ホームレス農園: 命をつなぐ「農」を作る! 若き女性起業家の挑戦
- 河出書房新社 (2014年10月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309246765
感想・レビュー・書評
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人生の使命や役割、思いがあることについて社会での達成方法、などに関して勧められて手に取った。p186,仕事の3つのものさし:「自分が自分でいられる仕事」「人にありがとうと感謝される仕事」「経済的に成り立つ仕事」。著者が邁進してきた道筋と、社会との交差のさせ方には、意志と勢いがある。わからなくても第一歩を踏み出してみる、そのための意志を自らの中も確認し続ける、その姿勢が見事。
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働きたくても働けない人たちがいる。著者の取り組みがいつか大きな実を結び、農業の未来を明るくしてくれることを願う
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周りに農家が多かったことから、農業に関心があった女性がホームレスの活動の場と農園をつなげた起業ストーリー。
実際に運営しながら気がついた問題点など分かりやすく説明してあります。
ホームレスとニート、引きこもりの違い。生活保護など対象者が増える中での工夫など、知らない世界を教えてもらいました。
また農業は種から食物を作り、翌年も育てることができ、食をつなげることができるとの考え方は説得力がありました。
著者の心の中ではもっと葛藤や悩みもあったと思いますが、サラっと流してあるので、そこが物足りなさにも感じます。 -
農業をしたい著者が、農業に関わりながら気がついた問題に真摯に向き合い、解決しようと前進することが起業につながる。著者は、農家の人材不足と、仕事を必要とするホームレスや生活保護受給者、ニートと呼ばれる人々をつなぐシステムを作る。トライアンドエラーを繰り返して進む著者に勇気をもらう読者は多いのではないだろうか。私もその1人だ。
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この話を聞いていた時に、なぜか最初に浮かんできた本。藤沢市でホームレスをファーマーにする活動をしている小島希世子さんの記録。みよたBOOKSとは関係ないかもですが、持続可能な農業の取り組み、ということで。
小島さんの営む「株式会社えと菜園」http://www.eto-na-en.com/ -
同感、共感、読んでて、読みやすく、また彼女の素直な性格から、あふれでる優しさ、まっすぐさが心にしみました。
実際にいつか、農園いってみたいなぁ
私も食が大好きだから、自然に関わる農にはとても興味があるし、自然の中にいると元気が湧いてくる! -
http://naokis.doorblog.jp/archives/homeless_farm.html【書評】『ホームレス農園』〜農業をやりたくなります。
<目次>
第1章 藤沢市にはホームレスが輝く農園がある
第2章 私が「農」を始めたワケ
第3章 農業界とホームレスをつなげる
第4章 生活保護のほうが“マシ”?農業研修に新たな壁
第5章 就農第1号が誕生!そして見えてきた次の課題
第6章 「ホームレス農園」は今、さらなるステージへ
<メモ>
株式会社えと菜園の事業内容(P193)
・オンラインショップえと菜園
・体験農園コトモファーム
・就農支援プログラム(NPO法人農スクール)
就農支援プログラム
・求職者の農業の架け橋
・農家の人手不足と後継者不足の解決
・現代人のメンタルヘルスケア
著者は慶應義塾大学の文学部人間関係学科を卒業(当初は環境情報学部)
2014.11.13 徳本さんのブログより。
2014.11.14 予約 3人待ち
2015.02.11 借りる
2015.02.15 読了 -
農業ビジネス
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雇用問題・農業界の問題・そして人の心の問題。
農作業という仕事が改善へ向けた一つの道になる。
本書では、小島さんの農業への憧れ、ホームレスの出会いや農起業に繋がる大学生活、ホームレス農園やオンライン販売事業の立上げ、契機となったビジネスコンテスト、ニートの受け入れ開始、成功事例や失敗事例等、小島さんの幼少期から農園の現在までつづられている。
本に出てくる一言一言が、社会や組織・コミュニティでの人との関わり方について深く考えさせられる。
農業・福祉・経営、どの分野の人が読んでも得られるものがあるんじゃないかと思う。
失礼かもしれないけど、でも良い意味で、小島さんはロジカルに熟考して方向性を定めてから行動するタイプよりも、まず直感的に動いてみて、その結果をもとにネクストステップを決めていくタイプで、少し親近感がわいた。
よく言われるのが、うつ病の症状改善や再発予防には、規則正しい生活と適度な運動が必要だという事(うつ病以外でも、健康関連全般でいわれていることだと思いますが、今はうつ病に絞って話を進めます)。規則正しい生活には、時計ホルモンとよばれるメラトニンの分泌が重要なんだけど、このメラトニンは太陽の光を浴びることで分泌されるらしい。また、運動をすることでセロトニンという神経伝達物質が脳内で分泌されたり、乳酸ってゆう疲労物質の堆積防止、海馬の委縮の防止といった効果が生まれる。
外で体を使っておこなう農作業は、仕事をしながらこうしたメンタル改善ができる可能性が高くて、
雇用や精神面で苦悩を抱えている人たちに良い解決策を提示できるものだったのかもしれない。 -
素敵な人が世の中にはいるものだ。希望が湧き、感動した。問題もあるが、こういう世界で頑張ることは素晴らしい。