- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309228242
感想・レビュー・書評
-
「ルポ+文学」らしい。
フィクションなのかノンフィクションなのか、、、、、どういう気持ちで読んだらいいのかわからなかった。
うーん、思っていたのとは違ったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
-
瀬戸夏子が「混乱する女たちへの真摯な共鳴」と評する五所純子『薬を食う女たち』 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
http...瀬戸夏子が「混乱する女たちへの真摯な共鳴」と評する五所純子『薬を食う女たち』 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
https://www.bookbang.jp/review/article/6952292021/08/09 -
【書評】薬物に頼る人を、自堕落な人間という類型にあてはめずにじっと見る ~『薬を食う女たち』|教養|婦人公論.jp
https://fuji...【書評】薬物に頼る人を、自堕落な人間という類型にあてはめずにじっと見る ~『薬を食う女たち』|教養|婦人公論.jp
https://fujinkoron.jp/articles/amp/4366?display=full2021/09/12
-
-
薬を食う女たちへのインタビューを元にしているから仕方ないけど、誰のことなんだか、どういう状況なんだか、よくわからないことが多々あり、キツイ。
クスリって、こんなにも簡単にやりとりされてるのか…。
自分のごく身近にあるのがよくわかると同時に、
ありえないほど遠く、自分からそっち側にいくことは絶対ないなとも感じる。
その隔たりは、生まれた境遇にあるのだろうか。
だとしたら、この本を読んで唯一持てる感想は、
薬を食う女たちには絶対に子供を産んでほしくない、ということに尽きる。 -
彼女たちの背景を知ることができた。細かいニュアンスや思いとかを丁寧に書いていて凄い。どの文章も彼女らしい文章になっていて、1人の作家が書いたとは思えない。色んな人が書いた短編小説を読んでいるようだった。
-
“だれかが逮捕されるとあちこちで人がうぬぼれだして、刑事も記者も観客も、あたらしい権利を手にした民衆のように沸きあがる。問う権利、罵る権利、蔑む権利、戒める権利、伝える権利、評する権利、嘘をつく権利、自殺をそそのかす権利。あと人間に足りないのはどんな権利だろう。”(p.9)
“「あなたはどこかでまちがえる。でも、あなたはまちがいじゃない」”(p.160) -
さまざまな事情で麻薬や覚醒剤から抜け出せず、依存するようになった女性たちの実話を12篇、フィクション形式でまとめた一冊。
貧困やDVがきっかけで援交、売春と進み、ほどなく彼女たちはクスリを食いつづけるようになる。よくある話といえばそれまでだが、著者は画一的な被害者像や愚者、病人として見られないよう、ぎりぎりまでリアルに再現しようとしている。
弱さと無敵さの間で揺れ動きつづける彼女たちの生きてきた道と抗いつづけたものはさまざまで壮絶なものがあるが、匿名性ゆえか彼女たちの顔は見えにくい。
それにしても、彼女たちの母親は共犯者や庇護者や虐待者など色々な形で登場するが、彼女たちの父親はほとんど表にあらわれない。彼らはどこにいたのか。書かれていない彼らの不在がいちばんリアルっぽくて、いちばん暗い根っこであり、そこはフィクションでもいいから読んでみたかった。 -
薬ってそんなにすごいのか。
-
薬を食う「女」なのよね。「男」じゃない。
-
どれもすり抜けていくように、記憶に残らない。本人にとっては、いつまでも纏わりついて離れないこと。
クスリと縁のない生活をしてきたから。こんなに身近にあるものだって、知らずに生きてこられたから。
遠い話のように感じるのは、彼女達のことが分からないのは、無意識か意識的に遠ざけることを積み重ねて、見て見ぬふりをしてきたからか。
「薬を食う」という表現が言い得て妙。 -
深夜真っ暗な部屋で読んですごい没入した