- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309268064
感想・レビュー・書評
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タイトル通り、様々なレコード・コレクターの生態を紹介した本。共感したり笑えたりとても面白いのだけれど、「ここまでいったらヤバいなぁ」と冷静にもさせてくれる。逆説的な断捨離本といえるかも(笑)。
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ビニールジャンキーかレコードヤクザか?
見たことのあるような人々や、見たことのあるような行動が書かれていた。
仕事にするつもりはなかったし、ここまで力が入っていなかったけれど、同じようなものだった。レコードは好きだけれど、買うと病気が再発するから買わないようにしている。
日本はどうもレコードジャンキーにはいいところらしいのがわかったのが収穫。 -
結論から言おう、ロマンチックな書籍だこれは。
まず、蒐集家に与えられる賛辞として以下を書中から-
p42より-
"コレクターを「肛門的」とする考え方は臨床的事実に基づいているとする説もある。
オットー・フェニケルは、著書の「神経の精神分析学的理論」の中で、
「肛門保持がほかの対象に置き換えられることもある。強欲と収集熱狂に関わる決定的要因は、
乳児期の糞便に対する態度にある」と記している。"
自身が、ビニール収集を始めて約10年。師匠と称するレコード屋の店主が二月に一度米国で買い付けを
する様を、そのお店や一献酌み交わす席で身を乗り出して聞いて、海の向こうのビニール事情を想像し
胸を躍らせる。
また、レコードジャケットや雑誌写真に掲載されたアーティストのバックに拡がるビニールの海をあんぐりと
口を開けて眺めている。
仲間にいる蒐集家とは、そのコンテンツつまり音楽に関して花を咲かす事はあったとしてもそのもの自体の蒐集
に関しては、どこか個人の性格のようなおぼろげな感覚で捉えており世界(特に米国)に点在する、先輩諸氏の
その収集癖の具体性に目を向ける事はなかったのかもしれない。
本書には、想像を絶する変態の域に達した蒐集家達が登場する。中には音楽的な愛情なんて、必要ないと言わんばかりに
執着し蒐集するものもいるくらいだ。
ビニールから紡ぎだされる音楽のそれは、ビニールのオリジナル版からでしか紡ぎだされないものであり、
まさに音楽以外のなにものでもない。
本書は、私のように出だしの蒐集家に夢とロマンを与えてくれる。
あぁ、大きな音でレコードをかけよう。 -
涙なくしては読めない!?コレクター達の秘話。
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レコードもCDも大好きです!