- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309263007
感想・レビュー・書評
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著者が棋士にも関わらず物語調で文章が書かれているところにすごく違和感を感じた。
ただ、将棋好きな人にとっては楽しい一冊。
千日手指し直し時の棋士の姿とか、ラフな格好で対局室に現れる相手に対してあえて和服を着てのぞんだエピソードとか色々。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これほどまでに、将棋棋士のことを濃密に書いた本は読んだことがない。羽生、森内、佐藤康光といったトッププロを彼らがプロになる前から見出していた島ならではの感性がこの本を光り輝くものとしている。
将棋という実用にはなんの役に立たない物に対して、純粋に、あくまで純粋に取り組む若者たちの真摯な態度、姿勢、交流を描いて余すところがない。
美しい心、真剣な情熱は、将棋という無用の用に取り組むものだからこそ生まれるのかもしれない。
こんなに素晴しい本はない、とまで感じた。純粋さの結晶を具体的なエピソードを使って書いている。棋士のことをよく知らなくても魅力を感じることができると思う。 -
噂の島研だ。若き日の佐藤や森内の姿が。とても仲がいいのだね。印象に残ったのは森下の実績。羽生に次いで二番手だった年。大逆転を許した名人戦。実直さが滲み出ている彼の違った一面を垣間見れた。
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『将棋界の緒方精次(局所的にしか通じないわ)』こと島朗棋士の著書よ。
勝負師の世界を素人にも分かりやすく書いてあるわ。
人生安定してるだけじゃ足りないように出来てるから、博打な生き方に憧れるわよね。けれど、そういう破天荒さよりも、勝負師のストイックな面が前面に押し出されていて、とても清清しい作品よ。