プラータナー: 憑依のポートレート

  • 河出書房新社
2.25
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本棚登録 : 77
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309207681

感想・レビュー・書評

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  • なかなか見かけないタイの作品。
    表紙に一目惚れしたのもあって、読んでみることにした。

    〇カオシンという男の半生。
    彼の回想と、芸術や政治、性に対する様々な考えによって構成されている。
    ・回想は、時系列を行ったり来たりしてて、ついて行くのに体力がいるなと感じました。
    ・芸術では、タイの画家や日本の映画などが紹介されていて面白かったです。
    ・政治についてですが、タイの歴史や政治についての知識がほぼ皆無な為にほとんど理解できませんでした…
    ・性に関しては、トムボーイやカトゥーイなど、タイらしい単語が出て興味深かったです。


    〇すごく凝った作品だと感じました。
    ・物語にノイズを齎す為に所々でフォントが変わるのはすごく洒落てるなと思いました。
    ・文章が素晴らしく詩的で、どこを取っても美しいです。以下例
    ーーー放たれた水が恥骨のあたりを舐めた。
    ーーー陽射しが太ももに温もりを撫でつけただけで、刺激に震え、かき立てられてしまう。
    ーーーやがて空が目を開けて、鮮やかに赤い瞳をこちらに向けた。

  • 「プラ-タナー
    憑依のポートレート」http://kawade.co.jp/np/isbn/9784309207681/ 読んだ。うーーーんわたしには全く合わなかった。本でも美術でも音楽でも、興味のない国の文化に手を出しちゃだめだな、今度こそ学習した。アジアは現代great chineだけ、覚えておくように自分(おわり

  • 邦訳は珍しいタイの長編。
    タイの作家の邦訳は幾つか覚えがあるが、かなり違ったタイプのように感じる。けっこう幻想小説的にも読めると思うのだけど。

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著者プロフィール

小説家/編集者/画家。1975年タイ中央部サラブリー県ケンコーイ生まれ。シラパコーン芸術大学絵画彫刻版画学部卒業。2009年3作目の長編小説『ラップレー、ケンコーイ』を発表し、東南アジア文学賞受賞。14 年から15年までタイの文芸誌『Writer Magazine』『Prakod』編集長。17年『プラータナー』を発表、バンコクにて展覧会開催。18年タイ文化省よりSilpathorn Award文学部門受賞。日本での著作に『プラターナー:憑依のポートレート』(翻訳=福冨渉、河出書房新社、2019年)、『残り香を秘めた京都』(翻訳=宇戸清治、京都市立芸術大学、2014年)。

「2019年 『憑依のバンコク オレンジブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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