ドーナツ経済学が世界を救う

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 299
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309248486

感想・レビュー・書評

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  • 考え方変わる

    成長を続けて革新を待てば環境問題はじめいろんな問題は解決すると楽観的に捉えていた節があるけど、考え直さなきゃ

  • TED TALKにある彼女のスピーチを観てからだと、内容が入りやすいかなと思います。

    circular economyの事例に触れていると必ずと言っていいほど、ドーナツ経済学の図が出てくるし、留学先の先生にもおススメされていたので読みました。

    この経済学のモデルも完璧ではないと思いましたが、大量消費•大量生産の構造に違和感を抱くのなら、読んでみる価値はあると思います。

    オランダに行きたい!

  • サステナビリティが注目を集める昨今、そもそもGDPという社会を測る尺度自体、変える必要があるよなぁなんて思う中で行き当たった本。

    ドーナツという指標からもわかるが、筆者は例え話がとても上手い。GDPを巣を乗っ取るカッコウに例えたり、新自由主義的な経済学をシェークスピアの「テンペスト」に例えたり。そのおかげで、既存経済学の課題と今後目指すべき経済学について、わかりやすく理解できた。

    ただ、ドーナツを指標として実用化するのであれば、ドーナツ自体について、もっと踏み込んだ説明があれば尚良かった。(2重円を構成する要素はなぜこれらなのか、円の内外にはみ出る境界値はどのくらいでそれはなぜか、等々)

  • 成長ばかりに目を向けるより、分配という選択もあるという考え方に共感しました。
    個人、企業の在り方も考えさせれました。
    年齢層に関係なく良書だと思います。

  • 過去に読了。斎藤幸平さんの「人新生の資本論」を読んで購入した本です。併せて読んで欲しいです。

  • 2023.02.17 社内読書部で紹介を受ける。
    新しい経済モデルの提唱。ドーナツの中に人間を全部入れる。ドーナツの外は超過。ドーナツの内側は不足。環境問題・貧困問題。成長しなくても反映できる経済モデル。

  • 斉藤幸平氏の『人新世の資本論』で紹介されていた事がきっかけで手に取った。

    ドーナツ型の分かりやすい図解を使って、経済成長ありきで不均衡に突き進みバランスを失った世界を、今後破滅することなくどのように公平に持続可能な形で分配できるか、その方法論を示した本。

    持てるもの持たざる者の不均衡、経済優先による環境破壊による異常気象など、本当にこのままでいいのか疑問を感じる人に新たな視点を提供してくれる優れた本だと思います。

  • 近代経済学が前提としてきた経済成長によって全てを解決できる幻想はそろそろ脱却しないといけないよねとは思う。

    地球という存在が有限と言うことを、もう一度再認識してそのうえに我々が立っていることを考えないと。
    市場原理が万能ではなく、コモンズの考え方や平等・連帯という考え方にもっとフォーカスしないと。

  • 2020年10月新着図書

  • 素晴らしい本だった。みんなで協力して解決につながる行動がしたい。企業のあり方は変わる必要がある。どう変わっていくか、その道筋を考えておきたい。

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著者プロフィール

経済学者。オックスフォード大学環境変動研究所の講師兼上級客員研究員。またケンブリッジ大学持続可能性リーダーシップ研究所の上級客員研究員。シューマッハー・カレッジで移行計画のための経済学を教える。

「2021年 『ドーナツ経済』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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