- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309253695
感想・レビュー・書評
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リタイア寸前だった。アナグマ、カワウソ、キツネ、アカシカ、アマテバメになりきって世界を見るとの事だが…。
もう少し論理的な内容を期待していたが、あまりにかけ離れていた。表紙の裏の「文学と科学を融合させる〜」をしっかり確認しておけば良かった。
とにかく難解だ。どこまでが事実でどこまでが隠喩なのか全くわからないので、イメージがわかない。他の方のレビューによると、ミミズを食べたり、穴で暮らしたり、我が子も参加させたのは事実の様だ。確かにミミズを食べた描写は生々しかった。
文学的色が濃い科学ものは苦手なようだ。
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土食べる時点でこりゃ自分には無理ですわ…ってなった…
学者様のフィールドワークってやっぱすげえな… -
動物になって生きてみたい
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2017.09.05 HONZより
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隠喩の宝庫。
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『狼の群れと暮らした男』はネイティブ・アメリカンたちの言葉を信じ
てロッキー山脈に野生のオオカミの群れを探しに入り、実際に群れの
一員として迎えられた男のお話だった。
『人間をお休みしてヤギになってみた結果』は人間としての悩みを忘れ
る為にヤギになり切り、ヤギとしてアルプス越えをしたお話。
好きなんだよね、こういうの。オオカミ男は生肉を食らっているし、
ヤギ男は草を食らっている。だから、本書もタイトル買い。どんな
動物になったのだろうと興味津々だった。
確かにアナグマになってミミズを食らっているのだ。ミミズも住む
場所によって味に違いがあるらしい。だからって食べようとは思わ
ないけど。
でも、思っていたのと少々違った。アナグマ、カワウソ、キツネ、
アカシカ、アマツバメとして暮らしてみるのだが、それぞれの
動物になり切る為の過程というより、各動物になりきった著者の
心象風景の描写が多くを占めている。
その描写もかなり詩的。原書がそうであるのか、翻訳に難がある
のかの判断がつきかねるが、文章がストンと頭に入って来ないんだ。
私の感性が鈍いからだとも思うが。
あぁ…私の感性がもっと研ぎ澄まされていたのなら、著者が動物に
成り切って感じた風景に共感できたのだろうにな。自分が残念。 -
衝撃的な内容。
生物学者の著者が動物の暮らしを体験してみた、という内容だが、そのやり方が徹底しすぎている。
アナグマのように地面に掘った穴の中で眠り、ミミズを食べ、ネズミを追いかけまわし、嗅覚で周囲の様子を伺おうとする。
カワウソのように極寒の川へ飛び込み、髭の感覚で(人間の髭とカワウソの"ヒゲ"が同じ機能を持つわけないのに!)水中の様子を伺おうとする。都会に生きるキツネのように飲食店の残飯や生ゴミを漁り(よく捕まらないな)、アマツバメのように空を飛んで、空中で糞をする。
どう考えても狂ってる。狂った内容を哲学的で詩的な文章でつづる衝撃的な一冊。