェッペリン幻想
    私の昆虫記
    ハーゲンベックの思い出
    カフス・ボタンのこと
    「コドモノクニ」のこと
    ドラゴン雑感
    少年冒険小説と私
    玩物抄
    アポロとウェヌス
    蠅とエメラルド
    思い出と現在
    エメラルド、五月の露
    花火、七月の夜
    ガラス幻想行
    糸車から燭台まで

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 『黒魔術の手帖』みたいな感じかと思ったら、そうでもなかった。結構エッセイ色が濃く、あまり一つの内容を掘り下げて書いてるわけでもなかった。
    ただ、澁澤さんがめちゃくちゃお茶目でかわいかった。
    誤解してたぜ。

  • 2部構成によるエッセイ集
    ------------
    ? サラマンドラよ、燃えよ/一角獣について/タロッコの謎/宝石の伝説/『狩猟の書』について/盗みのエロティシズム/態位について/目の散歩

    ? ツェッぺリン幻想/私の昆虫記/ハーゲンベックの思い出/カフス・ボタンのこと/「コドモノクニ」のこと/ドラゴン雑感/少年冒険小説と私/玩物抄/アポロとウェヌス/蠅とエメラルド/思い出と現在と/エメラルド、五月の露/花火、七月の夜/ガラス幻想行/糸車から燭台まで

    あとがき
    -----------

    エッセイ集として最初に手にした作品なのですが、他のエッセイ集とは色が異なるようです。それにしても、何たる博学なんだろう。

    ・サラマンドラよ、燃えよ
    チェリーニの『自伝』より引用しているエピソードが特に面白い。

    ・カフス・ボタンのこと/玩物抄〜昆虫〜
    「少年のころ、カフス・ボタンを飲みこんでしまったことがある。・・・」
    ふっと笑みがこぼれるエピソードである。

  • 超お気に入り本
    ★6つあげたいくらい

    澁澤さんの身辺雑記も面白いです

  • 540
    古代、中世の錬金術師とその思想を紹介する「サラマンドラよ、燃えろ」。『黒魔術の手帖』以来愛好しているタロットカードについてその蘊蓄をかたむけた、「タロッコの謎」。タブーとしていた身辺雑記にふれることを解禁し、幼少年時代をおりにふれて回想した「ツェッペリン幻想」「私の昆虫記」などを収録した透明な詩情あふれるエッセイ集。

  • 2009/9/15図書館で借りる
    2009/9/22返却

    ?.
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    ?.

  • 澁澤龍彦のエッセイ。自らを語りだす魔王。

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著者プロフィール

1928年、東京に生まれる。東京大学フランス文学科を卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介。また「石の夢」「A・キルヒャーと遊戯機械の発明」「姉の力」などのエッセイで、キルヒャーの不可思議な世界にいち早く注目。その数多くの著作は『澁澤龍彦集成』『澁澤龍彦コレクション』(河出文庫)を中心にまとめられている。1987年没。

「2023年 『キルヒャーの世界図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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