狐狸庵交遊録 (河出文庫 え 4-1)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309408118

感想・レビュー・書評

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  • 遠藤周作(1923.3.27~1996.9.29 享年73)著「狐狸庵交遊録」、2006.9(没後10年)発行です。とても面白かったですw。①吉行淳之介:ある料亭で吉行が芸者のすわりダコをなでて、「苦労しとるなぁ」と。芸者が涙ぐんでる光景を見て、別の芸者の首の変色部分をなで、「苦労しとるなぁ」と。デキモノの痕だったようでw②阿川弘之:4つの狂。乗物狂、食物狂、軍艦狂、賭博狂。もし女性に生まれていたら、防衛大学食堂のおばさんではw③三浦朱門:4つの特性。大飯食らい、早起き、物知り、愚痴や弁解を言わない。

  • [ 内容 ]
    遠藤周作没後十年。
    類い稀なる好奇心とユーモアで人々を笑いの渦に巻き込んだ狐狸庵先生。
    文壇関係のみならず、多彩な友人達とのエピソードを記した抱腹絶倒のエッセイを三十篇厳選。
    阿川弘之氏との未発表往復書簡収録。

    [ 目次 ]
    1 狐狸庵と第三の新人たち(“傘はり浪人”の面影いずこ―吉行淳之介;狂の字がつくアンパン坊や―阿川弘之;男の中の男―三浦朱門 ほか)
    2 狐狸庵と作家たち(アネゴ肌のさえずり姉さん―瀬戸内晴美;ラブリー・シュガー讃―佐藤愛子;吉川英治氏のこと ほか)
    3 狐狸庵と仲間たち(おかしな友人;ケチの修業;私のファン? ほか)
    4 遠藤周作×阿川弘之 未発表往復書簡

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 阿川弘之との往復書簡の
    バカバカしいユーモア!
    狐狸庵最高です

  • 遠藤周作独自の人間観察ぶりが本当に面白い。
    希代の名作家たちが、狐里庵先生にかかると、おもしろすぎるキャラクターに(笑)北杜夫の赤ちゃん言葉は爆笑モノ。
    この話は本当なのか、冗談なのか…それをつきつめちゃいけません。

  • 苦労が身についた人は偉いと思うが、苦労がどす黒くしみついた人はすきではない。昔の苦しさ、辛さがその性格をゆがめ、ために僻み根性、コンプレックスを持ち、同じような境遇の人に優越感を示す人々がいる。ああいう人は嫌い。現実や人生が苦しくても最後まで捨てるな。

  • どくとるマンボウ。
    2人のケンカ?は面白い
    知っている人は結構・・・。

  • 作家ってエキセントリックな方が多いのだなぁ…と思いました。

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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