DUMB TYPE 1984 2019

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309256474

感想・レビュー・書評

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  • 再読。コロナのせいでダムタイプの新作が観られなくなって悔くて、手に入る限りのDVDを買ってときどき観てる。そして本書と「memorandum/teiji furuhashi」もときどき開く。

    ダムタイプとの出会いは強烈だった。初台だっけ?のインターコミュニケーションセンターにふらっと立ち寄ったらなんかダムタイプの映像が流れてて(たぶんS/Nだと思う)、なんとなく観はじめたらもう釘付けになって、その頃は暇だったからそのまま3回くらい観た。
    なんかわかんないけど、すごいものを目撃してるという実感だけがあった。
    そして同じ会場で、古橋悌二氏がすでにエイズで亡くなっていることも知り(享年35歳)、ショックを受けたものだ。

    本書に掲載されている論考で浅田彰いわく、
    「そう、「われわれにとっての世紀末の芸術家は?」と問われるならば、私はまず古橋悌二の名を挙げるだろう」

    ほんとそれには手放しで同意。
    本書は彼ら彼女らの1984-2019の活動をコンパクトにまとめた本。やっぱり動いている映像のほうを観たいとは思うものの、本書を眺めながらパフォーマンスを思い出すのにもってこい。

  • 2020年は「メディアアート」(特にインターネットアート)を深掘りしたいと思っていたところにもってこいの展覧会の図録。

  • 「ダムタイプ|アクション+リフレクション」展の公式図録。と同時にダムタイプの35年間の活動を網羅したアーカイブ。

    こうして35年間をまとめて見ると、ダムタイプがいかに先進的だったかが際立つし、たしかに20世紀末の現代アートにおいて極めて重要な役割を果たしたことがよくわかる。個人的にはやはり1994年のパフォーマンス『S/N』が圧倒的で、そこでのセクシュアリティに関する問いは今こそさらに先鋭的に響くものがあると思う。

    とはいえ、ダムタイプの作品の大半はパフォーマンスとインスタレーションなので、書籍の形ではその魅力の何分の一かも伝わらない。

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