人類の歴史をつくった17の大発見; 先史時代の名もなき天才たち

  • 河出書房新社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309228372

感想・レビュー・書評

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  • 科学の飛躍的な進歩のおかげで、今では当たり前に使われているもの、行われていることや、出来事の起源が解明できるようになって来ている。

    本書はそのような中から、17の事柄につき、それを最初に「誰が」行ったのかを、専門家の意見や証拠からストーリー仕立てで紹介している。

    例えば、「はじめて何かを発明したのは誰?」、「はじめて火を起こしたのは誰?」、「はじめてカキ(貝の方:筆者注)を食べたのは誰?」、「はじめて衣服を身に着けたのは誰?」等々。

    本書がユニークなのは、他の本のように、どのようにしてその事柄が始まった、発見された、等のプロセスにフォーカスするだけでなく、それを「誰が」行ったかまでを明らかにしようとしているところ。

    そして、その「誰」に対して著者は文中で、その事柄にちなんだ名前を与え(例えば、衣服の項においては、ラルフ・ローレンにちなんで、ラルフとか)、その名前で「はじめて物語」を展開させていくのである。

    もちろんではあるが、17の物語は前述のように、専門家の意見と各種の証拠に基づいたものであるので、著者の思い込みによる想像は極力排除されている。

    とは言っても、本書にも記されているが、科学技術はこれからもさらに進歩すること、また、新たな証拠が発見されることにより、本書の説がひっくり返る可能性もあることも言及されている。

    まずは、本書で17のはじめて物語を楽しんで、今後の新設にも期待することとした。

  • 火、衣服、文字、車輪など、人類史を変えるような様々な発見。
    それらを「最初に作ったのは誰か」という視点から解き明かす本。

    確かに、これらの偉大な発明を「誰が、何のために」という視点で考えたことはなかった。
    その視点を通すことで、それにより人類がどう変わったのかがよく分かる。

    今我々が当たり前のように使っているモノは、実は誰かが必要に応じて生み出した、歴史を一変させるほどの画期的な発見だった。
    その歴史のダイナミズムには、言い知れぬ感動がある。

    密度が濃く、教養本としてとても楽しめた。
    知的好奇心を刺激したい人にオススメの一冊。

  • 2022/10/03 更新

  • ジャケ買いでした
    先史時代と天才という発想が驚きでした
    知識が無いから知恵も無いわけでは無いことを再確認しました

  • 209-C
    閲覧

  • 有り 209.2/キ/21 棚:4

  • 新しい切り口の文明史論の始まりである。

  • はじめて何かを発明したのは誰?
    はじめて火を起こしたのは誰?
    はじめてカキを食べたのは誰?
    はじめて衣服を身につけたのは誰?
    はじめて弓で矢を放ったのは誰?
    はじめて名画を描いたのは誰?
    はじめてアメリカ大陸を見つけたのは誰?
    はじめてビールをつくったのは誰?
    はじめて外科手術を行ったのは誰?
    はじめてウマに乗ったのは誰?
    はじめて車輪を組みたてたのは誰?
    はじめての謎の殺人事件の犯人は誰?
    はじめて名前が記録されたのは誰?
    はじめて石けんを使ったのは誰?
    はじめて天然痘にかかったのは誰?
    はじめてジョークを文字に記したのは誰?
    はじめてハワイに上陸したのは誰?

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著者プロフィール

インターネットニュースサイト「Zimbio.com」のスポーツ担当編集者や、スタンフォード大学スポーツチーム担当のスポーツ記者、『コーチ』誌ライターの経歴をもつ。共著に『とんでもない死に方の科学』。

「2021年 『人類の歴史をつくった17の大発見』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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