私と街たち(ほぼ自伝)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 368
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309030432

感想・レビュー・書評

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  • ほぼ自伝的エッセイ集。
    吉本ばななさんの作品は、かなしい気持ちも含めてすべての感情を優しく受けとめてくれる、そんな印象があった。
    それは、たくさんの人生経験を経て築き上げられたものだったんだなぁと、こちらの本を読んでしみじみと思った。
    過去を振り返るときに思い出される場所。ある場所に行くと思い出される過去。どちらも然り。
    吉本さんの思い出の街を振り返りながら、なぜか私も懐かしい気持ちになった。
    きっと私はこれからもこの街で暮らし続けるのだろう。街とともに変化しながら。

  • 私の読書ログを読んでくださる皆様、新年明けましておめでとうございます。
    吉本ばななさんの自伝、想い出語りですかね。
    芸術家という人は、個性的な人が多くて。
    素敵だけど、ご自身は生きづらいと感じながら、でも必死で生きておられる。
    勇気がもらえる。
    昨日の紅白のダイジェストを他局でみた。
    安全地帯の玉置さんの歌に、やっぱりうまいなーと美しい歌声に胸が熱くなり、涙腺は緩み、涙。
    自身が生きてきた過去を振り返り、あんなことあったと思い出す。
    嫌な気持ちにはならないから、きっといい人生なんだろうなって、ほっとしました

  • ◆人生の断片 ドライに再訪[評]中江有里(女優、作家)
    <書評>『私と街たち(ほぼ自伝)』吉本ばなな 著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/194243?rct=book

    吉本ばななの最新エッセイ集『私と街たち(ほぼ自伝)』より、「甲州街道はもう春なのさ」試し読みを公開!|Web河出
    https://web.kawade.co.jp/bungei/41404/

    私と街たち(ほぼ自伝) :吉本 ばなな|河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309030432/

  • 吉本ばななさんの本は7冊目
    エッセイが多めです。
    2019年7月~2021年4月「新潮」6編に
    書き下ろし4編加えたもの

    都内で作家として暮らす吉本ばななさんと
    郊外で外出しながら暮らす私とは
    「街とのかかわり方」がずいぶん違いますね。
    すごく密なお付き合いをされていると思いました。

    今回のエッセイは、ばななさんの知らなかったいろいろ、面白かったです。
    「成孔さんとあの窓と」ではオトコが3人も登場!
    あー、これもやはり密な付き合い方。

    成孔さんの『スペインの宇宙食』を読んだばななさん
    〈その本の中には私の過去と、現在と、未来がそのまま見えた。
    成孔さんがいつも見ている方向は、私の失ったものたちと
    全く一致していた。
    私はそれを取り戻さなくてはいけない。
    そう思った。力が湧いてきた。(略)
    あのとき、あの文章たちが確実に私の目を覚まし、
    肩を揺さぶったからだ。
    その瞬間、世界に色が戻った。
    私の魂が息を吹き返した瞬間だった。(略)
    彼の世界に触れるといつも思い出す。
    なにか大切なこと、決して失ってはいけないものを〉

    すごいなー。
    成孔さんの本を読むかはわかりませんが
    音楽は聴いてみたい。

  • 吉本さんの本をあまり読んでいない。

    人付き合いが苦手のようですが、私からしたら濃密。
    それは職業柄なのか、自然なのか。
    お父様も有名な方だから、いつも家にはいろんな人がいて嫌だったっていうのは頷ける。
    きっと私も嫌だ。

  • え?吉本ばななさんって、おばあさんなの?、と思うような書き方だったけどまだ58歳でいらっしゃった。

    よしもとばななさんは、あんまり知らないのでどこがフィクションなのかよくわからなかった。(笑)

    吉本ばななさんの本もっとオーディブルに増えてくれたらなぁ。いや。紙の本で読もう。

  • 吉本ばななさんってこんな人だったんだな。ちゃんとクセがあって人間らしくていいなぁと思った。恋に酒にしっかり溺れた経験のある潔癖な人間はほとんど間違いなくいい文章を書く

  • 吉本ばななさんの書く文章は、透明感があって読んでる中、私自身が浄化される気がする。 お墓の場所を親鸞像のお尻から入って進む所、くすりと笑った。古賀家のギター形の墓石出来て良かったですね。 あと、サイキックカウンセラーの友達のお話し。 こんな事が起きるなんて。ほぼ自伝って書いてあったけど。壮絶な出来事って身近にありえるんだと感じながら読んだ。

  • 吉本ばななさんの「ほぼ自伝エッセイ」。

  • 描かれている街を実際には知らないので、すべてが想像の街になる。ほぼ自伝なのかもしれないが、ほぼ小説として読む。

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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