ムーミンとトーベ・ヤンソン: 自由を愛した芸術家、その仕事と人生
- 河出書房新社 (2022年10月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309291994
感想・レビュー・書評
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ムーミンでおなじみのトーベ・ヤンソン。母国でもムーミンは、圧倒的人気のシリーズのようだが、キャラクターのかわいさに目をひかれがちだが、ストーリーはちょっと哲学的だしデザイン的センスもすごいと思う。
写真や絵画・イラストも多数で興味深い。
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まず挿絵だけで楽しい
それだけで一読の価値あり
そして、こんなに赤裸々で深く分析されたアーティストなんだなぁと初めて知った
トーベと言う映画があり
それを見て、トーベヤンソンに興味がわき
こんな本があると言うことを、生活クラブの本紹介で知って読みました
個人的には、目に見えない子と言う短編を読んでみたい
ムーミンだけではなく、絵画や小説まで書くオールマイティーなアーティスト
素敵でした -
「たのしいムーミン一家」は、まだ文字の読めなかった3歳の時、もうすでに私の本棚にあった。今も、ある。そのくらい、長い付き合い。そのムーミンの作者トーベ・ヤンソンの生涯を辿る本。図版もたくさん入っているから、彼女の豊かな世界をあらためて知ることができる。物語の向こう側にあるものも。それを知って再読する物語は、何を見せてくれるだろう。
いつ買ったのかわからない、本棚のムーミン・コミックス。誕生の経緯がわかって、面白かった。細部もきちんと見直してみよう…。見逃してたと思うから。それから、彼女が書いたムーミン以外の物語も読んでみなければ。
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トーベヤンソンの評伝で、生い立ちから記されていく。
ムーミンの物語は、こわさを感じる部分がある。それはトーベヤンソンの風刺精神がおおきく影響していて、ムーミンの始まりは、戦争を自然災害に置き換えて描かれている。それは物語に陰影を与え、不安な印象が強くなっている。
ただ、そのあと物語は平和な方向に描かれる。風刺は時代精神と並走するため、世のなかが落ち着いたためだが、それはトーベヤンソンの精神の落ち着きとも相関しているのだろうと思う。
本としては、ムーミン以外のトーベヤンソンの絵も多く収録されていて楽しめる。貴重なイラストなのかどうかはわからないが、ムーミン以外のイラストは目にする機会が少ないのでよかった。 -
絵画や挿絵、風刺画、ムーミンシリーズだけでない小説や漫画まで、トーベ・ヤンソンの仕事と人生を紹介する本。大きめの版型の本にカラー図版もたくさん。
ほんとうに多彩な芸術家!
『ムーミン谷の十一月』が書かれたのは、トーベの母親が亡くなった1970年だそう。11月はフィンランド語で「死の月」を意味する言葉らしい。 -
トーベ・ヤンソンの仕事と人生を、沢山の図版とともに紹介。とても興味深い。