- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309254289
感想・レビュー・書評
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前半こちらの理解が及ばないせいもあって途中退屈するところもあったけれど終わりまで読んでよかった。
熱力学(エントロピー)→ 情報科学→ 生物発生学とつながっていくところに興奮した。アラン・チューリングの若き死が悔やまれる。
「拡散によって構造が作られる」、という一見直感に反する真理になにより心わしづかみにされた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
OPACへのリンク:https://op.lib.kobe-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2002286252【推薦コメント:熱力学は個人的にとっつきにくさを感じるのでこういう内容ならモチベーションになりそう。】
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・ プロローグ
<第I部>
◇第1章 イギリス旅行 蒸気機関からすべては始まった
◇第2章 火の発動力 カルノー、熱力学を拓く
◇第3章 創造主の命令 ジュールの歴史的実験
◇第4章 クライドの谷 トムソンの苦闘
<第II部> 古典熱力学
◇第5章 物理学の再重要問題 ヘルムホルツとエネルギーの謎
◇第6章 熱の流れと時間の終わり クラウジウスの熱力学の第一法則・第二法則
◇第7章 エントロピー すべてを支配する法則
◇第8章 熱は運動である 気体分子から地球大気まで
◇第9章 衝突 マクスウェル、熱の正体に挑む
◇第10章 何通りあるか エントロピーは増大する
◇第11章 恐ろしい雨雲 ボルツマンの公式、ギブズの法則
◇第12章 ボルツマンの脳 宇宙の時間の矢
<第III部 熱力学のさまざまな帰結>
◇第13章 量子 プランクの変心
◇第14章 砂糖と花粉 アインシュタイン、熱力学に魅了される
◇第15章 対称性 ネーターの定理、アインシュタインの冷蔵庫
◇第16章 情報は物理的である シャノンと情報エントロピー
◇第17章 悪魔 マクスウェルとシラードの思考実験
◇第18章 生命の数学 チューリングと自然界の形
◇第19章 事象の地平面(ベッケンシュタインとホーキングのブラックホール理論
・ エピローグ -
物理学者の歴史について、中々学校では学べない。理論的な物理現象を知ることも大事だが、時代背景と物理学者の人間性が理解出来ると、ますます面白いという事をこの本を読む事で垣間見えると思う
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これはぜひ読んで欲しい 情報とのアナロジーのところなんかは感動もの
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熱はなぜ高温から低温へ拡散するのか?
熱を理解する為に、エネルギーやエントロピーという抽象的な概念を生み出し、原子の存在へと考えは進む。熱力学が学問としてなる現代では、宇宙の成立ちにまで踏み込もうとしている。
学校の授業で知識として教えられるよりも分かりやすい。エントロピーとかは特に。 -
カルノーからベッケンシュタイン・ホーキンスにわたる熱力学の歴史についての啓蒙本。熱力学や統計力学を学習し始める人におすすめ。
邦題が残念なことになっているが,原題は『アインシュタインの冷蔵庫』を意味しており,(重要なテーマの1つではあるが)これをそのまま載せても大抵の人には訳が分からなかっただろうから,落とし所が難しい。 -
理解できないまま、めっちゃ面白く読めた。
理解できてないのでレビュー不可能。 -
エントロピー:熱の拡散具合をあらわす
ΔS>=0
常に増大する方向に進む。
冷蔵庫は常に宇宙のエントロピーを増やす方向に機能している
情報のエントロピー:
アルファベットの26文字の場所を0、1で探索していくイメージ。
半分より左なら0、右なら1というように。
それでアルファベットを探っていく。
実際にはアルファベットの使われる頻度があるからそれに応じて、アルファベットの個数を増やし対応させるとデータ量が減らせる。