- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309279589
感想・レビュー・書評
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神田松之丞から六代目神田伯山になった著者による、講談とは何か、に始まる一問一答式Q&A、自身の持ちネタを中心とした講談演目の解説と、先日鬼籍に入られた人間国宝の講談師一龍齋貞水との対談、および自身のインタビューと、著者によりつい最近講談に興味をもった私にとっては、正に「入門」の一冊。
何しろ、神田伯山本人の講談会のチケットは取れないので、当分は本書を参照しながら、You TubeやCD,DVD等で著者はもとより、本書で紹介されている他の講談師の講釈を聞くか、寄席、あるいは伯山以外の講談師が出る講談会へ行くしかなさそうである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
固有名詞は知っていても、講談の話だったとは、思うものがあり。
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大変面白いです。名言が多い。講釈師だから、人間の真理を理解している。人って、こんなに自分のことを俯瞰して語れるものかと、驚かされる!
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入門書として手に取るにはちょうどいい。
講談の歴史、神田松之丞さんの考え方などを知れるいい本だと思う。
講談と落語の違いでの一節。
「落語は基本的にフィクションだが、講談はノンフィクションである、ただしノンフィクションでも脚色は自由。」は、使えるなぁと思った。誰かに話しをする時には使ってみよう。
講談の未来をどう捉えられているのかに興味がある。
他の本も探してみよう。 -
立板に水のごとくなだれ込んでくる言葉と物語に緩急をつける張扇。知識がないと楽しめないと思っていた講談だけど、この人のを聞いてその格好良さに鳥肌が立った。講談というと、なんとなく歴史を題材としたものが多いと思っていたけど、悪人がとことん悪い奴だったり、怪談があったり、時代は昔のことだけど滅茶苦茶である。またいつか講談を聞きに行きたいと思える入門本。
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神田松之丞が解説する講談の世界。
自身の全持ちネタの演目解説から、人間国宝一龍斎貞水が語る講談史など。
講談を楽しむためには必読の書です。
だから、師匠が高座でやっている芸を脇で聴いていれば、「あ、今日はこの客層だからこの前とはちょっと呼吸が違う」とか「言い方が違う」とか「あれ、この話にこんな筋なかったはずだけど」ということに気づく。それが稽古だよね。だから稽古っていうのはしてもらうもんじゃないんだ。
(一龍斎貞水の発言) ー 228ページ -
机は釈台 扇は張扇(はりおうぎ)
毎年12月28日に薬研堀不動院で張扇供養で焼いてしまう
三方原軍記のけいこからはじまる
H2 本牧亭が閉鎖 wikipediaでは2011年閉鎖 -
テレビの特集で惚れ込んで本棚で目に付いたので読んでみたけど実際の講談を観てからのほうがよさそう。タイトルに入門とあるのに、これだけで楽しいという本ではなかったのが残念。
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講談に関する初心者向けの解説、神田松之丞の持ちネタ解説に、対談とインタビューを網羅。実際に講談に触れていない者に取ってはこれでも敷居は高い。落語のように読み物として取り上げていれば印象も違うだろう。