- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309027272
感想・レビュー・書評
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【アヤちゃんがアヤちゃんを取り戻すエッセイ】
文章がとても丁寧で、夢中で読み切ってしまった -
「ぼく」は透明になるために、自分の宝物たちを
本当に文章がうまいなあ…
もったいつけた表現を使うわけでもなし、クドクドしつこい描写があるわけでもないのに、その場の情景と「ぼく」の心情とが、過不足なくくっきりと伝わってくる。
そして構成のうまさ。
現在の居場所であるバイト先の骨董品屋と友人のめぐるとの場面、そして過去の回想とがスムースに繋がって流れていく。
こんな文章力、どうやったら身につくんだろう? -
素晴らしかった。冒頭から共感し、上手いなと思いながら最後まで。アヤちゃん、すごいよ。
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痛々しいけど言葉選びが可愛い。キラキラしてる。まさに、くたびれちゃった女児用の玩具みたいだ。「きみの美しさには傷つくよ」とか、いちいちぐっとくる言葉が多くて、やっぱり言葉の人だなあと思う。でも本のこととか一切ふれてなくて、この人いったいなにで書くことを覚えたんだろうかと思う。
読んでてどこまで事実なんだろうか?と思うことがたまにある。作者の友達はなんだか底抜けに明るい人が多くて、読んでてちょっと疲れる。笑。古道具屋のオーナーとの出会いの話がいちばん好きだった。ほんとうに慈しんで大事にしているんだな。自分はものにあまり思い入れがないけど、ものを大切にするっていいなあと思えた。