スパイ関三次郎事件: 戦後最北端謀略戦

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309028798

感想・レビュー・書評

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  • 一記者の執念と、ライフワークの結実だと感じました。事件は約70年前、取材開始が約50年前。それがこの書籍となったのが2020年。記者として、こうした生涯追えるテーマに出会えた幸せはいかほどか......と思いました。

  • 【今だからこそ、宗谷海峡の戦後を問い直す必要を痛感する】(文中より引用)

    1953年に北海道の最北端地域で発生した関三次郎スパイ事件。不思議な経緯をたどった事件を再訪した記者が目の当たりにしたものは、アメリカやソ連も絡む国境地帯を舞台にした諜報戦の姿だった......。著者は、旧樺太に生まれ毎日新聞の記者として活躍した佐藤哲朗。

    国境地帯における人の往来については日本に住んでいるとなかなか実感が湧かないものなのですが、本書が取り上げた一つの事件からその臨場感を知ることができました。事件から半世紀以上が経ていますが、謎を解き明かそうとする著者の熱意が伝わってくる一冊です。

    挿入される写真がまた良い☆5つ

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著者プロフィール

1939年、旧樺太生まれ。元・毎日新聞編集委員。多くの事件を取材する。

「2020年 『スパイ関三次郎事件 戦後最北端謀略戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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